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グリーンマイル 99年

2023年9/7〜9/8 タブレット端末にて執筆し脱稿 新規割込み投稿

フランク・ダラボン監督&原作スティーブン・キングのコンビ作品なので"ミスト"の隣に並べときます

【 アメリカ側の意向に沿ってネタバレ防止を口実に翻訳版もきっかり全六話分冊 しかも月別に分けて出版することで先はどうなるんだとヤキモキさせつつも残酷シーンやグロ描写が滅茶苦茶ヘビーだった死刑囚官房を巡る癖の強いホラー(或いはホラ)を泣かせるダークファンタジーに 勿論映画は大評判になったしアカデミー賞始め多くの映画賞を受賞した作品だったけど 私はただひたすら老いていくだけの人生を 友人や家族看取る悲しみを苦痛だとか贖罪だと感じる様な惨めな晩年って表現は何か違うんじゃ無いのかと違和感抱きました 】


★其れなりに親族やら愛犬&猫達看取った経験から言わせて貰うと 死は断じて救いなんかじゃ無く忘却でありもっと即物的なモノだと思います なお分冊毎月連続出版は此れ以降見たこと有りません NET配信で時代遅れとなりましたので(苦笑)


原題:THE GREEN MILE

ゴールドマウンテン刑務所死刑囚官房

最後の1里(ラストマイル)の別名 薄緑色の床だったから

アメリカ 劇場公開作品

2000年 日本 劇場公開

原作:スティーブン・キング著 The Green Mile 1996年

翻訳版 新潮文庫 1997年毎月1話✕6冊刊行

2000年 新潮社刊 2014年小学館文庫にて上下巻で再版


 令和5年9月7日 業者呼んで祖父の三回忌の前準備に税金支払いの為の土地売却手続き等々バタバタしていて 銀行の窓口業務担当者やら市役所職員相手に下手な失言やらかし言質取られない様に頭の中身はフル稼働 それでも話し合いやら手続き終える度にアレは失敗したかも知れないとか余計なギャグかまし相手和ませた後でもうちょいやりようが有ったかもとベッドの上で落ち込み猛反省する状態が此処数日続いてます とかく人間相手の交渉事はストレス貯まる さっさと面倒事は終わらせ精々、本を読み映画やアニメ見て 夜中でもお構い無しに網戸こじ開け飯要求する猫相手にする生活に戻りたいものです。


あれからもう4年 漸く始まった京都アニメーションの製作スタッフ死者36人重軽傷者33人もの犠牲者出した放火殺人事件の刑事裁判 例によって早速始まったのが被告 青葉真司の悲惨な生い立ちを物語化し報道する事で罪を矮小化しようと動く大手マスゴミの世論誘導 そもそも裁判で問われるのは犯罪行為をどう裁くかで有って 四年前にこの屑がガソリンぶち撒け全く無関係な人々の命を無意味に奪い遺族の人生台無しにした事実は何1つ変わらないのにね 弁護側は心神耗弱口実に何とか死刑判決だけは回避しようと動いてる様だけどさっさと死刑判決与えるべきだと思います エッセイ欄で嘘デタラメ(沖縄で戦後米軍がマラリア散布し住民根絶やしに…… 流石にこのアホウ■してやろうかと思ったよ)垂れ流してる"Gのなんとか"やその亜種みたいに俺の才能認めない世の中が悪いと逆恨みを重ね他罰主義に陥り何処までも自分の罪に向き合えない輩は精神病棟に押し込めようが必ずまたやるぞ そんな物語の創作は犯罪行為ではなくフィクションの世界でやってくれ 


という訳で今回は割とメジャーなこの作品を なお問題だらけな裁判員裁判と公私混同しまくりな検事や裁判官が昔からアフリカの紛争国レベルの冤罪生み出してるアメリカ合衆国において ただ容貌が似ているだけで死刑判決や無期懲役喰らったりってのは割と良く有る話で 白人に比べ黒人やインディアンの各部族にラティーノの冤罪率は最早目を覆いたくなる程 だから彼の国では安易な死刑執行は止めようなんて話になっており 今では大量殺人の現行犯とか 囚人自身の要望無いと中々刑が執行されない状況です 何でもかんでも死刑反対で被害者よりも犯罪者の人権優先な本当に頭おかしいヨーロッパや北欧とは事情異なります



【 なお原作小説版で語り部のポール・エッジコム/Eブロック看守主任がジョン・コーフィ死刑囚から託された其れは有る種の呪いと書いても過言じゃ有りません なにせ薬物投与されても物理的に橋の上から突き落とされバスが爆発炎上しても彼だけは精々気絶止まり 周りの人々が皆炭化して死に絶えてる様な事故でも無傷で生きてる訳ですので まぁ此れは同じくコーフィに命分け与えられた小ネズミのMr.ジングルスにも当て嵌まります。 彼等は有る意味呪われているが上に歳は重ねて身体は衰弱してても死ぬことが無い 】


★でも、その昔TVで日本語吹替版見た時はラストの台詞に違和感感じたんだよ 老化は進むし外的要因で死なない程度なら其れは祝福じゃ無いのかと


 1999年秋 老境を迎えノースカロライナ州の介護施設に身を寄せるポール・エッジコムの日課は、何も塗って無い冷めたトースト2枚を手土産に早朝の散歩兼ねた廃墟と化して久しい猟師小屋通い 老いて尚紳士的な彼の身を案ずるのは此処に来て間もない老女エレイン・コネリー 此処の老人達にとってもクラシックなモノクロ映画《トップ・ハット 1935年》とその主題歌《頬寄せて》に態度豹変させ涙を流したポールが語り出したのは、かつて彼がジョージア州コールドマウンテン刑務所のEブロック=死刑囚官房看守主任時代に同僚のブルータス・ハウエル副主任やディーン・スタントン/ハリー・ターウィルガー/ジャック・ヴァン・ヘイ/そしてハル・ムーアーズ所長と共に体験した世にも奇妙な物語


1935年7月コールドマウンテン刑務所 死刑囚が最後の時を過ごすE官房を管理するポールの悩みのタネは2つ 1つは州知事夫人の甥である事を鼻に掛け、数々の命令不服従に公然と囚人に暴行加え要らぬトラブルを引き起こす屑看守=パーシー・ウェットモアの癇癪 そして2つ目は(ポール)の身体を蝕む尿路感染症 21世紀を迎えた現代では抗生物質投与で治る程度の病だが当時は多くの成人男女を苦しめた治癒困難な病だった ケイティとコーラ、幼い双子の少女をレイプし殺害した罪で死刑判決確定し送り込まれて来たのは知恵遅れ気味な巨漢の黒人ジョン・コーフィ 


ただ暗闇だけを恐れ殊勝な態度で官房に入りもの静かなコーフィに戸惑うポール達だったが 彼と入れ替わる形で先住民アーレン・ビターバーグが電気椅子に座る日が決まり慌ただしい日々に忙殺される事に 終身刑の模範囚トゥート・トゥートを使った死刑のリハーサル ハル所長を苦しめる妻メリンダの脳腫瘍 パーシーに暴行され指3本骨折したデルことエデューアル・ドラクロアの治療 酒場の喧嘩でうっかり白人を殺害、裁判員裁判で刑死が決まったアーレンとポールの穏やかだが悲しい遣り取りと公開処刑 何故か死刑囚官房を出入りする様になったパン屑が好きな小さなネズミ=後のMr.ジングルスの登場シーン 小ネズミは何故かデルに懐きパン屑を対価に糸車を転がす芸を身に着ける


気狂いを装いブライアー・リッジ精神病棟に居座る新たな死刑囚バッファロー・ビルことウィリアム・オートンのE棟移送で脱獄未遂 ディーンが危うく殺され掛けるが本物の殺人鬼に怯えるパーシーは役に立たず危うく大惨事 偶々同僚達が対応に追われ孤立していたポールが発作起こしコーフィが手を握り原因菌を羽虫に変え廃棄した事で病が消える 2つ目の奇跡はパーシーの八つ当たりで瀕死の重傷負った小ネズミ=Mr.ジングルスの復活 オートンが入った事でデルの刑死の日が決まり Mr.ジングルスの面倒はコーフィが引継ぐことになった わざと電気椅子の操作間違えデルの死刑は酷い結末を迎える イキるパーシーを危うく殴り倒しそうになるハウエル副主任 


もしかしたらコーフィは惨殺された双子を自らに宿った治癒の能力で生き返らそうとしたのかも? ポールと妻ジャニスはズル休みの形で休暇取りコーフィの裁判に関わった弁護士を訪ねるが そもそも黒人=犯罪者呼ばわりな彼は元々戸籍すら無いらしいコーフィの過去をろくすっぽ調べようとせず ただ山狩りに参加した被害者の両親や兄の嘆きに流されるまま死刑判決を後押しした事実が明らかとなる 病状悪化により精神錯乱状態に陥った所長夫人メリンダ・ムーアーズの脳腫瘍を摘出し彼女を苦しめる病から救い出すコーフィ 所長夫人を救い出すためパーシーを監禁 告げ口による失職を覚悟していた主人公達の前でコーフィはパーシーを壊す 病移され錯乱状態のパーシーは銃を抜き双子の少女をレイプし惨殺した真犯人=オートンを射殺 その後口の中から羽虫吹き出したパーシーは精神疾患患い何も話せない状態でブライアー・リッジ精神病棟の新たな患者となった 映画では敢えて後日談描かれてないがトイレも食事もままならない屑の晩年はかなり惨めなモノ 


『 こんな悲劇が毎日起きるんだ世界中で数え切れない程 ボス、俺はもう疲れたよ まるで頭の中にガラス片を付き立てられているみたいに辛い 』


コーフィの人生を追体験し彼の無実を確信する主人公達だったが その治癒能力と引き換えにコーフィが手にした幸せは何1つ無い 絶えず響く誰かの断末魔に人々から溢れ出す悪意 オートンやパーシーに掴まれた時、彼は何を見た? 多分自身も人間で有る事が許せないおぞましいモノ 彼は刑死によるこの地獄からの解放を望み 法で決められたコーフィの死刑判決は決して覆らない 最後の晩餐にコーフィが臨んだのはポール主任の妻ジャニスが焼いてくれたデルやMr.ジングルスとの優しい思い出が残るコーンブレッドと愛情こもった南部の伝統料理 実は活動写真を見たことが無いコーフィにハウエル副主任が手配したのは今年公開されたばかりのフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースの息の合ったダンスと歌が魅力的な"トップハット"


翌日何も真実を知らない被害者遺族と検事や裁判官に弁護士が冷たい眼差し向ける中で執行されたジョン・コーフィの処刑 通算78人目となる死刑囚は無実で有り誰かを救う能力を持つ神の使徒だったかも知れない 彼が望んだことであり躊躇わないでくれと懇願されたがもうこの仕事を続けるのは辛過ぎる ポール主任とハウエル副主任は転勤届け出し少年院で若者達の更生に残る時間を費やした 全てを語り終えたポールがエレインに見せてくれたのは御歳108となったポールが山小屋で匿うMr.ジングルス 数年後先立つエレインの葬儀に立ち合い彼女の埋葬を看取る主人公 デルの刑死を最後に姿眩ませたMr.ジングルスがポール主任の前に現れたのはE棟勤務最後の日 共にジョン・コーフィから命を分けて貰った1人と1匹の旅はまだ終わらない 自分達を知る者が誰も居なくなったポール・エッジコムが密かに恐れているのはあとどれぐらい自分達が生きることになるのか 


人も獣も皆自身のグリーンマイルを自分のペースで歩み続ける だけど神様、この道はあまりにも長過ぎる。



❖小ネタですが原作小説では妻ジャニスとの別離はポールだけが五体満足で生き残ったバス転落事故 コフィの様に断末魔に苦しむ妻や他の乗客達の手を握り命分け与えようとするもあの能力は発動しなかった。 以降誰彼関係なしに相手の手を握ったりボスと呼ばれると怯える様になった主人公


❖文字が読めず辛うじて自分の名前だけがアルファベットで書ける 映画でも原作小説でもジョン・コーフィは知恵遅れ云々な描写でしたがそんな人物や外国人を標的に悪意剥き出しに騙し冤罪着せるのが典型的な優生学に染まった白んぼでした とは言え彼の場合はその治癒能力に脳のリソースが割り振られていた可能性も有るかな サヴァン症候群なんかは典型的な事例でも有ります。


薄緑色の合板はリノウム 食用にも使える安全な亜麻仁油を接着剤とし、おがくずや石灰等で製作するそうで時代経ると緑色化するそうです

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