ハドソン川の奇跡 16年
2023年11/30〜12/2 タブレット端末にて執筆し脱稿 即日投稿
正直書いときますがかの事件ちゃんと前もって調べてると滅茶苦茶胸糞悪い捏造シーン満載で酷い(笑) DVD特典にてサレンバーガー機長も敢えて注意してますが 本作はノンフィクションでは無くこんな展開も有り得たフィクションだと割り切って下さいな
【 2009年1月15日ニューヨークのラガーディア空港を離陸したUSエアウェイズ1549便を突如襲ったのは渡り鳥によるバードストライク 2つのエンジンは炎に包まれ緊急停止 乗員乗客155人の命は風前の灯だったが元空軍パイロットのサレンバーガー機長とスカイルズ副機長そして平均年齢50オーバーな3人の客室乗務員の的確な判断により奇跡の全員生還 まんま美談溢れる史実を再現フィルム風に仕上げた物語なんだけどね…… クリント・イーストウッド監督でトム・ハンクス主演アーロン・エッカート助演じゃなければ間違い無くボロクソに貶されたかも知れない映画です NTSBによる査問会のシーン全部捏造じゃん 】
★何とか売り込もうと日本では"155人の命を救い容疑者となった男"で売り出しました 勿論史実&原作にはそんな描写有りません
原題:SULLY
チェスリー・サレンバーガー機長の愛称"サリー"から
アメリカ 劇場公開作品
同年 日本 劇場公開
原作:チェスリー・サレンバーガー&ジェフリー・ザスロー共著
Highest Duty : My Search for What Really Matters 2009年
翻訳版は2011年 ハドソン川の奇跡/機長、究極の決断 静山社文庫 刊
令和5年11月30日 12月頭に見た感想やら色々纏め投稿する予定でかれこれ2週間程前に借りて来たんだけどさ……11/29夕刻 鹿児島県屋久島の飛行場に着陸しようとした8人の乗ったアメリカ軍海兵隊のオスプレイがいきなり海に墜落 此れ書いてる段階では未だ事故原因は不明 乗員1人が遺体で見付かり残る7人は恐らく海の中に 出来れば生存祈りたい所だけど落ち方がアレだったので状況は絶望的かと 昨夜は此処沖縄の普天間基地からも恐らく捜索目的であろうヘリが飛び立ったり連絡機が深夜近くまで行き来してました 確かにテレビのニュースで第1報聞いた時は中国海警局の空き巣強盗が何かやらかしたかと思ったもんな 墜落に託つけこんな作品選んだ訳じゃ有りません 偶々夢見悪かっただけです
彼の機体が何かトラブル起こす度に玉城デニーとオール沖縄が飛行禁止だ欠陥機だと騒ぎ立てるのは 飛行機としての移動スピードと割と長い航続距離にホバリング能力による利便性がこれまでの大型ヘリとは段違いだから 初飛行は80年代半ばで基本設計は70年代辺りだから既によりリファインされた後継機の開発始まってますけどね 今の所は武器積んで無いけどミニガンやミサイル程度ならアメリカ国内で運用試験続いてる筈だしティルトローターは充分多用途ヘリの代替えもとい上位互換装備に成り得る 言うに事欠いて今度は放射性物質がなんてトンチキ記事出てますがガン無視しときましょう 沖縄本島北部で不時着水した時は毒性有る燃料の対策で防護服必要だったんだよ 共同通信はサラトガスーツと防護服の区別付かないぐらい阿呆なのかも ちなみに手強いライバルは安価でしかもAIで動くドローンらしい 確かに今回のテロ組織ハマスvsイスラエルのガザ地区での戦闘やウクライナvs露助の戦争でも活躍してるしな
何か思いっ切り脱線しましたが劇場公開時やDVDレンタル始まった当時、全く見向きもしなかった理由は既に地上波バラエティ番組の再現ドラマやら この手の危機一髪なシチュエーションをビデオ等で垂れ流す番組等で散々史実の着水映像見たからでも有ります そんなモンわざわざCGで再現されてもな(苦笑) 此処からはあくまでも私個人の推測になりますが NTSB=事故安全委員会がサレンバーガー機長やスカイルズ副機長を容疑者呼ばわりし疑い向ける査問会なんて史実でも無かったエピソードをでっち上げた理由は物語にメリハリ付けるというより2010年代辺りから始まったAmazonの通販サイトにおける 匿名隠れ蓑にした自称市民の根拠無き言い掛かり等の誹謗中傷やイーロン・マスクが会社買収する前まで日本でも度々行われたTwitterの陰謀論を思いっ切り揶揄したのかも 実際自伝二冊目出したサレンバーガー元機長への書評嫌がらせかなり深刻だったそうですし
【 映画ではハリウッドサイドでも滅茶苦茶都合の悪い話題だったみたいで端からそんなシーン再現してませんが 奇跡的に乗員乗客に犠牲者が出なかったバードストライク事故の遠因は地上勤務や滑走路の整備にあたる人員の合理化を口実としたリストラ 他にも50歳前後のパイロットや客室乗務員の日本の路線バス運転手並みに過酷な勤務スケジュールとその責任にあまりにも釣り合わない彼等の滅茶苦茶安い給与体系だと証人喚問でサレンバーガー機長は訴えてます でも殆どの議員は耳塞ぐか議場から逃げました 詳しくは2009年に劇場公開しDVDもレンタルしてるマイケル・ムーア監督のドキュメント"キャピタリズム・マネーは踊る"をどうぞ 裏事情丸わかりで滅茶苦茶引きます(笑) 】
★そういやワイドショーでやってたアメリカン航空の地上勤務員による車椅子破損映像も元凶は其れです 本来なら正規の作業員に託すべき仕事を孫受け曾孫受けで中抜きし安価な給与で使い潰せる不法移民にやらせる ニュースは敢えて指摘しないのな
映画冒頭から始まるのは管制官の指示通りエンジン止まったままラガーディア空港へ引き返した場合、高い確率で有り得たであろう大惨事 不時着水以降はほぼ半月近く家に戻ることすら叶わずニューヨークのホテルで半ば缶詰め状態 テレビの報道ワイドショー出演を除き連日の様に国家運輸安全委員会の事情聴取とは名ばかりにも程がある異端審問にチェスリー・"サリー"・サレンバーガー機長もアメリカ西海岸の自宅に貼り付く報道陣に困り果ててる妻ローリーや2人の娘も調子を崩し始めている 映画では敢えてその描写カットしてるけど同じ家族と引き離されホテルで軟禁状態なジェフ・スカイルズ副機長も3人の客室乗務員シーラ・ディル/ドナ・デント/ドリーン・ウェルシュも内心気が気ではなかった
もしNTSBが少しでも彼等の判断ミスをあげつらい保険会社に優位な判決を下せば平均年齢50歳オーバーな5人は解雇または逮捕 家のローンは払えず家族は皆露頭に迷うホームレス生活が待っていた 勿論史実ではそんなアホウな遣り取りもホテルに軟禁状態云々な話も皆無だったのだけれどお客様はご存知だろうか? 当時の航空業界、特に低価格路線を任される客室乗務員や操縦桿握るパイロットの悲惨極まる給与状況を 例えば具体例上げると1980年に空軍除隊しF4Eファントム戦闘機乗りからUSエアウェイズ社の旅客機パイロットに転職 それから延々30年に渡り月平均20日間はアメリカ国内を行ったり来たりな生活続けるサレンバーガー機長の初任給は僅か年22000ドル=2023年現在の円換算で計算しても精々328万ちょい
ぶっちゃけ沖縄の路線バス運転手のボーナスや超過勤務手当てその他を除いた年収すら遥かに下回るんだよ ちなみにNYの平警察官の初任給が578万円相当であっちのマクドナルド店長の年収が605万円 空軍居たしその前は父親の友人が持ってる農業機でみっちりお安くパイロットライセンス取得した本作の主人公と違い普通民間機操縦ライセンス取得は最低でも10万ドル(1400万ぐらい) 勿論其れ以外にも少なくとも大学卒業してないと受験資格すら貰えないからトータルで日本円換算1億近くのローン返済 ぶっちゃけるとパイロットや客室乗務員引退勧告受ける68歳まで働いて漸く返せるか返せないか ちなみにサレンバーガー機長の話によると同僚の中にはスターバックス等幾つもの職場でバイトしてたり共働きも当たり前 しかも2009年当時は折からのサブプライムローンの破綻により何処もかしこも財政状態は火の車 という訳で映画は延々ほぼ全編に渡り何とか主人公達の過失あげつらい保険会社の賠償額を抑えようと動く異端審問官相手の陰険極まる揚げ足取りをどう逆転するのかなんてノンフィクションは何処行ったなトンチキ話になる訳ですが 勿論ラストは主人公達が正しかったというオチに
ちなみに全編フィクションだけどまんまパイロットや客室乗務員達の薄給振りや貧乏拗らせアル中になったり薬物依存に追い込まれるデンゼル・ワシントンさん主演の映画 "フライト 12年" がまんま同じ展開でバッドエンドとなりますのでその内取り上げる予定です やっぱりクリント・イーストウッド監督作品にしてはあまりにストーリーが滅茶苦茶なので今回はこんな所で勘弁を 最後に何とかモデルになった機長に似せようと頑張ったのは分かるけどトム・ハンクスの白髪頭に老けメイクは微妙にも程が有る(苦笑)
❖主人公の戦闘機パイロット時代のエピソード回想シーンに登場したマンハッタンに接岸されてる戦闘機乗せた空母はNY名物のイントレピッド航空博物館 F4Eファントム戦闘機のみならず歴代の空母艦載機に日本の特攻機桜花なんかも展示されてます
❖日本で旅客機パイロットになるのなら確か以前読んだ90年代辺りの航空雑誌によると平均2億円 とは言え旅客機のパイロットの給与は日本の場合平均年1600万円 勿論此れにボーナス始め諸手当付くし金額は地上勤務の職員とほぼ同額だけど60代で引退しても夫婦揃っての老後に困らない程度の退職金に年金貰えます なおアメリカでは何処の職場にも年金どころか退職金すら無いのはザラ(汗) 海外見習えと喚き散らす出羽守にこの事実振ると話すり替えるんだよ。
❖バードストライクは空港によっては毎日1件は起きてるトラブル だからダグラスDC-10とかロッキードL-1011なんかはエンジン3つだったしボーイング707に同じくボーイング747はまさかの時のために4発エンジンだったのですが…… エンジン増えると燃料嵩むし騒音に関するクレームも ましてやメンテナンスの手間暇に運行経費考えるとな~ エンジンの信頼性と静音性に航続距離は今の機体が遥かに勝るのだけれどレーダー探知も地上管制塔に任せてることも問題があります 確か日本がせめて雨雲ぐらいは探知可能な簡易なレーダーシステム開発中 戦闘機用は重いし高い ダイ・ハード2の原作小説書いたウォルター・ウェイジャー先生はE-3による空中管制やれば解決するよとぶちまけてたけど過密空路はどうするよとなるのでまだまだ改善の余地があります
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此れで2023年は本宅128話+別館45話+旧稿全面改定の8話で合計181話 残念ながら今年も200話までは行かなかったか 来年も別館含め宜しく御贔屓に では良いお年を




