デルス・ウザーラ 75年
2023年7/1〜7/2タブレット端末にて執筆し脱稿 即日投稿
こんな物語取り上げたくなったのはNHKの癒やし系番組 "猫のしっぽ カエルの手" に出演してたベニシア・スタンリー・スミスさんの訃報知ったから 亡くなられたのは介護施設 数年前から認知症やら視力低下に悩まされ入所した矢先の事だったそうですが謹んてご冥福をお祈りします。 私が彼女の訃報知ったのはU-1 NEWSの記事 コメント欄に書き逃げされてるあまりにも無神経で遺族のみならず番組ファンの神経逆撫でする様な阿呆のイキりに無償に悲しくなったから どんな人間にも代わりは居るね…………ならばこんなコメント残すお前もさっさと此の世から退場してくれないかね。 良いね頂きましたありがとうm(_ _)mございます
【 希少動植物の宝庫だから単なる外国人観光客は令和5年現在も立ち入り禁止な極東シベリアの山岳秘境シホテ・アリン山脈 湾挟んで反対側のカムチャッカ半島は呆気なく日本領土に編入されたから清朝中国領に編入される前にロマノフ王朝が派遣した探検隊の手で先住民除いて人跡未踏なこの地域の地図作りロシア領土へ編入を 中国人に日本人や朝鮮人 アラスカの様に此処でも金が取れるかもと放浪する山師に密猟者や匪賊が持ち込んだ天然痘で家族全員失った少数民族ナナイ族の孤高の猟師デルス・ウザーラと地図製作の無茶振りされた探検家ウラジーミル・アルセーニエフの奇妙な友情描いたノンフィクション 】
★ソ連映画だけどこの作品撮れるならと志願したのは黒澤明監督 但し周りにはずっと沢山の監視者居たそうな ナナイ族は1981年統計時でも総数18000人 もしかしたら既に絶滅している可能性も有ります
原題:Дерсу Узала 英題:DERSU UZALA
デルスウ・ウザーラ 1849年〜1908年
ナナイ族又はゴルス人猟師
ソビエト連邦 1976年劇場公開作品
1975年 日本 劇場公開作品(先行上映)
原作:ウラジーミル・アルセーニエフ著 デルス・ウザーラ 1922年
ウズリー地方探検記 1921年
翻訳版は1942年満州事情案内所/1965年平凡社東洋文庫
1995年河出書房/1975年角川文庫/2001年小学館
令和5年7月1日 駐米大使に言われるがままLGBT法案通過 どう考えても人身事故多発させるに決まってる電動キックボードを中共儲けさせるため今年7月から無免許で公道走る許可与え 今度は公明党と創価学会に媚び売り始めた増税クソメガネと自民党宏池会のせいで一部の特権階級と官僚以外の日常生活は滅茶苦茶に こんな最中にパリ・オリンピックだの2025大阪万博だの正直頭沸いてんのかとブチ切れ寸前でしたが やっぱりと言うか何もかも台無しになりそうなのは嘲笑うしかねぇな此れ かれこれ四半世紀前からフランスは声ばかり大きな不法移民に特権与え放火だの略奪を"多少のオイタ"と見逃したツケが今回の事実上の戒厳令だし 何処の国も武漢コロナと露助のウクライナ侵略戦争による経済状況不穏な状態で日本でのパビリオン建設は未だ梨の礫 入場料だけで7500円(当初は人件費高騰口実に10000円⇒参加予定企業から怒られ慌てて変更)のお高いイベント参加する訳無いだろうと想像出来なかったのか 情報の信用性ガタ落ちしてるから国内大手の新聞すら最近ろくすっぽ目を通さなくなった情弱気味の私でさえ予想出来た顛末なので最早罵る気力すら無いけどな
先日は2025年の法改正で原付バイク使えなくなるよと脅されつつも 掛捨てタイプの自賠責保険再契約で馴染みのバイク屋に立ち寄ったら 例の電動モノはスクーター含め1台も無し かれこれ四半世紀近い付き合いのオーナーによると試しに何台か使ってみたけどバッテリー寿命含め維持管理費はもう滅茶苦茶だし ちょっとした事で爆発するは炎上するわで 幾ら役人に怒られようがメーカーが生産終了に追い込まれるまでは店じゃアレ取扱わないと決めたとか プロの目からも駄目出し喰らってるのに主流になれる筈は無いか まだ電動アシスト自転車の方がナンボかマシだと断言してたので次はホンダのカブを考えようかと 駄目だったらアシスト付自転車かね とあるお店で試乗だけはしてみたがキックボードとの相性はどうしても最悪でとかく車輪小さい上に安定性が無さすぎる
では気を取り直し、今月最初に紹介するのは黒澤明監督作品にも関わらずソ連映画な本作を 若かりし頃は権威主義的な世間に反発し共産主義のシンパを経験するも 僅か一握りのエリート様が世の中支配するなんてまんま今の軍部じゃねぇかと三行半を叩き付け離脱 但しキリル文字覚える過程でフランス文学同様に当時の流行りだったロシア文学に傾倒 長年の愛読書がシベリアの大自然の驚異と美しさや雄大さが綴られた本作だったとかで 其れなりに仕事が増えてもフランス文壇の学閥支配下な当時の映画評論家とは終生憎み合っていたとか 外国で評価され思いっ切り掌返しされた経験も滅茶苦茶多く芸能マスコミの介入により最初の縁談も邪魔されてるので 余計な輩が湧いて来ない延々2年間のシベリアでのカンズメ生活は良いリフレッシュになったなんて裏話も なお三船敏郎さんにデウス役やらないかと誘ったけど 娯楽も寒いし粗忽な流刑地生活は勘弁してくれと断られたそうな
【 そのあまりに厳しい自然環境で余所者を物理的に受付け無い極東シベリアの冷たい大地 本来流刑地だったこの地にロマノフ王朝ロシアが目を向けた理由は清朝中国の侵略北上と産業革命による西側諸国との経済戦争 二束三文でアメリカ合衆国に売り渡されたアラスカで見付かった金等の地下資源のことも無縁ではない 1888年から此処に派遣されたウラジーミル・アルセーニエフ率いる派遣軍主導の地図作成はおよそ30年もの年月が掛けられた 元より自然から与えられた恵みは共に此処で暮らす全ての人々に公平に分配されるべきだ ナナイ族を始め先住民のそんな価値観を嘲笑い キリスト教的価値観=弱肉強食と異教徒皆殺しのルールを持ち込んだのは開拓民達 持ち込まれた様々な疫病はアメリカ合衆国のインディアン同様、耐性を持たない先住民を次々と滅ぼそうとしていた 】
★幕末〜明治大正の日本も毛唐が持ち込んだ天然痘にコレラ、狂犬病や梅毒で多数の犠牲者を出している 尤も遥か奈良飛鳥時代の頃から日本は医療体制や防疫対策に熱心だったし安易に移民や宣教師を受入れ無かったのでシンガポールの様に先住民絶滅とは行かなかった
1910年夏、ヘフツェル山脈西コルフォフスカヤ駅 建設中の開拓村で盟友デルス・ウザーラが2年前埋葬された土饅頭の目印となる松の大木を探すアルセーニエフの姿 かつては何処までも巨木に覆われていたこの山は中国人に高値で売れる漢方薬の材料として野性動物を狩り尽くす猟師達や僅かばかり見付かった金を採掘し文字通り一攫千金の成り上がりを目指す開拓民が殺到 誰も彼もが我欲に塗れた表情浮かべるその風景に気圧される主人公 そして物語は8年前に遡る ヴラジーミル・アルセーニエフは士官学校卒業後 当初は正規軍士官として派遣されてきたが中国語に堪能なことや測量技術を買われ 名目上は義勇軍ということになっている偵察&清露国境が曖昧な地域の測量と領有権主張するための地図化の特命任務にあたっていた 1902年の調査と測量は兵5名と馬4頭を率い海路ウスリー湾から上陸 河川沿いにあたるハンカ湖からテルネ湾を北上する威力偵察を兼ねた任務 森は紅葉し秋の気配を漂わせるも人跡未踏の大地はまるで魔女の棲み家の様な不気味さを漂わせる
熊やアムール虎の襲撃を警戒し、交代で銃を手に焚き火の周りでゴロ寝 不意の落石に飛び起きたアルセーニエフ達は熊の襲撃かと警戒態勢に入るが 手作りの背負子背負い撃つなと言って暗闇から現れたのは初老を迎えた小柄なナナイ族の男デルス・ウザーラ 父母に姉、妻と息子娘を開拓民が持ち込んだ天然痘で相次いで失い天涯孤独となったデルスは死人ばかりが眠る集落を捨て身の回りの僅かな荷物を手に森で自給自足生活中 ロバート・レッドフォードが伝説の山男演じた "大いなる勇者 72年" でもそんな描写有ったけど 得体の知れない有象無象が集落に疫病持ち込んだら村を棄て朽ちるに任せ疫病の蔓延を防ぐ 其れは場所も時代も人種すらも違えど自然と共に生きる人々の生存戦略 僅かな対価で快くガイドを引き受けてくれたデルスの機転で猫の目の様に変わる過酷な自然環境下、誰一人殉職者を出さずに測量調査を終える義勇軍 此処に残るデルスと別れ帰路につく隊員達
再び新たな10人の部下や馬を率い測量調査にやって来たアルセーニエフ隊長がデルスと再会果たしたのは其れから5年後の1907年春 ウスリー山脈の調査と探検始まり3ヶ月後 デルスは狩りで仕留めたクロテンの毛皮を麓の開拓村で売り生計を立てていたが悪徳商人に騙され酒で酩酊 気が付いたら財産も何もかも奪われ再び森で自給自足の生活に逆戻り 新たに入れ替わった隊員達も何処となく憎めない上に此処でのサバイバルの先生とも言えるデルスを慕うようになる 山脈は清露国境を侵犯し潜り込む悪辣な密猟者や少数民族の集落狙う匪賊により荒らされていた だだ壊す手間が掛かるからと放置されたテキサス・ゲート(鹿の習性利用した罠)には沢山の鹿が死んでいる アルセーニエフと義勇兵達はデルスと共に罠を解除しながら測量行う強行軍を敢行 ただ奪い犯し殺す行為繰り返す匪賊とニアミス 嬲り殺しに合っていた3人の若者を助け出し奴等を追ってきた満州族の男達に後を託す 御年60近いデルスは何一つ変わらない様でいて老いに悩まされていた 狩人の武器である視力の衰えと判断力の低下 この森で生きてゆくなら神の使いである虎は決して殺してはならない
秋深まる森の中で警告射撃の筈が虎を手に掛けてしまった 悩み苦しんだ末にデルスはアルセーニエフの好意に甘え彼の息子ヴォークの先生として再出発 狩人は引退し老い先短い人生を主人公夫妻と共に大都会ハバロフスクで過ごす日々を送るが屋根やベットが有り食べる物は金銭払い入手する生活にはどうしても馴染めない 1908年の秋、悩んだ末に再び森へ戻ることに 当座の資金や食糧、餞別代わりにアルセーニエフから託された新型ライフルを手にコルフォフスカヤ駅に降り立ったデルスが開拓民の強盗に襲われ殺されたのは程無くのことだった 此処じゃキリスト教信仰しない愚かで愚鈍な先住民が殺されるのは日常茶飯事 偶々被害者がアルセーニエフの名刺後生大事に持っていたから身元確認で呼んだものの派遣されてきた巡査も墓掘り押し付けられた開拓民も端から異民族の事なんざどうでも良い ただ報告書に名前記載され埋葬される友人の冥福を祈り 獣も木々も愛用の杖も人と呼んでいたデルスのために二又の杖を墓標として据える主人公 手を携え立ち向かい時にはやり過ごさなければシベリアの自然は容赦なく牙を剥く 人が人(獣や木々を含む)を助けるのは至極当然の事なんだから自慢することじゃない 後年アルセーニエフが書き残した2冊の本と写真によりデルス・ウザーラは伝説となった
ウスリー山脈には岩に名と彼の功績を刻んだモニュメントが今も残される
❖あくまでも本作は芸術映画なので色々演出入ってますが 1回目の探検も2回目の其れもデルス・ウザーラだけでなく多くの先住民が測量の手伝いや糧食の補給に動いてます 詳しくは今も出版されてる文献参考に なお史実のデルスは虎を殺してません ヘラジカ(メタボ化したアカシカ)仕留め損ね狩人廃業 アルセーニエフ宅に身を寄せることに
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