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親愛なる同志たちへ 20年

2023年6/2〜6/5深夜 タブレット端末にて執筆し脱稿 滅茶苦茶手古摺った挙げ句、天安門事件のあった6/4に間に合わせる積もりだったけどズレ込みました。 ノボチェルカックス虐殺事件の犠牲者は"プーチン政権下のロシア共和国"によると26人+処刑7人 逮捕され連行⇒行方不明が200名程 勿論大本営発表(大凡デタラメ)なのは言うまでもありません いいね1つありがとうございますm(_ _)m

【 スターリンが死にベリヤとその取り巻きも刑場の露かシベリア送りとなった頃 東西冷戦雪解けムード最中にウクライナに程近いコサック人の街ノボチェルカックスの機関車工場で起きた食糧高騰と工員の給与減給に端を発した反政府デモを鎮圧したのはNKVDに代わり新設されたKGB&陸軍による無差別攻撃に組織的な隠蔽工作 だからフルシチョフ=ウクライナは滅ぼさなければならないんだと描けとロシア政府からプロパガンダ映画製作を命令されたアンドレイ・コンチャフスキー監督が仕上げたその作品は…… 後日談含め色々考えさせるけど娯楽作品には程遠いブラックコメディとなりました 】


★ヴェネツィア国際映画祭でイベント上映しウクライナ人(フルシチョフ)の悪辣さを宣伝し EUを味方に付けロシア共和国による電撃作戦&併合成功させる筈がドン引きされた あからさまに取って付けたスターリン(そしてプーチン)礼賛場面が悪趣味です(苦笑)


原題:Дорогие Товарищ!/Dorogie Tovorischi

親愛なる同志たちへ

ロシア共和国 劇場公開作品⇒お蔵入り

2020年 ヴェネツィア国際映画祭イベント上映

2021年 日本 イベント上映⇒2022年 劇場公開

❖例によってアルバトロス配給&DVD化なんで早々に消える予定


 令和5年6月2日 此処沖縄は取り敢えず台風一過 フィリピンと石垣宮古で力尽きたのか本島中南部に関しては今の所、そう大きな被害は出ていないのだけど被害報告出揃うのは明日明後日辺りかな 潮風叩き付けられた家やら車やら洗ったり程度で歩道も落葉殆ど積もってないので軽く掃き掃除程度 此れが瞬間風速50m超えると高々50m程度の道でも有志10人掛かりで数時間の作業=ゴミ袋10杯分 北朝鮮は台風のせいにしてますが一昨日スパイ衛星打上げ口実に発射した弾道ミサイルは切り離し失敗し黄海に落下 メイド・イン・チャイナかロシア製のそのロケットを持ち帰ったのは韓国軍 流石に前の政権みたいに首領様に返すなんてアホウ極まる事はやらないと思いたいけど信用性は皆無さね


と言う訳で今回取り上げるのは ロシア人は何故遥か紀元前の頃から高圧的で血塗れな統治行う独裁者を求め自分達の首を絞めるような愚かな振る舞いが止められないのか ファンタジー世界のゴブリンやオークレベルな彼等の救われない心根の卑しさを1962年6月に起きたもう1つの天安門事件=ノボチェルカックス無差別虐殺事件にかこつけてあからさまに描いた英国風ブラックユーモア溢れるこんな作品を 遠回しも良いとこな皮肉なんてかつてソビエト連邦支配下だったウクライナ共和国を筆頭とする旧東欧諸国でしか通じないと思ってたけど どうも悪口だと気付いたらしくロシア国内での劇場公開は禁止 そもそも露助以下なモラルハザードが蔓延してる中共や半島に合衆国やカナダでも精々DVDスルー 取り敢えずウィキペディアでもニュース性無さ過ぎるし そもそも露助の証言そのものの信用性が端から怪しいものだから英語版とロシア語版でしか事件の詳細記載されていない事件の真相は彼等から何もかも剥奪し数十年単位の捜査を行わない限り判明しないかも


延々20年も続けた挙げ句、まともな成果上げられなかったアフガニスタン戦争で西側社会は学びました 共産主義にイスラム原理主義等のイデオロギーにより自分で物を考え判断行動出来る人材を根刮ぎ殺し尽くしたそんな国じゃ たかが独裁者1人仕留めたぐらいじゃ何も変わらない かつてナチス政権崩壊したドイツがそうであった様に 清滅亡後の希望に満ちた世界を夢見た小説家 魯迅(ろじん)氏が亡命先から自国に戻りケダモノ以下に退化した中国人見てこの国の未来に絶望した様に 数人纏めて頭挿げ替えでも次の新たな独裁者が生まれるだけでね ならば何もかも根絶やしにしてやり直そうとしたのがスターリン政権下のソ連とその傘下であり文化大革命や大躍進政策推奨した毛沢東 カンボジアを地上の地獄に作り変えたポル・ポト見てても一目瞭然ですが安易に古い体制や権威を何もかも無かったことにしても心の歪みと貧困は治らない だから露助も中共も滅びるしか無いんです。



【 収容所群島…… 帝政ロシア誕生以前の時代から国民を看守と囚人に区分けし流血の伴う対立煽る事で貧富の格差と社会の歪みに民族主義を押さえ付けて来た歴史持つロシアをこう定義付けたのはニキータ・フルシチョフ書記長お気に入りの作家でもあったアレクサンデル・ソルジェニーツィン ソビエト連邦時代のロシアに置ける看守であり憎まれ役な奴隷頭は共産党員と呼ばれていた 中学生時代の私の愛読書は父親の書斎に鎮座していたこの爺様の書籍でした 考えてみると露助に対するイメージはこのシリーズからかなり影響受けてます。 フルシチョフ失脚後の1973年から1975年 亡命先のフランスで出版されたこの本により執筆者は国家反逆罪の容疑で追われ西ドイツに亡命 ソ連崩壊後まで流浪生活送ってます 】


★そもそもノボチェルカックスの虐殺自体がフルシチョフを失脚させる為の保守派の陰謀だったとかなんて話も有ります まんま天安門事件と同じですな


 1962年6月1日早朝 国の体制変わった所で国歌は全く変わらない 出来りゃ朝からこんな音楽勘弁してほしいモノだけどソ連国歌を目覚ましに不倫相手の上司のベッドからパンツ履きながら抜け出すのは市政委員で熱狂的なスターリン崇拝者のリュミドラ・ショーミラ(以降リューダ) 身嗜みもそこそこに彼女が向かったのはフルシチョフ政権になってから横領や横流しが常態化してる食糧販売所 党員で市上層部のエリートでもある彼女は特別待遇 周りの人間も彼女に便宜を図れば其れなりに優遇される事も多いからウィンウィンな関係でもある。 酒とタバコだけが生き甲斐な彼女の父は元コサック義勇兵 娘のスヴェトカは高校卒業しこの春電気機関車工場に就職したばかりで西側文化に憧れている 登場人物達全員が言葉使い殴り合い ノボチェルカックスの街では週単位でありとあらゆる物資が値上がり中……と言うか物資が届かない


元反ソビエトだったこの街では自分達の庭で家庭菜園持つ事も家畜を所有する事も厳格に禁じられている 出勤前に理容室に立寄っても美容師の愚痴は食糧値上がりによる不安の吐露 ロギノフ市長が音頭とる対策会議の最中鳴り響くサイレン 其れは事前通告無しで給与減らされた機関車工場の工員達によるストライキ 元々重労働で離職率も極めて高かった工員の大半がスターリン死去に伴う恩赦により流刑地から生還したウクライナ人やベラルーシ人が圧倒的多数 市上層部の対応は後手後手に回り高圧的な態度崩さないバゾフ委員会書紀の失言により扇動者との交渉も大失敗 事務所に半日以上軟禁されたリューダ達が駆け付けた軍の執り成しにより解放されたのは夕刻を迎えた頃 ストライキ決行した彼等に同情的な(スヴェトカ)と大喧嘩 激昂するスヴェトカは部屋を飛び出し恐らくは同じアパートの友達の部屋に 曲がりなりにも自国の労働者に銃を向けることを躊躇するブリエフ大佐 党中央からKGBや内務省と共に駆け付けた強硬派のコズロフ中央委員と穏健派のミコヤン中央委員を迎え始まった対策会議でデモ参加者の全員逮捕を主張するリューダ 


6月2日早朝に始まった機関車工場従業員のデモ参加者は2000人 戦車と武装鎮圧許可された士官学校生徒等により暴徒化は抑えられる筈だったが近隣の街の工場からもデモ参加者達が押し寄せその総数は5000人を越えてしまう 暴徒化したデモ隊により市庁舎で始まった略奪行為 軍は威嚇発砲で事態鎮静化図るが暴徒はデモ隊に紛れ込んで参加者を撮影してるKGBをリンチしようと動き出し偶々リューダが目撃したKGBの別組織により彼等に対する無差別発砲が始まった スヴェトカがデモに参加しているかもと弾圧現場に駆け付けたリューダが目の当たりにしたのは無関係の人々まで狙撃銃で撃ち抜かれる地獄絵図 家畜の様に逃げ回る人々にトラック詰め込まれる死体の山 ノボチェルカックスは戒厳令により封鎖され夜間外出も禁止 怪我を負い病院に駆け込んだ人々も叛徒としてKGBや内務省により逮捕され次々街から居なくなる 


行方不明なスヴェトカに掛けられた国家反逆罪の嫌疑 かつて此処で行われたホロモドールの地獄絵図を目の当たりした過去を持つリューダの父は頑なにスターリン時代を懐かしむアホウな娘に自分なりの遣り方でこの国は間違っていると訴えるが自分の身と娘の安全しか考えていない彼女は聞く耳を持たない 誰も彼もが被害者面で自己弁護を続ける中始まる虐殺事件の隠蔽 血と臓物に塗れた市役所広場前は大量の水で洗い流されどうしても消えないアスファルトに染み付いた血痕は人員動員し新たなアスファルトで覆い尽くされる リューダに懸想したKGB職員の協力で始まる娘の捜索 未だ何人が死んだのか不明なままの中、近隣の集団農場に運ばれ名無しのまま埋められた人々 暴動の主導者とされる7人は公開処刑されることが決まり広場には絞首台が建てられた 既に数百人を越える人々が内務省により連れ去られ行方不明となる中、処刑される彼等はまだマシなんだとロギノフ市長相手にスターリン時代の大粛清の思い出語るブリエフ大佐 叛徒公開処刑後始まる予定の飲めや歌えやのダンスパーティーの準備 誰も彼もが俺の私のせいじゃないと知らん顔


娘は多分撃たれ死んでいる可能性が高い 悲嘆に暮れ帰宅したリューダにスヴェトカが帰って来たことを告げる彼女の父 彼女を安全な西側に逃がすためスーツケースに有り金や食糧詰める祖父の姿 もし母に見付かれば暴徒の一味として官憲に差し出されると怯え逃げ回る娘を説得し無事で良かったと抱き締めるリューダ 多分世の中は此れから良くなって行く筈だ…… この虐殺事件が引き金となりフルシチョフ書記長はその二年後失脚 かつてのスターリン政権下よりも陰湿で高圧的な人々に対する締め付けは後のゴルバチョフ書記長誕生まで続くことになる。



❖クバーニ人民共和国1918年〜1923年 第1次世界大戦から続くロシア内戦にうんざりしたコサック人は西側支援で独立果たしたもののウクライナ側の離反で再併合 その後始まったのはホロモドールによる飢えと共食いに強制移住 犠牲者は推定20万人 僅かな生き残りが頼ったのはナチスドイツだったから更に報復で殺されてます 


❖多民族国家のロシアを纏めるにはカリスマ性を持つ強力なリーダーが必要だ 保護してくれたアメリカ合衆国には早々に幻滅し ソ連崩壊の1994年、ゴルバチョフ書記長より名誉回復され帰国したソルジェニーツィンがその憧憬を向けたのはゴルバチョフでも故郷チェチェンを弾圧するエリツィン大統領でもなくその後継者となったプーチン大統領 2008年に心臓発作で死去。

2023年6/7 暫定3話 MEMORIES メモリーズ 95年 新規割り込み投稿

2023年6/22 暫定45話 ウルフェン 81年 全面改稿

2023年6/24 暫定46話 ハウリング 81年 新規割り込み投稿

2023年6/28 暫定47話 狼男アメリカン 81年 新規割り込み投稿

2023年6/19 暫定61話 野性のエルザ 66年 新規割り込み投稿

2023年6/22 暫定62話 永遠のエルザ 72年 新規割り込み投稿

2023年6/30 暫定79話 殺意の香り 82年 新規割り込み投稿

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