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ロード・オブ・ウォー 05年

2022年9/14〜9/16夕方 タブレット端末にて執筆し脱稿

シエラレオネの隣リベリア共和国をクライマックスに据えた武器商人の物語 数名のモデルを纏めたフィクションと言う事になってますがリベリアに中国製の武器渡して支援してたのはアメリカ合衆国なのは史実です ブラッド・ダイヤモンドの姉妹作と言えるでしょうが別に狙った訳じゃありません

㊗PV70万突破 良いねも2つ有り難うございます

【 どん詰まりの人生から抜け出したいなら他の奴等が売らない物を取り扱え 男が選んだ商品は中国やロシアから格安料金で買付けたAK47ライフルやイスラエルから手に入れたウージ・マシンガンだった ソビエト連邦統治下のウクライナから脱出 ユダヤ人として身分偽り新生活を始めたものの弱肉強食が幅効かせるアメリカ合衆国で成り上がるならこんな生き方選ぶしかなかった 紛争地帯を武器商人として駆け抜けた怪物=ユーリー・オルロフのブラック・ユーモア満載な半生記 】


★ある意味 ブルックリン最終出口 の続編とも言えるし アメリカン・ギャングスター のバージョン違いでもある物語 何処までが事実でフィクションなのかはお客様に委ねるそうな


原題:LORD OF WAR

戦争卿 英語圏では子爵〜公爵までは正式名称長いから(ロード)で統一

アメリカ 劇場公開作品

同年 日本 劇場公開

内容若干変えたノベライズは同年アンドリュー・ニコル著名義

で竹書房文庫にて発売 尚アメリカでの出版データ見付からず


 令和4年8月下旬から始まったウクライナ軍の反抗作戦でロシア軍は潰走状態 鈴木○男や橋○徹等のロシアンフレンズは未だ現実と向かい合う事を拒否してますが戦略拠点のイジューム奪還されハルキウ(ハリコフ)もその大半を制圧 上層部の壊滅と命令伝達機構に致命的なダメージ喰らったのみならず装備の大半投げ捨てロシアに逃げ戻った露助の勝利は今更核兵器投入した所で覆る可能性は皆無 後はクリミア半島がどのタイミングで陥落し、ドネツク人民共和国やルガンスク人民共和国名乗る露助の傀儡政権が何時崩壊するか そんな状況下ですが一時期、妙なデマがロシアンフレンズからNETニュースで流されたのをお客様は覚えていらっしゃいますか?


そう、侵略されてるウクライナ側が合衆国から送られて来た対戦車ミサイルや携帯型対空ミサイル・スティンガーをイランに横流ししてる云々なアレです 


自称事情通やら同軍事専門家を名乗る匿名の陰謀論者は其れがさも事実で有る様に上から目線で語ってましたがね……フランスやドイツはともかくアメリカ製の兵器は中国製やロシア製の其れより遥かに高性能だけど 9.11以降は自分達に其れが向けられない様にメンテナンスやマニュアル熟知してないと必ず整備不良で不具合起こす構造になってるんだよ 残念ながら車両の類いは必ずしもそうじゃ無いにせよ今後はそっちも日本の重機メーカーの様にGPSで追跡 国外持ち出されたらエンジンすら掛けられないシステムの導入進める予定だそうです アフガンに持ち込まれた装甲自動車は予算の都合とやらで搭載されてませんでしたが 今回の侵略戦争でも露助が盗んだトラクターやハーベスターはしっかり盗難防止システム作動しスクラップにするしかなかったなんてニュースも有りました


で……話戻しますが陰謀論の根拠になったのが20世紀末〜21世紀前半辺りまで活躍した東欧からの欧米亡命者や移住者子弟が始めた今作の様な死の商人 特に主人公の様な偽ユダヤ系ウクライナな武器商人は其れなりに羽振りが良かったからノンフィクション小説やら本作で取り上げられたのだけど 本編でも薄っすらと真相明かしてますが民間軍事会社同様、彼等も大国暗部の紐付き エリア88のマッコイ爺さんじゃ有るまいし今時独立独歩の武器商人なんてやった日には即座に殺され何処かに埋まるか沈められるのが落ちでね マフィアなんてモノに頼らなくても悪役になることが出来る訳だ 勿論危ない仕事だから掛け金は自分や家族の命になります



【 2022年現在、ニューヨークでも比較的治安の良い街となったリトル・オデッサ=ブルックリン・ブライトンビーチ 多くの人々が其れまでの移民同様に消費税が安い隣のニュージャージー州へ移り住み 海水浴客目当てのレストラン街となっている 勿論メインはウクライナ料理だけどロシア料理店も増えつつ有りルーブルが使える店も多いんだとか なおパキスタン系や中国系移民は右肩上がりで増え続け勿論アフリカ移民や黒人貧困層もかなりの数に登る 此処は10万人のウクライナ戦争難民の受け入れ先となる予定……但し戦争終われば随分減るだろう 】


★此れにメキシコ経由で入り込んだガラの悪い難民やら色々有ってニューヨークの治安は再び右肩下がり中 此処も違法薬物依存症と成り果てたゾンビランドとなりつつ有る


 燃え落ちる住宅街に其処ら中に転がる死体 道路を覆い尽くすかの様に転がるAK47自動小銃の薬莢 悪夢の様な世界で背広姿にスーツケースを持ち背を向ける男ユーリー・オルロフ(勿論其れは他の登場人物同様偽名である) 其れは武器商人の彼が作り上げた世界の縮図だが、実の所彼を利用し莫大な国益を稼ぎ出すシステムを作り上げたのは国連常任理事国を名乗るアメリカ/イギリス/フランス/ロシア/中国の5ヶ国の暗部 2005年、世界中の紛争地帯&先進国にバラ撒かれた銃の数は5億5千万 12人中1人に行き渡る数でしかない……残る11人にどう銃を売り付ける? 其れがこの商売から抜け出せなくなった彼に突き付けられた課題でもある


フルシチョフ死後始まった反体制派の弾圧逃れるため スラブ系のヴォルコフからユダヤ系のオルロフに名前変え親に連れられ祖国ウクライナを脱出 地頭は良かったが兄妹4人の食い扶持稼ぐため大学進学を断念 家族6人で必死に両親が経営する料理店従業員を続ける主人公の人生の転機となったのは20代の頃、偶々メニュー偵察に訪れたライバル店でロシアンマフィアの抗争に巻き込まれた事 纏まった金さえ有れば父親が染まったユダヤ教のシナゴーク経由で入手可能なウージ・マシンピストルをマフィアに転売し荒稼ぎ やがて兄と同じく出口見えない貧乏生活に嫌気さしてる弟ヴィタリーを相棒兼助手に、軍やゲリラを顧客とするグレーゾーンな武器商人として成り上がるべく大手武器商人シメオン・ワイズに接触し売込みかけるがワイズは大の露助嫌いだったためけんもほろろに追い払われる


だが捨てる神有れば拾う神有り オルロフ兄弟の新たな収入源となったのはベトナム戦争敗北後に始まった軍の放出品 文字通りトン単位で払下げられるアメリカ製の銃器を持ち込んだのは以前から色々世話になってるイスラエル レバノン紛争に持ち込まれた火器はPLOシンパなパレスチナ人虐殺に使われ弟ヴィタリーに深刻なトラウマを刻むが たかが良心の呵責に殺されるのは絶対に嫌だと割り切る主人公は見てみぬ振り ある時はアフガンのムジャヒディン達へ武器を売り 今度はミャンマーの反体制派少数民族の元へ武器を運び込む コロンビアへの武器密でICPO(インターポール)捜査官ジャック・バレンタインに目を付けられたが何とか荷を偽装し誤魔化した 取引先から代金代わりに渡されたコカインに(ヴィタリー)が耽溺する様になりやがて療養所とシャバを行き交うヤク中生活となり1989年に戦線離脱 


帰国したタイミングで黒人麻薬王経由の司法取引で市警と結託してたフレンチ・コネクションも壊滅 供給不足となったNY闇市場でコカイン転売し下手な武器取引より手堅く儲けた主人公(ユーリー)は、自分と違う路線でブルックリン最終出口から逃げ出そうとし芸能界の蟻地獄に嵌ってた片思いの相手エヴァ・フォンテーンに接触し色々やらかしつつ結婚 やがて長男生まれ両親や妹達を支えるための生活費も嵩み 美術界への路線変更目指す妻のパトロンやったり嘘の顧客やったりするため益々武器取引にのめり込む日々 1991年ソ連崩壊により冷戦終結するも次いで始まったのはユーゴ内戦にアルジェリア/イエメン/アブハジア/ジブチ/リベリア/シェラリオネ/アフガン等々……ウィキペディアにリスト乗ってるけど東欧からアフリカ全域に東南アジアまで戦争と内戦のオンパレード


新たな武器の入手先となったのは分離独立を果たしたばかりの祖国ウクライナ 90年代の東欧は親露派と欧米追従派、果ては中共に接近する上層部の内紛と破綻した経済で何もかも滅茶苦茶 アル中となった叔父デミトリー・ヴォルコフ中将を抱き込む形でAK47自動小銃に戦車や戦闘機 果てはMi24戦闘ヘリも民間航空機名義で紛争地へ輸出 シメオン・ワイズと結託したバレンタインICPO捜査官の介入いなし此れからというタイミングで叔父はワイズが車に仕込んだ仕掛け爆弾で暗殺される 90年代有象無象の武器商人達の手で東欧から持ち出されたロシア製兵器はウクライナだけでも推定320億ドル 特に中国共産党により二束三文同然に持ち出されたウクライナの装備は空母を始め多岐に渡り ロシアによるクリミア半島再侵略を呼び込む事になった


1995年アフリカ西部 中国製の武器を取り扱うユーリーに目を付けたのはリベリア共和国の独裁者アンドレイ・バプティスト大統領 まるでマッドマックス2の悪役みたいな親子にドン引きする主人公だったが 贅沢な生活に慣れきった妻と息子のために背に腹は代えられない 彼等が対価として払う其れがシェラレオネの奴隷採掘で送られた血塗れダイヤだと知ってはいたが 同じ様に武器を持ち込む輩は後をたたなかった またしてもワイズの密告により危地に陥る主人公 ICPOの委託受けたシエラレオネ政府軍の戦闘機に襲われAK47や手榴弾にRPG満載したAu12輸送機を道路へ強行着陸 ICPOの捜査官達が駆け付ける前に証拠隠滅を 内戦の最中で避難中の老若男女に無料で配られる銃や手榴弾 


現場押さえるのに失敗したバレンタイン捜査官の八つ当たりで荒野に拘束されるが 僅か1晩で輸送機も押し寄せる群衆にまるごと解体され根こそぎ消えた 武器密輸の妨害知ったバプティストJrとその部下達に取り押さえられた内通者の処刑手伝わされ痛飲 少年兵に勧められ初めてコカインに手を出しバッド・トリップ 主人公を追い詰めるため不在中にオルロフ邸を訪問しエヴァに捜査協力迫る捜査官(バレンタイン) 自分が漸く地獄の住人に堕ちている事を自覚した主人公は何とか武器取引と縁を切ろうと画策するがICPOを筆頭に周囲の何もかもが其れを許さない 国連総会に託けアメリカまでやって来たバプティスト大統領親子に押し切られる形で準備した大型軍用トラック3台分のAK47と手榴弾 弟ヴィタリー連れ久し振りの汚れ仕事


武器はリベリア経由でシエラレオネの悪名高い反政府組織RUFの少年兵士部隊ウェストサイド・ボーイズへ 彼等の目的はリベリア共和国へ逃げ込もうとしている難民の皆殺し もう沢山だ(ヴィタリー)は難民キャンプの虐殺止めようとトラックを手榴弾で吹き飛ばしRUFの督戦隊に撃ち殺される 弟の棺と共にアメリカへ惨めな帰国果たした主人公を待ち受けていたのは 掌返した妻と息子に両親を含む親族と悪党逮捕に勝ち誇るICPOや煙草・酒・火薬取締局の捜査官達 だが事情聴取でイキるバレンタイン捜査官を憐れむ主人公は知っていた 自分がICPOを取り仕切る中華人民共和国政府やアメリカ合衆国上層部の介入で程なく証拠不十分で釈放される事を もしかしたら状況変われば犠牲の羊(スケープゴート)として切り捨てられる未来も有り得るが国益有る限り武器取引の仕事は罪を追求され収監されたり食いっぱぐれる心配だけはない 紛争地帯を渡り歩き武器を売り付ける彼の仕事は今も続いている



❖後日談……映画公開から17年、本編では偽名だったリベリア国民愛国戦線NPFLによるマッドマックスか北斗の拳の様な独裁政権は崩壊した リベリア共和国は国連平和維持軍を自称する中国人民解放軍が前線基地を設置し事実上中共占領下 表向きは元国連開発計画議長だったエレン・ジョンソン・サーリーフ大統領が国の運営を取り仕切っていたが彼女は2018年に死去 以降は元保護国の関係だったアメリカ合衆国からも半ば見捨てられた状態となっている なお彼女の親族は大半がアメリカ在住 


バプティスト大統領=本名チャールズ・マッカーサー・ガンケイ・テイラー大統領はシエラレオネ内戦における人道犯罪や国内外でやらかした各種犯罪行為により逮捕され懲役50年の刑確定 何故か英国に設けられた刑務所でイタリアンマフィア同様な悠々自適な晩年過ごしている なおアメリカ国籍持ってる息子ロイ・マッカーサー・ベルファスト・ジュニアはフロリダ州で暴力殺人事件起こし重犯罪者刑務所に収監中 内戦期にジュニアが行った犯罪行為に付いては未だ裁判すら開かれる予定も無い


☆なお吹替版は大塚明夫さんが主人公担当 見ててかなりキツかったのが 「 オジさんこの手また生えてくる? 」と幼女がブラック・ジャック先生……もとい主人公に訪ねるシーン 勿論特殊メイクなんかじゃ有りません(汗) シエラレオネ同様リベリア共和国でも投票させないため子供の利き手切り落とす光景は日常茶飯事だったそうです。



2022年9/17 暫定273話 チャトズ・ランド 72年 新規割り込み投稿

2022年9/20 暫定255話 ダンサー・イン・ザ・ダーク 00年 新規割り込み投稿

2022年9/22 暫定182話 華麗なるヒコーキ野郎 75年 新規割り込み投稿

2022年9/23 暫定305話 暁の7人 75年 全面改稿致しました

2022年9/24 暫定644話 大いなる勇者 72年 新規割り込み投稿 

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