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ソハの地下水道 11年

2021年12/23〜12/24夜 タブレット端末にて執筆し脱稿 取り急ぎ即日投稿

流石にホロコーストを描いた作品は中々キツい 手直しは後日に

そういや今日漸く報道されたが在日米軍と軍属にその家族 誰も出国時に武漢コロナの感染チェック受けてなかったよ…………マジふざけんな(╯°□°)╯

【 ポーランド領ルヴフ 或いは ウクライナ共和国領リヴィウとなった街で起きたノンフィクション 確かに奴等はキリストを十字架に掛けた異端者の末裔だけど別にユダヤ人に思う所は無い……とかく俺は貧乏なんだ 逮捕歴有るポーランド人だしまともな仕事が回って来ないんだ 妻子食わす為に金が居るんだとお天道様に顔向け出来ないコソ泥やってたおっさんが何故こんな無茶を遣り遂げたのか? 自分が面倒見きれる範囲で最善の事をやってみよう 感謝する奴より嘲り笑う輩の方が多いけど多分何処かで誰かが見ていてくれるよ ただそれだけの物語。 】


★私もてっきりポーランド舞台の作品だと思ってたけど ウクライナの物語でもありました あの辺りは絶えず国境線変わってるから珍しくも無いそうな アルバトロス配給作品なんでレンタル落ち間近 見るなら早めにどうぞ


☆ルヴフはユダヤ人ゲットーが設けられ一時期は推定11〜12万が強制移住させられた場所 その後ジャノフスカ強制収容所へ送られたり半ば憂さ晴らしに処刑され生存者は数百人 だけど其れで解放され終わりじゃ無いのだよ


ポーランド語題:Wciemnosci、

原題:IN DANKNESS

暗闇の中で

ポーランド.ドイツ.カナダ 劇場公開作品

2012年 日本 劇場公開

原作:ロバート・マーシャル In Dankness 1990年

イギリスで出版 翻訳版は2012年 集英社文庫.刊


 令和3年12月23日 こう言う陰鬱な内容とテーマ取り扱った作品取り上げると毎回前振りどうするよと思い悩むのですがまずはなんでこんな物語見てみようと思い立ったのか? 勿論単なる気まぐれに決まってます(苦笑) どう考えてもほのぼのしたり爆笑シーンなんか期待も出来ない ましてや何とか生き残った良かったねとなったその後、物語の舞台となったリヴィウで何が起きたのか 勿論ソ連軍のウクライナ人に対する報復処刑と傍観者気取りなポーランド人の強制移住 そしてワルシャワ条約機構締結後始まったその他諸々は………まぁ興味有るお客様はWikipedia等で検索下さいな 色々有って今リヴィウに住んでるのはポーランドから追放された人々の子孫を含むウクライナ人 辛うじてホロコーストを生き延びたユダヤ人の大半は今度はポーランド人からの虐殺にユダヤ教から共産党への改宗迫られ イスラエルかアメリカ合衆国へ移り住みましたし50年代以降に送り込まれたロシア系移民は殆ど此処には残っていません


ついでに書いとくと映画の内容がまあ色々問題有りまして ウクライナ共和国製作協力はお流れ 会話シーンのリアルさ追い求め英語吹き替え拒否したらアメリカ合衆国や原作出版したイギリスでの劇場公開も成されぬまま今に至ります(英語圏の皆様は字幕受け付けないそうな) 公開されてるのは製作関わった3ヶ国と日本だけで後はソフト販売のみ 調べてみると映画化に辺り主人公ソハの性格も少しだけ変えられてるようです 原作バージョンは何度も逮捕歴が有るロクでなしだけどユダヤ人に対しては最後まで誠実 悪ぶる様な描写は証言者の口からは何一つ流れてません でも映画版の方が人間としてはかなりリアルかな



【 延々と陰鬱な描写並べても誰も喜ばないと思いますから軽く悪ふざけ気味な状況説明から 時代は1943年3月 当時はウクライナに西部に棘の様に突出していたポーランド占領区領ルヴフ 独ソ戦が始まってからこの街に建設されたのはウクライナを始めとする近隣諸国から連行されたユダヤ人を押し込めたルヴフ・ゲットー 証拠隠滅兼ねた建物の解体(勿論住民諸共)が終わりを迎えようとしていた頃 既に戦争の帰趨はソ連軍の圧勝が確実となり正規のドイツ軍部隊は何処にも居ない 街を占拠しているのは証拠隠滅を任された民兵の処刑部隊(アインザッツグルッペン)とSS義勇兵 ヒトラー少年団(防弾少年団)(笑) どうせ死ぬなら殺して犯して暴れてやる 昼夜関係無しに始まる残虐行為 あくまでも傍観者気取りなポーランド人達は彼等に目を付けられ無い様に暗がりをコソコソ動いている。 】


★同じ頃、工場と隣接してるジャノフスカ強制収容所以外のユダヤ人絶滅目的の収容所は軒並み解体され遺体掘り出せない様に植林始めてました アウシュヴィッツだけは解体間に合わなかったから映像残ってます


 日当70ズロチ(今の日本円換算だと精々1000円程度)の下水修理工・レオポルド・ソハと歳若いシュチェペクが始めた副業は 街から逃げ出したドイツ系市民や連行されたり殺されたユダヤ人が暮らしていた廃屋に残された金目の物を漁る言わば火事場泥棒或いは空き巣 盗み出した貴金属や時計は勝手知ったる下水道に隠しほとぼりが冷めた頃に闇で売り捌く ガス室送りや処刑を免れたいからユダヤ人の少女は少年団(BTS)相手に股を開き 運悪く職務熱心な処刑部隊(アインザッツグルッペン)に捕まった女性達は裸に剥かれ森の中を散々追い立てられた後で用済みだからと撃ち殺される 面と向かって残虐行為を止めようとすれば家族諸共縛り首となり街頭に晒しモノにされるだけ まるでネズミの様にコソコソ逃げ回り漸く自宅へ 生鮮食糧の大半はドイツ本国か前線の兵士達へ 空腹と恐怖を紛らわせるための唯一の手段は18禁なアレしかない


ユダヤ人狩りを指揮するウクライナSS義勇軍将校ボルトニックとは元ムショ仲間 彼に心尽し渡したり共に飲み歩く事で処刑部隊のマークを逃れて来たが 盗む相手もどんどん居なくなり生活は困窮気味 ナチ野郎と仲良くしてるし前科持ちのロクでなしだと知っているから同胞のポーランド人からも白眼視されている 新たな副業を早急に見付けないと妻子を食わしてやる事が出来ない 悩んだ末に思い付いたのが近頃下水道内でよく見掛けるゲットーから逃げ出したユダヤ人達だった 彼等の中には金持ちも多い 高々500ズロチの賞金目当てに彼等を捕まえナチに密告するより食料代込みで安全な隠れ家提供し報酬貰う方がよっぽど儲かるに決まってる


鉄条網で囲われたルヴフ・ゲットー内では、ユダヤ人が次々と殺されたり強制収容所へ連行される中 あちらこちらの床下から脱出路を掘り下水道へ逃げ込む準備が進んでいる ヒゲル家が開けた脱出路から逃げ出したのは大勢の老若男女 偶々出食わしたソハとシュチェペクから声掛けられ日当500ズロチで匿って貰おうと判断したのはヒゲル家の家長でドイツ語話す元大学教授のイグナツィ・ヒゲルとその家族3人を柱とする総勢20名前後 多分原作小説では詳しくメンバーの紹介成されている筈だけど残念ながら小説持ってないから字幕で列記された名前(ヒゲル婦人パウリナと娘クリシャと息子パヴェク 元詐欺師のムンデク・マルグリエス クララとマニアのケラー姉妹 愛人ハヤと逃げ込んで来たヤネック モブで野郎なベレスティッキにフランキールとランツベルクの計12人)しか分かりません。


彼等の回りを別ルートから逃げて来た老若男女がウロウロしてるし真っ暗闇だからダレが誰やら? そうこうしている内に下水道に逃げ込まれた事に気付いた義勇兵にヒトラー少年団や処刑部隊が機関銃撃ち込んだり 火炎放射器や手榴弾で逃げ回るユダヤ人達を見境無しに殺して回るから汚水に浮かぶ死体が列をなす様に…………迷路そのものな下水道をソハ達に誘導された人々は辛うじて生き残るのだけれど 悪臭と薄い空気にネズミの群れが避難民を苦しめる 耐え切れず隠れ家飛び出し撃ち殺される男女3人 錯乱状態となり下水道を脱出そのまま収容所に連行されガス室送りとなるマニア・ケラー 恐怖と絶望から逃れる為に肉欲行為に励み下水道内で妊娠してしまうハヤ 愛人を置き去りにし教授のサイフ盗んで姿眩ませるヤネックとフランキールと多分ランツベルクは迷宮から抜け出せずそのまま衰弱死 生まれた子供は絶えず泣くからと思い詰めた(ハヤ)が圧殺 親戚の子預かったと赤子引き取る積もりだったソハが独り下水道から運び出し川の土手へ埋葬するシーン


色々有ってクララに懸想したムンデクは度々下水道を抜け出し 行方不明のマニアを探してる最中に義勇兵に見付かり危機一髪 偶々出食わしたソハと2人で義勇兵殺して口封じしたら 報復でポーランド市民10人が絞首刑となりついでに50人が銃殺された 吊るされた男達の中には彼等庇い立てするソハについていけないと手を引いた筈の元相棒シチュペクの姿が…………。 夫がユダヤ人匿っている事を知り娘守る為に距離を置こうとする妻ヴァンダ 命懸けで収容所に潜入するムンデクが目の当たりにしたのは収容者の断末魔や拷問の悲鳴を誤魔化すために収容所で流れ続ける陽気なポルカ 前線ではドイツ軍が敗走に次ぐ敗走 追い詰められ疑心暗鬼に駆られるボルトニックは酒浸りとなり度々主人公の家へ安寧求めやって来る 色々察したポーランド人商店主のおばちゃんは大量の食糧を買い付けに現れるソハにボッタクリ価格を提示する 密告されたくなければ黙って払えと


ウクライナ人(ボルトニック)にユダヤ人匿ってる事バレたのは 娘の聖体拝領儀式を終えた直後 突如降り注ぐ大雨 このままでは隠れ家に潜む皆が溺死してしまう 下水道に工具忘れたと言い訳し一張羅姿で中をウロウロしてたら勝手に付いてきた 裏切り者と銃を向けられ此れで終わりかと思ったらマンホールの蓋が吹き飛ぶ程の濁流が流れ込みボルトニックは○○コの様に押し流され金網にぶつかり即死 幸いにもユダヤ人達は危うく溺れかけながらも生きていた 乾いた服を手に入れるため外へ向かう途中、変わり果てた姿となった元ムショ仲間を目撃するがあくまでも事故として処理するため知らんふり 家の中は滅茶苦茶に荒らされている まさかナチに連行されたのか? 倒れ込み掛けた(ソハ)を発見し抱き締める(ヴァンダ) 2人が下水道に入るの目撃しもはやこれまでと逃げる積もりだったらしい 


延々2時間以上続くエピソードの大半が暗闇に押し込められ徐々に衰弱し精神を病んでゆくユダヤ人達と 色々有って何だかんだと悪ぶりながらも子供達には甘い主人公 ユダヤ人? そんな者は元からこの街には居なかったと見て見ぬ振りをするポーランド人市民達 戦況知ってるから言い訳しながらドイツ本国へ逃げ出そうと動くヒトラー少年団や処刑部隊 何処にも逃げ場が無いからどんどん自暴自棄に追い込まれるウクライナSS義勇兵等 色々なエピソードが綴られるがそろそろ正気度ガリガリ削られて来たからあっさり端折らせて貰うが 延々1年2ヶ月続いた下水道サバイバルはソ連軍の侵攻により漸く終焉を迎えた 主人公とその妻や娘に手助けされながら久しぶりの太陽を眺める汚泥塗れの生存者達 生き残ったのはヒゲル家全員とクララにムンデク 子供も殺し老け込んだハヤに名前知らんけどラビのオッサン及びモブ2名含む計10人 喜びの声上げ泣き崩れながらヴァンダが運ぶパンを貪り食うユダヤ人に怪訝な眼差し向けるポーランド人達 道路では何が起きたと野次馬やってるロシア兵


ルヴフ解放から1年後、主人公は暴走するロシア兵のジープから娘を庇い事故死 葬儀の席では "身内を報復処刑で殺された" 参列者から心無い罵声を浴びせ掛けられる事になる 生存者の1人でソハに肩車して貰った思い出持つクリシャ・ヒゲルは2008年にこの時の体験談を本にして出版 戦後イスラエルでユダヤ人匿ったり脱出の手引き行い表彰されたポーランド人は6000名 実際の所、道半ばで助けようとしたユダヤ人共々命を落とした人々はこの数倍を越えるだろう。



Xmasイブに何故お祭り気分ブチ壊しなこんな作品紹介投稿したのか? 勿論単なる嫌がらせです(笑) そもそも学生時代もリーマンやってた頃もイベントは参加する方では無く延々準備したりもてなす側だったから少しは鬱憤晴らしさせて下さいな

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