ザ・ライフルマン 地獄の最前線 19年
2021年11/27〜11/28タブレット端末にて執筆し深夜脱稿 新規割り込み投稿
流石に明るい映画やアニメを紹介する気分じゃ無いから今回はガス抜き回
【 我らが祖国を守り玉砕した全ての同志よ侵略者に立ち向かう勇気を与えてくれ給え…… 修羅の道を進んで来たが為に神の慈悲に縋る事を諦め あの時代を生き戦いに身を投じたラトビア共和国全ての人々に向けられた手向けの祈り 最後まで明るさとは無縁の物語ですが1度は見ておいて損は無い物語 無いなら隣国から何もかも奪えは良い そんな価値観持つ国々に囲まれた小国で家族を生まれ故郷を守るというのはそういう事なんだと覚悟する事 申し訳無いけど話し合いが通用するのはまともな文明人だけ この世界には何処にも存在しません。 】
★邦題タイトル……もう少しどうにかならなかったもんでしょうか 原作ノンフィクション作品のタイトルが妥当では?
原題:Dveslu Putenis
英題:BRIZZAD OF SOULS
吹き荒れる魂
ラトビア共和国劇場公開作品
2020年 日本劇場公開
原作:アレクサンドロス・グリーンス 著 DVESLU PUTEIS
多分1920年代出版だけどWikipedia等にデータ無し
❖反革命罪により1991年ラトビアが再独立果たすまで出版禁止
ソ連統治下では本持ってるだけで反逆罪だったそうな
原作者は1941年NKVDによりソ連アストラハンにて銃殺刑
令和3年11月27日 前日18年生き抜いた婆さん猫に続いてかれこれ17年付き合ってきた相棒の最後看取り埋葬 軽く落ち込んでる所です。 流石に明るく楽しい前向きな映画なんて取り上げる気になれなかったから今回はこんな作品を ラトビア本国のみならず隣国のエストニアにリトアニアにも熱烈なファンが多い過酷な人生歩んだ作家の最後の作品映画化という事でバルト三国では大ヒットしたそうですが そもそもツェーシスの戦い(エストニアではウェンド人の戦い)なんて誰も知らない日本では反応イマイチだろうからと 第1次世界大戦扱った大作映画 "1917 命賭けた伝令" にあやかる形で小規模イベント上映 多分他のあやかり作品同様大手レンタル店での取り扱いは早々に終わる筈だから見掛けたお客様はお早めに
他のバルト三国にポーランドなんかも悲惨な体験してますが 第1次世界大戦でドイツ帝国に対する弾除けとして駆り出されたロシア領ラトビアにおける軍民の人的被害は住民の約半数にあたる120万人 その後ナチスドイツと手を組んだソ連による再占領による虐殺 独ソ戦開始直後に始まったユダヤ系住民の根絶やし ナチ敗北後始まったソ連によるドイツ系住民の根絶やし 更にはソ連化進める為にロシア系住民の強制移住………最近ポーランドとベラルーシ国境に置いてロシアが送り込んだアラブ系経済難民が問題となってますが 同じ様に事前に移民押し付けたウクライナ同様、ラトビア共和国もロシア共和国への再併合とか公用語をラトビア語からロシア語へと呼び掛け反政府運動始めたロシア系が問題起こしかなりキナ臭い状況下に有る訳です 結局50万近いロシア系はラトビア国籍剥奪され海外渡航の自由のみならず選挙権と参政権も失いましたが 同情してるのはベラルーシやロシア共和国の民衆ぐらい 欧米諸国はかなり自分勝手な彼等の人権に興味なんざ有りません
共産主義やナチズムに代表される全体主義国家は規制と既得権益の塊そのもの 自分達では何一つ作り出せないから異民族襲って奪ってしまえ まんま紀元前の倫理感と価値観で他国侵略する輩はケダモノ以下だからそもそも対話なんて成立しません。 抵抗しなければ家畜として使い潰される 例え死血惨禍が待ち受けていようが家族の平和を守り自由が欲しいなら銃を取れ そんな物語です。
【 ナポレオン戦争以来の総力戦 第1次世界大戦において文字通り湯水の様に消費されたのは銃兵と呼ばれる歩兵部隊 物語の冒頭場面は完全装備の敵ドイツ軍が潜む塹壕含む防衛ラインへ林の中から夜襲を仕掛けるラトビア人志願歩兵部隊が体験した地獄絵図 機関銃も砲兵による掩護射撃も受けられ無いまま100年以上前の遣り方で突撃する彼等を待ち受けていたのは文字通り無数の槍衾と照明弾 そして物語は2年前、当時16歳を迎えたばかりの主人公アルトゥルス・ワナクスが何故徴兵年齢に達していないのに軍に志願したのかという経緯を映し出す 】
★鬨の声上げて突撃……大隊規模が数分で機関銃の餌食に この辺りの描写に付いては幼女戦記が参考に 他の連合国軍同様、ナポレオン戦争時代の散兵線戦術に固執したロシア帝国の戦死者数は西部戦線を遥かに上回ってますが上層部は頑なに戦術変えてません 戦闘機も基本体当たり=ターランが主流です。
1915年 当時16歳のアルトゥルスがロシア軍に志願した切っ掛けは 落伍兵狩りと食糧供出目的で現れたドイツ軍により母と愛犬が射殺され故郷の村を焼かれた事 難民としてリガに辿り着いた父や兄と共に徴兵検査を受け子供だからと危うく不合格になる所だったが元狙撃兵で軍歴15年の古強者だった父の口利きで3人揃って同じ部隊に入隊 ラトビア語の愛国歌は禁じられていたが共に志願したミケルソンスが士官を無視するかの様に歌い出し街に響き渡る 僅か数ヶ月の促成訓練で銃の代わりに渡されたのは木彫りの玩具 父は戦歴買われ少尉となり地頭の良い兄も戦地任官の下士官に 訓練場を爆撃する敵戦闘機相手に木銃向け威嚇する主人公
初陣は訓練場から40km程度しか離れていない最前線の塹壕戦 いきなり始まった敵の準備射撃からの雑木林への進軍 霧の中から撃ち込まれる敵の銃弾 絶えずジョークや悪ふざけで仲間達のマスコット扱いだったスピルワは敵の姿を見る事なく戦死 もし霧が晴れたら俺達は御陀仏だ 仲間を次々と失いながら塹壕に戻ったタイミングで突撃して来るドイツ兵 塹壕の中で始まる殺し合いに中々足を踏み出せず躊躇する主人公 背中刺され死にかけた敵兵を銃剣で必死に刺し続けるが誰かに殴られ昏倒 漸く意識取り戻したアルトゥルスの周りで始まっていたのは殺した敵からの装備略奪 財布に時計や防寒装備にブーツ奪われ丸太の様に並べられたドイツ軍兵士の死体 日没時間まで前線から移動 夕方漸く配給始まったごった煮が今日始めての食事 泥と血に塗れ林の中で眠る新兵を苛むのは罪悪感と悪夢 数日後交代し後方へ下がる 水浴は凍りかけた湖で済ませ軍服に集るシラミ取りから始まる身嗜み 17歳を迎えた主人公は兄に連れられドイツ人街へ 僅かな配給食糧やワインの対価に身体開く娘達を相手の初体験
未だ敵を撃てない主人公を心配し 狙撃兵としてそこそこ成果上げてる父のお供で敵狙撃兵狩り 首筋撃たれ重傷負い運び込まれた野戦病院での初めての手術 入院中目撃する大勢の不具者達と治療の甲斐なく死んでゆく負傷兵 病院で迎えた1915年の復活祭と看護婦マルタとの出会い 面会にやって来た兄から伝えられた父の近況 数ヶ月後原隊復帰し再び最前線へ 当初主人公が戦死したと誤報が入り復讐者となっていた父との再会 塹壕に撃ち込まれたドイツ軍の毒ガス攻撃から始まる乱戦 兄と共に何とか危地を脱したものの父は敵と相討ちに 激昂し死体と化した敵を執拗に殴り続ける主人公 集団墓地に父を埋葬 故ワナクス少尉は戦死するまでに56人のドイツ兵を殺し英雄として葬られる 1916年クリスマスを迎えた戦場で先方に志願する主人公 物語冒頭の暗闇での撃ち合いに勝利したのはロシア軍 敵兵が潜んでた小屋に入り込み久しぶりに入手した暖かい食事と兄と分け合う まともな食糧配給も途絶えがちとなる吹雪の中での銃撃戦 兄を粉々に吹き飛ばす敵の砲弾 必死に兄だったモノを掻き集めるが見付かったのは下士官の記章だけだった。
死体が無造作に並べられた野戦病院でのヒロインとの再会 彼女の父もこの戦闘で戦死したらしい 厭戦気分に陥った義勇兵を更に動揺させたのはロシア革命とあちらこちらに出没するボルシェビキのシンパがバラ撒く 革命に参加せよと書かれたチラシ やがて戦争はロシア帝国の崩壊と同時に始まった内戦でわやくちゃに ドイツ軍との対峙を取り止め大都市リガに戻るラトビア義勇軍 街中で始まっていたのは赤化した軍上層部による兵士や将校達の大粛清 反革命罪の容疑掛けられたラトビア兵の処刑を拒否した主人公は営巣にブチ込まれたこのままだと数日後にミケルソンスの様に銃殺刑 同じ様に隊の現状に不安感抱いたコンラッズと共に軍を脱走 脱走兵駆りに見付かりコンラッズは撃たれ死亡 肩撃たれた主人公を助けてくれたのは三度再開したヒロイン=マルタ 平和になったら再び再会し結婚しよう マルタの指に嵌めたのは母の遺体埋葬の際、形見分けで託された結婚指輪
1919年6月 ラトビアは再び内戦状態に突入 今度の敵はイギリス軍撤退後、元ロシア帝国士官とドイツ軍が結託した傀儡政権バルト連合王国 多くの村々がまたしても灰となり難民となった人々はラトビアの分離独立を目指すため再び銃を取る 戦闘未経験な老人と子供達を中心とした志願兵を託されたのは主人公 後にツェーシスの戦いと呼ばれる内戦で義勇兵に戦い方を指導するアルトゥルスが撃たれたのは激戦の最中 断末魔を迎え死んだ筈の主人公を迎えた光景は1916年12月のあの雪景色 周りには見覚えの有る兵士や死んだ仲間達の凍り付いた遺体が転がる 濃霧に覆われ敵も味方も判別付かない状態でライフルを向け射撃を始める主人公 祈りの様な言葉を繰り返しながら敵陣に突入するアルトゥルスを守るかの様に立ち上がる大勢の兵士達 やがて映像は濃霧に覆われ何も見えなくなった
エピローグで語られるのはアルトゥルスの物語を纏め上げた原作者グリーンスを襲った悲劇的な最後に関するエピソード エンドクレジットで映されるのはナチスドイツ軍とソ連NKVDの摘発免れたラトビア義勇兵達のポートレートや訓練を捉えた写真 物語大分端折ったけど大体こんな感じかな
シンガポールに何故中国人だけしか居ないのか ソロモン諸島も危ないしスリランカもそうなりつつ有る ついでに北海道もその危険ありまくりだけど 自分達の価値観や文化に言語だけを一方的に押し付ける異民族受け入れたら………待っているのは先住民の根絶やしか家畜となる未来だけ




