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ジェット・ローラー・コースター 77年

2021年9/5〜9/7脱稿 タブレット端末にて執筆 同日お昼投稿

【 何で主人公(ハリー)が執拗に付け狙われたのか? 自分に似た20歳年上の検査官をストーカーしてみたらベトナム帰りな自分より遥かに幸せでプライベートが充実してて何かムカついたから……by爆弾魔だそうな 先日東京で起きた硫酸ぶっかけ⇒沖縄逃亡潜伏の件とニュースサイト密かに騒がしてる富士急ハイランドの遊具ドドンパのアレや此れ読んでたら妙に見たくなったポンコツ超大作 実はデジタル・リマスターによる高画質化と繰り返し見るの前提で簡単に場面戻せるDVD化により漸く再評価出来る(カラクリが判る)B級映画の名作に這い上がった物語 目玉は当時の遊園地に並ぶ巨大ジェットコースターと各種遊具や雰囲気かね。 】


★日曜昼間……暇な時間帯に偶々やってたらビール片手に居眠りしながら楽しめそう 緊迫感やサスペンス要素がいまいちヌルいのは仕様です


☆同じ製作会社の特殊部隊大活躍作品(ブラック・サンデー)と間違われ 中核派或いは赤軍派のシンパから 上映したら映画館爆破すると脅迫状送られたから宣伝に利用(笑) 当時のポスターやチラシの拘りが色々可笑しい 宣伝会社の苦悩が垣間見えます。


原題:ROLLERCOASTER

ローラーコースター 

ジェットコースターと呼ぶのは日本だけ

1955年に後楽園遊園地が此れ導入した際命名したのがメジャー化

なお同じ英語圏でもイギリスではスイッチバックと呼ばれます

アメリカ劇場公開作品

一応大作扱いでしたので同年 日本劇場公開


 令和3年9月6日 昨日で無事パラリンピックも閉幕 どこぞのジャニーズと吉本使った24時間お金頂戴なクソバラエティと違い 前回のリオ同様、無駄に感動押し売りする事無く終わり爽やかさすら感じました。 思い起こしてみるとロンドン・パラリンピックの辺りまで選手は例え優勝しても見世物扱い 酷い番組になるとメダリストは招待しても彼等については居ないモノとして扱ってた そんな今思い出しても胸糞悪い番組も有りましたので試合メインにしたのは正しい判断だったと思います 車椅子バスケ……意外とヒートアップさせる展開だったし なお此れ書いてる今現在、気温32度オーバー 夏場と違い風も完全に止まってるから先月よりもハードです いきなり大雨降ってもサウナになるんだよ


今作の様に対外戦争からの帰還者が犯罪に手を染めるなんて娯楽作品は 小説や舞台劇なんかでも割と頻繁に取り上げられた題材ですが 無差別なテロが頻繁する様になったのは史実では朝鮮戦争停戦以降 人の頭の中でしか成立しない善悪二元論なんて極論が罷り通るキリスト/ユダヤ/イスラムついでに共産主義みたいな全知全能の神なんてモノだけを信仰或いは依存を強要する社会だからこそ発生し易くなる歪みでも有りますが 合衆国で矢鱈多い理由は兵士に投入される興奮剤=ぶっちゃけ麻薬 酒よりも安くつくし大量に運べ合理的だからなんて碌でも無い理由………原点は太平天国の乱〜上海事変まで中国軍が多用した其れなんだよ 天安門事件があんな結末迎えたのも理性飛んだ兵士達を止められ無かったなんて嫌な話もあり タリバンなんかは此れに宗教洗脳が加わるから残虐性に歯止めがかからない 


史実でもベトナム帰還兵が起こしたトラブルの遠因は薬物乱用によるフラッシュバックでしたので微妙に後味悪いこんな作品が生まれたかもと考えてみるのも一興かと では本編あらすじへ、例によって解釈で遊んでますので見るお客様により印象異なる物語です。



【 爆弾魔が遊園地をターゲットに選んだ理由 中世の時代なら悪魔憑き日本なら憑き物筋と呼ばれ忌まれ蔑まれたある種の精神疾患や発達障害を患った人間は、笑い声や喜びの歓声そして歌や音楽 瞬く光をイメージするありとあらゆる物に嫌悪感を抱く事があるそうです 具体的には日章旗とか放射線模様とかね 本編からちょっと脱線しますが公園に集まる子供の声や運動会が煩いとクレーム電話入れる爺婆 歌を禁止し女性の社会進出を禁じ果ては遊園地に火をかけるタリバンなんて連中もある種の憑き物筋と言えます この手の輩は自分の正義感に忠実だから下手な説得工作も効果上げません 刑務所に放り込んだり強制労働で虐め抜いても苦しむ自分に酔ってるからタチが悪いと言えます。 】


★日本だと中核派や赤軍派 屑そのものな特定野党を妄信する輩が其れにあたるかな 殺したり壊して物理的に排除した所で精神病んだままだし不安感は消えないから今度は共食い始める訳です まんま日本赤軍かポル・ポトの其れですね。


☆憑き物筋……私がそんな話知ったのは朝松健先生の逆宇宙ハンターズ・シリーズ (朝日ソノラマ文庫/多分入手困難 イラストが平野俊弘先生⇒俊貴 確か4巻辺りから末松純先生に代わり既巻も順次変更) 薬師仏笑で(笑い飛ばして)強烈な敵をたじろかせ 鍛え抜かれた拳で殴り飛ばす物理攻撃で魔を祓うあの場面は目から鱗でした。


 年齢は23歳前後の白人男性 ベトナム戦争帰りの事実以外明らかにされない爆弾魔が選んだ最初の標的は 合衆国南東部バージニア州ノーフォークに有るオーシャンビュー遊園地 チェサピーク湾の絶景を一望出来る此処の目玉は、ザ・ロケットと呼ばれる木造ローラーコースター 平日の夜明け前で人影が皆無な対岸の桟橋から暇な釣り人を装い双眼鏡で偵察を続ける犯人が目を付けたのは 検査器具とハンマーを手に独りコースを点検するこの物語の主人公 企画安全省に所属し数ヶ所の遊園地で遊具点検を任されているハリー・コールダー担当検査官 


齢40代前半にも関わらず合衆国東部の遊園地施設を行き来する平社員 爆弾魔と同じ様に頭の良さをひけらかし上司と口論が絶えない探偵気取り 彼に付き纏い色々調べた犯人は多額の現金を手に入れる完全犯罪を思い付く


2ヶ月後 サマーシーズン間近な遊園地 毎朝コースターを点検する作業員に扮した爆弾魔を目撃したのは年老いた清掃作業員だけ 仕掛けられた無線起爆式のプラスチック爆弾 お昼から始まる営業時間に合わせ出勤する多くの従業員(キャスト)による設備点検 テナントやフードコートの仕込みや納品作業 陽気で明るい音楽に誘われるかの様に入園する来場客(ゲスト) 客に紛れ独り孤独にずっとその光景を眺め続ける爆弾魔 やがて日は傾き大人向けのアトラクション (ちなみに何故ペルシャのベリーダンスなのかは分かりません) や建物のライトアップも始まった 閉園前、最後のコースターに乗り込んだ客は全てカップルや其れなりに年齢重ねた夫婦ばかり 慎重に起爆装置を起動させ訪れる惨劇を見ず速やかに立ち去る 脱線したコースターは様々な建物や他のアトラクションに乗客ごと飛び込み死傷者多数


偶々その夜はオフ 年下の彼女(フラン)から懇願され禁煙治療施設に通い詰めている主人公(コールダー)が呼び出されたのは夜21時を迎えた頃 色々弱味握ってる上司サイモン・ダベンポート部長に抗議するもまともに取りあって貰えずバージニア州まで長距離ドライブ 深夜の遊園地では最後の犠牲者が搬送中 事故を目の当たりにし独り座り込む老掃除夫 事務所に残る担当刑事や顔見知りの保険業者 今朝コースターを点検した整備担当者から情報収集を行ってみると妙な齟齬が………定期点検は朝8時までに終わる筈なのに 掃除夫がコースターを点検する男を目撃したのは朝10時 だが支配人から老人はかなり以前からボケの症状が始まっていると聞かされ調査は振り出しに 


日曜日、空路ペンシルバニア州ピッツバーグの遊園地を訪れていた爆弾魔はコースターを時限発火装置で破壊 幸い犠牲者こそ出なかったものの救急車や消防車が押し寄せ大騒ぎに 同じ頃主人公はフランを連れ元妻が新しい夫と暮らす家へ 娘トレイシーを連れ3人での休暇を過ごしていた彼が またしても担当する遊具が燃やされたと知ったのはペットショップの店内 娘のお強請りに負け購入したハムスターのカゴにシート代わりに敷かれていた地元の新聞から 


事故と判断し手を引いた地元警察 報道機関に圧力掛け事故の隠蔽始める経営者達 彼等がシカゴのホテルで会合開くと聞き付け半ば強引に出張許可を取り付けるコールダー検査官 獲物に脅迫テープ送り付け動き出すのを待っていた爆弾魔は会合場所に先回り ボーイに変装しルームサービスを口実に部屋へ潜入し盗聴器仕掛けた後は特等席で見学 かくして哀れな獲物と道化役の探偵(コールダー)が揃った 犠牲者が出るのを恐れ身代金100万ドルを払おうとする経営者達を説得 此れは最早無差別テロだ 通報受けヘリで駆け付けるトーマス・ホイトFBI捜査官と2人の部下 対策会議に加わろうとした探偵気取りの主人公は部外者だからと追い出された 


宿泊客として高級ホテルに泊まりロビーで始まる無意味な口論に聞き耳立ててる爆弾魔は 道化を再び舞台へ上げるため前準備を始める 再び土曜日が来た、フランと共働きで手に入れたマンションの駐車場で近所の悪ガキ共の面倒見ながら車洗ってたコールダーはその日1日 度重なる爆弾魔からの電話とあからさまに共犯者として疑いの眼差し向けるFBI捜査官 嫌味全開な上司の業務命令により身代金100万ドルの運び屋として駆り出される羽目に 苛つきタバコに手を伸ばす主人公だったが尽くタイミング外され結局吸えずじまい その日の午後 引き渡し場所となったのは、またしてもコールダーが担当する遊具施設が有るバージニア州リッチモンドの遊園地キングス・ドミニオン・パーク 大勢の捜査官が遊園地に潜り込み携帯無線で連絡取り合う光景を 展望台から双眼鏡片手に楽しげに眺める爆弾魔


炎天下にスーツ姿、服の中に盗聴器仕込まれ重い現金入った鞄持たされ仏頂面の主人公(コールダー) 公衆電話から掛かって来た犯人の指示で盗聴器は敢え無く外す事になり事情知らない配達業者から渡されたのは小型の専用トランシーバー 爆弾魔の指示でローラーコースターやウォータースライダー等々を始めとする様々な遊具に乗ったりアクティビティに独り挑戦する事になり苛つく主人公 その周りで待ち伏せる捜査官達 実は渡された小型トランシーバーにはプラスチック爆弾が仕掛けられており余計な情報流したらドカン 偽の爆弾情報にまんまと振り回された挙げ句、主人公(コールダー)無視し見当違いの方向へ動き出す捜査官達 独り取り残され爆弾魔に言われるがまま鞄をベンチに置いて異動 いきなり切れた通信に慌ててベンチへ戻るが既に100万ドルは消え 爆弾魔の姿は誰も見ていない 


ちなみに奪われた鞄は警察の爆弾処理班車両に隠され爆弾魔は堂々と一般客に紛れ場外へ 証拠品の数々が展望台で見付かりまんまとコケにされたホイトFBI捜査官は苦笑いする主人公(コールダー)に当たり散らす 疲れ果て自宅マンションへ戻るコールダーと警察署に潜り込みまんまと大金手に入れ満足気な爆弾魔 だが100万ドルにはピクシーダストと呼ばれる罠が仕掛けられていた FBIが仕掛けたブービートラップを敢え無く見抜いた爆弾魔は怒り狂い "自動車電話" でフランと色々やって疲労困憊なコールダーを脅し付ける 元々検査官は耳の良さとカンが要求される技術職 爆弾魔がわざわざ犯行予告の電話掛けてくれた事で繋がるピース 


ちなみに当時の有線電話は交換手が手作業で回線繋げるし 自動車電話だと其れなりに電話代も高く付くから発信源は記録する義務が有る 折り返し電話局へ連絡、発信源は此処ワシントン州だった あの糞野郎は近くで主人公の動向監視しながら電話を掛けている 集まった情報から次の犯行現場に辺りを付けた主人公(コールダー)は 翌朝異動中のホイト捜査官を自身のオフィスへ呼び付ける 7月4日=独立記念日、ワシントン州の地元遊園地マジック・マウンテンで今日オープンする大型ループコースター/グレート・アメリカ=ザ・レボリューション……この遊具の安全検査を担当したのは主人公 爆弾魔がこれまで犯行に及んだ遊具に脅迫した企業は何れもコールダーの顧客だった 市長が挨拶しスパークスのライブコンサートも行われる東海岸最大規模のイベント 思い上がった糞野郎は必ず此処を狙う筈だ 


其れは殆どカンに近い推測だが賭ける価値は有る 再び集められた捜査官と爆弾処理班 爆弾魔がコンサートに夢中になってる隙を突く形で行われた一斉点検 無線起爆式の爆弾は敢え無く見付かりギリギリのタイミングで無効化される 慌てて駐車場に戻り予備の爆弾を準備する爆弾魔 観客から無理やりチケット買い取りコースターへ何とか爆弾を設置し終えたが 暑さに耐え兼ね偶々外に出ていたコールダーはテレビ局のインタビューに素知らぬ顔で答える爆弾魔の声に顔色を一変させ追撃開始 押収した爆弾を調べ無線電波は無効化された 主人公や捜査官に囲まれ起爆装置片手に銃を手に入れようとした爆弾魔は慌てた挙げ句暴発した銃で大怪我 追い縋る捜査官を振り払い遊園地から逃走図るが迷路の様なコースターに振り回され銃を手に待ち伏せるコールダーの前に 戸惑う爆弾魔をタイミング良くやって来たコースターが容赦無く跳ね飛ばす


来賓客の手前、混乱を避けるためテロは元ベトナム帰還兵の自殺未遂事件として処理された 百キロ近い速度で跳ね飛ばされた爆弾魔の生死は不明 あまり具体的に描いちゃうとPG12作品がR15か成人指定になっちゃうし


二時間続いた物語は漸く大団円 後始末はFBIと地元警察に丸投げし恋人(フレア)(トレイシー)と有意義な週末を楽しむべく出口へ向かう主人公 今日は独立記念日 自殺騒ぎなんかまるで無かったかの様にコースターへ押し寄せる群衆 通り掛かったタバコ咥えた男から漸くタバコとマッチ入手し火をつけようとするが 周りを取り囲む家族連れに遠慮するかの様に何とか踏み留まり歩き出す 能天気なまでに明るい青空と湧き上がる歓声 陽気な音楽が流れる中始まるスタッフロール 刑事コロンボのテレビシリーズ担当した製作スタッフが纏め上げた物語はこうして幕を閉じる



★有線電話のコール音で相手の位置を把握………今じゃ回線切替もコンピューター任せだからこんな方法で犯人の何処は探せません 警察が電話局に公式に委託するば異動中の携帯やスマホすらも位置情報追えます。 なお日本には此れで何処から掛けて来たか大体把握出来るある種の変態芸人が実在してました 今じゃ珍しいFAXもそうだったけど小さな電子音から馴染みの店だと聞き分ける輩も同僚に居ましたっけ


☆ピクシー・ダスト=紫外線で発光する粉末 昔は有効な手段だったけど今はもっと陰湿で具体的な手口使います……知ってるけど敢えて書きません(苦笑)


★今作で主人公=コールダーを演じたジョージ・シーガルは2021年3/23 心臓バイパス手術後に恐らくは武漢コロナに感染 合併症により87年の生涯を終えました。


2021年9/9 暫定195話 M:i:Ⅲ ミッション:インポッシブル3 06年 新規割込み投稿致しました

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