ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の印 12年
2021年5/23〜5/24深夜タブレット端末にて執筆し脱稿 5/25深夜投稿
54年の漫画家人生駆け抜けた三浦建太郎氏へ弔慰を込めて 私は其処まで思い入れは有りませんが友人達の中には貴方の熱狂的なファンが沢山居ました。
二作目&三作目は割込み投稿してる魔法科高校の劣等生 来訪者編を先に纏めてから視聴しますので暫しお待ちを。 ついでに書いとくとPV数35万突破しました 誰かに読んで頂く事は本当に励みとなります 本当にありがとう御座います
【 令和3年5月6日享年54歳 その短い人生の大半をこの作品を描き続けるのに費やした漫画家 三浦建太郎先生に哀悼の意と感謝を捧げつつ……にしても劇場版がDVD化された当時、ファンタジーを楽しむよりもプライベートで結婚に焦ったりその反動でエロな方向に稼ぎ注ぎ込んでたから当時この作品を見た時の記憶はかなり曖昧です (ごめんよぅ精神的に追い詰められて余裕無かったんだよ) 改めて作品視聴して主人公達のお笑い要素皆無なギスギスした人間関係よりも 厳しく美しい自然風景を描き切った映像に翻弄されました。 】
★原作マンガは未読……実は作者が描く蟲やバケモノの絵が妙に生々しくて気持ち悪いと手が出なかった グリフィスの首にペンダントとなってぶら下がる深紅のベヘリットも生理的にアウトでした ホラーやグロは手元に置いてると呪われそうな気がしてさ(笑)
☆ただ本人は他の作品も描きたかったのでは……そんな漫画家さん結構多いよね
日本漫画 アニメ化作品
BERSERK ノルウェー語で狂戦士
三浦建太郎 著
白泉社 ヤングアニマル 1989年〜2021年1月迄
不定期掲載 単行本は全40巻+1巻予定 未完
テレビアニメは1期 1997年〜1998年 25話
2期 2016年〜2017年 24話
劇場版は1期をベースに三部作&完全新作化
ゲームや研究本とやらは余りにも多いので省略
令和3年5月20日 偶々ネットでそのニュースを目にした時はてっきり同姓同名の何処ぞのオジサンが事件か事故で亡くなったもんだと思っていたのですが………返す返すも本当に無念です 武漢コロナで緊急病棟が何処もいっぱいいっぱいで無ければ 会社員の様に定期的な健康診断を受けていれば 発症さえ事前に抑え切れは治る病だっただけにね 此方も本当に他人事では有りませんので尚更の事。 出来れば数年前にテレビ放映された2期を探して県内のレンタル店回ったのだけれど何処にも置いて無いどころか1期も見当たら無い(涙) 漸く見付かった映画版三部作を纏め借り しっかりストーリー忘れてた第1作見終えてこんな文章書いてます。
原作については小見出しにも書いた理由で中々手が伸びず 元々リアル系の絵は苦手な私が何故こんな後味が悪い結末が待っている黄金時代篇に手を出したのか? 正直当時の事はあまり思い出したくも有りませんのでご容赦を 何か色々はっちゃけてたのは確かです ニュース聞いて動画サイトで1部閲覧⇒DVDレンタル店をあちこち回り 約10年振りに再視聴した感想ですが 手間暇掛けアニメーションで描かれた自然風景に驚き……オチを知ってるだけにガッツとグリフィスの奇妙な友情 そしてヒロイン=キャスカの片思いが見てて辛い 多分何もかもが手遅れとなった後から始まる原作版を読んでたら多少は割り切れたかも知れません 友人や慕って来る者全てを犠牲にしてまで叶える夢に意味は無い 所詮神頼みなんてそんなモンだと思うのです
この物語の主人公ガッツの人生を滅茶苦茶にしたのは自身の抑えきれない我欲とグリフィスが抱える闇を見抜けなかった事 偶々訃報聞く直前まで読んでたのが権力掌握してから自国民を革命や農政改革の名の元に空前絶後の間引きを行い 次いで共産主義の異端審問官と言える紅衛兵を使い自国文化と知識層の処刑 満州国で漸く曙を迎えた農村のモラルを破壊し尽くし 自国を中世に巻き戻した化け物を描いた資料 "毛沢東の大飢饉 フランク・ディケーター著" だったから尚更その駄目さ加減が鼻につく事になりました。
毛沢東にポル・ポトや習○○ ゴッド・ハンドと呼ばれる人からバケモノに堕ちた個体は あながち架空の存在と言う訳でも無いのよ。
【 物語の舞台は恐らく暗黒時代と揶揄される中世ヨーロッパ 度重なる天変地異とペストを始めとする疫病の流行 作物の供給が安定せず飢えが蔓延 1神教に帰依或いは革命に扇動されたエリート階級や知識層による略奪や皆殺しに異端審問や魔女狩りによる技術者排斥によりローマ帝国時代に培われたありとあらゆるノウハウが文字通り灰塵と化したそんな時代 弱ければ踏み躙られ殺され何もかも奪われる 戦争は文字通り口減らしの為繰り返された頃 凌辱された事が切っ掛けで育ての親を殺しフリーの傭兵となる道を選んだ少年に手を差し伸べたのは……。 】
★ちなみに原因は火山の大規模噴火による地球の寒冷化 かなり地域差有るし事前に対策取ってた国も其れなりに多かったけど押し寄せる難民の群れが全てを台無しにしたのはローマ帝国もそうだったし今のEUも大概危ない。 無分別な人道主義と狂信者は常に国や文化と自由を滅ぼして来た。
見上げれば屍肉目当ての鳥が飛び交う青い空 其処を行き交うのは投石機により放り投げられた燃える大石 時折り運の無い奴や鳥が其れに巻き込まれ命を落とす 地に落ちた死体を踏み躙り生き残るため前へ進む 頼りにするのは幼さを残す少年が持つには余りにも無骨が過ぎる大剣のみ 滅びた村にぶら下がる女の腹から生まれ落ち 傭兵ガンビーノにより泥の中から引き摺り出された赤子の名はガッツ 9歳で初陣を体験 義母がペストで死に戦場で片脚を失ってから酒浸りとなり自分を変態に売り飛ばした義父を11歳で殺害 ただ生き残りたいから抗って来た主人公が人生の転機を迎えたのは15歳を迎えた頃
銀貨7枚で引き受けた30人斬りのバズーソを仕留めた日 襲って来たのは鷹の団の兵士達 報奨金横取り狙った阿呆を数人切り捨てたら千人長と切り合いになり その後駆け付けた幼い頭目と決闘し敗北 丸2日間昏睡状態のガッツを全裸で温めたのはキャスカだった 折角生き返ったのに裸見られたからと拳でボコボコにされる主人公の悶絶はさて置き 俺はいつか自分達の王国を作る為に仲間を集めている お前の死に場所は俺が決めてやる……俺のモノになれガッツ 決闘の末に殴り合いに突入 再びグリフィスに敗北したガッツは鷹の団に入団
其れから3年 馬を乗り熟し部隊を率いる立場になった18歳の主人公は相変わらず突撃馬鹿な千人長 かつての味方は今日の敵 今度はミッドランド王国に傭われ チューダー王朝の切り札、黒羊鉄槍重装機兵団の牽制を任されたガッツはミッドランド正規軍が総崩れとなる寸前 単独で先行突入し大暴れ 敵の指揮官ギーエン将軍を瞬殺し更に手柄首を狙う 僅か1騎の命知らずに振り回された黒羊騎兵団は背後から現れたグリフィス率いる騎兵団本隊に追い立てられ総崩れ
自身を囮に味方の犠牲を最小限に 其れは説明が下手で色々粗忽で不器用な主人公が身に付けた、たった1つの冴えた遣り方 自分もそうでありたいと願うナイフ使いで解説者役のジュドー千人長や主人公よりも歳上なのに見た目童顔なボウガン使いの合法ショタ・リッケルト千人長は憧れの眼差しを 3年前危うく殺され掛け口は悪いが割と気遣い出来るコルカス千人長は格好付けだと陰口叩く そしてあれからずっと不仲なキャスカ千人長は命知らずなガッツの振る舞いに怒りが収まらない グリフィス団長がそんな2人の喧嘩を止めるまでが定番の遣り取りになっている。
"お前との殴り合いは楽しかった 喧嘩ってのはああ言うのが良い……無理に生き方を変えなくて良いよ お前はお前のままでいろ。" 傭兵団が生き残るにはリーダーに政治的な判断や駆け引きも行える能力がなければならない 兵員が増え名声が高まるにつれ増えてゆくやっかみや引き抜きの誘い 鷹の団はミッドランド王国の政争と神々の内紛に徐々に巻き込まれてゆこうとしていた。 国王は平民出身のグリフィスを気に入り貴族の地位を与え 下賤の者と傭兵に嫌悪感を顕にしながらも度重なる敗戦を重ねた弟ユリウス伯爵と損害著しい白龍騎士団を後方勤務に退ける 陰謀に長けた宮廷雀達の陰口に煽られ白竜将軍はグリフィスに殺意を抱いた。
其れはチューダーに占拠されたとある古い城塞を落とした時の事 敵指揮官フォーダイス将軍討ち死により、掃討戦に移行したガッツ隊の前に立ちはだかる傭兵 不死身のゾットとの戦い 建物内で勝手に略奪に勤しんでいた数十人の部下を無惨な屍に変えた大男は主人公に一太刀を浴びせられた瞬間、異形の怪物に変わり果てる ゾットは戦いを堪能する為に人間を辞めた齢300歳を超える正真正銘のバケモノだった。 苦戦中の親友を救出するために現れた増援部隊をも翻弄したゾットは2人にトドメを刺そうとするがガッツを庇い昏倒したグリフィスの襟元から飛び出した不気味な首飾りに表情を一変させ戦いを放棄
「警告して置こう この男の野望が潰える時、貴様等には死が訪れる‼」
身体を更に変異させ翼を生み出したゾットは天井を吹き飛ばし闇夜へと飛んでゆく お前のせいでまたグリフィスが傷付いた キャスカに罵られ動揺を隠せないガッツは病み上がりの身体で闇雲に剣を振り回す 落ち込む主人公に活を入れようと現れたグリフィスとの他愛もない遣り取り ゾットの戦意を損失させた首飾りは少年時代のグリフィスが占い師から貰った深紅のベヘリット(シリア語で悪魔の意)=覇王の卵 顔のパーツが出鱈目に並ぶその宝石は生きており契約者の血肉を糧に選ばれし者を覇王にしてくれるらしい
不気味なその姿に驚き危うくベランダから転がり落ち掛けたガッツを助け まるでカブトムシやクワガタを自慢する様な悪戯小僧じみた笑顔で笑うグリフィスに毒気抜かれる 其処へ現れたミッドランド国王とその取巻き達 子爵の身を案じる国王と白竜将軍のやっかみ 面倒くさい遣り取りに目を白黒させるガッツ とんでもないイケメンが居ると聞き取巻きの後ろからグリフィスの姿を見に来たシャルロット姫 顔に見惚れて階段転び掛けた姫を助けたグリフィスに嫌悪感を剥き出しにするユリウス伯爵
堪え性の無いユリウスが実力行使に出たのは狩猟の儀での事 王族や貴族の跡取り候補が揃って参加する出逢いの場とも言えるイベントの警護は本来なら事実上の近衛を司る白龍騎士団の任務だったが今年は急遽鷹の団がその任に就く 馬上で代わる代わる挨拶に現れる婚約者候補を見定める 野蛮な狩りも自意識肥大気味な青年達に話し掛けられるのもうんざりしていたシャルロット姫の唇を綻ばせたのはグリフィスだった 森には森の楽しみ方が有る 子供の頃によく遊んだ草笛を伝授され見事にたらし込まれたお姫様の馬が逃げ回る獲物に驚き暴走 咄嗟に追従し振り落とされる寸前でシャルロットを助け出したグリフィスを狙って矢が放たれたが偶然にもベヘリットが盾になってくれた。 矢に塗られていた毒はミッドランド王族のみが扱う特別仕様 状況証拠からして逃げた暗殺者は伯爵子飼いの暗部達
命を狙われたならより苛烈にやり返さないと舐められる だが誰に汚れ仕事を委ねる? ならば俺に命じろと言い出したのはガッツ
夕刻を迎えた城で優雅な舞踏会が開催された頃 急病を理由に式典参加をキャンセルしたユリウス伯爵は 躾と称し自身の幼い後継者アドニスを木剣で打ちのめしていた 執事ハッサンの換言を右から左へ流し独り自棄酒を煽る愚か者の前に現れたのはまんまと屋敷に侵入した主人公 弱い者いじめしか出来ない伯爵の剣の腕は素人以下、護衛も含め難なく暗殺に成功するが慣れない刃物に悪戦苦闘していたガッツは 不意に現れた幼い子供を刺殺してしまった 動揺しながらも親友のため捕まる訳にはゆかないと白龍騎士団の兵士達を次々と手に掛け屋敷内を逃げ回り満身創痍で追手を振り払い詰め所へ帰還 森を散歩していたと誤魔化すガッツが漂わせる異様な雰囲気に気付いたのはキャスカだけだった。
弊爵以来貴族として振る舞うグリフィスはパーティー会場に居た 何だか訳が分からない焦燥感に駆られ 血塗れの姿で会場に乗り込もうとするガッツを必死に押し留めるキャスカ 偶々シャルロット姫にガーデンに誘い出されたグリフィスが語る致命的な価値観の違い 自分やキャスカも含め鷹の団のメンバーを仲間だと感じた事は有っても対等の友人だとは思わない…………その発言に我に返り独り踵を返すガッツと衝撃を受け立ち尽くすキャスカ 其処へ召使いが駆け寄りユリウス伯爵家で起きた暗殺事件をいかにも衝撃を受けた様な芝居をやって見せたグリフィスに抱いた恐ろしさ 事件の黒幕はチューダー王朝が送り込んだ刺客の仕業で片付けられるのだろう 収穫期を迎えて小康状態だったミッドランド王国とチューダー王朝の戦いはますます激化する筈だ グリフィスに疑念を抱いた2人は此れからどうする 物語は第二部へと雪崩込んでゆく。
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