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王になろうとした男 75年

2021年5/29〜5/30タブレット端末にて執筆し夕方脱稿 即日割込み投稿

カーツームと一緒に借りて来た映画ですがどう考えてもR40作品なんで此処に並べときます たった二人で始める国盗り…………その元手は模合で集めたお金で入手したライフル1箱 色々オカルトで槍玉に上がるフリーメイソンの正体は互助会そのもの

【 人生は後戻りも立ち止まる事も不可能な片道切符 中々思い通りには行かないもんだ。 リストラされて軍隊生活を40代で不名誉除隊 今更祖国に戻って餓死凍死が当たり前な路上生活に戻るか 歳下の上司にヘイコラする雇われ人になるぐらいなら 誰も行った事がない蛮族の国へ乗り込んで国盗りを始めよう 良い歳こいたオジサン達による、負ければ何もかも失う成り行き任せな冒険譚の顛末は? 何じゃ此れとなりつつも40代に突入したお客さんならジワリと来るそんな物語。 】


★ジャングル・ブック等 インド舞台にした児童文学作品で有名なキプリングの代表作 異世界転移&人生やり直しモノの元祖


原題:THE MAN WITO WOULD BE KING

王になろうとした男

アメリカ/イギリス合作劇場公開作品

1976年 日本劇場公開

原作:ジョセフ・ラドヤード・キプリング著

短編集 THE PHANTOM RICKSBAW AND OTHAR EERIE TALES

1888年 に収録された同タイトルの短編小説より

翻訳版は 2008年 諸国物語 ポプラ社所収

同年出版された キプリング・インド傑作選 鳳書房所収

❖有る意味R40作品 子供にはこの悲哀分かりかねます



 この物語で主人公等が所属する秘密結社フリーメイソン……その紀元は漠然としない事で1神教の宗教勢力や全体主義のイデオロギーを介さない目的で設立された組織で要するに民間互助会 具体的に何やってるかと言うと 沖縄でやってる模合や日本本州の地方都市で行われている無尽講(むじんこう)頼母子講(たのもしこう) キリスト教/イスラム教/ユダヤ教が住民を何らかの形で縛り監視している国家では例え少額で有ろうが "金が絡み宗教指導者や政治家を介さない会合や結託は何でも異端或いはマフィア扱いとなります" 下手すると詐欺事件や脱税案件に問われるから明治の日本でも犯罪行為だったらしいけど太平洋戦争後の経済混乱期に復活 日本以外では政府や銀行の信用性が犯罪組織と大して変わらない所で今も続いているとだけ書いときますか 具体名上げると色々クレームやら起源説唱える阿呆が湧いてきますから勘弁を 


会員同士の情報の遣り取りは有りますが、別段邪神信仰してる訳でも無いし 世界征服なんて手間暇と気苦労ばかりな阿呆な事も考えてません カトリック&プロテスタントやイスラム原理主義を始め 21世紀に入っても未だ現実見えてない共産主義を代表とする全体主義からは目の敵にされ あらぬ事をSNSやオカルト本で書き立てられているのが現状です。 事業立ち上げの資金融資なんてモノもやってる国が有りますから マフィアと結託し闇金紛いの阿漕な商売やってる欧米の金融機関からも睨まれてるのでそりゃあ隠れるに決まってるしユダヤ人やロマが多いのは彼等には民族の後ろ盾が無いから 他にも教会や党と距離を置きたい人々は世の中に沢山居ます 


この物語に関してだとどうやらダニーは父子家庭で父親は雇われバーテンダー ピーチは下町訛りから恐らく元孤児か貧困層出身 片親だったり母親が売春婦だったりすると半世紀前なら共同墓地への埋葬すら許可されなかった可能性が高いです。


こういう事例調べてみると個人の思想信条の自由が 法律以前に人付き合いの潤滑油として当たり前なヌルい日本って何だかんだ言いながらも良い国だなと思います だからそんなモノ必要ないこの国ではフリーメイソンがマイナーなのは当たり前 パヨパヨチーンな連中は其れが許せないみたいですが知った事かよ 自由と平和の国と言いながら男性がスカート履いたり女性が男装しただけで殴られたり殺される事も有る自称先進国は圧倒的に多いからね。



【 この物語の語り手で新聞記者だったジョセフ・ラドヤード・キプリングの生まれ故郷は植民地インドのボンベイだった。 行儀見習いで預けられた本国の伯母は英語とヒンディー語にヘブライ語の3つの言語を巧みに使い分ける彼を白い印度人(アングロ・インディアン)として虐待 妹と共に6年間に渡る悲惨な日々を耐え抜き 事情知り駆け付けた母に救出されて即インドへ帰国 以降なるべく本国とは距離感を保っていたし 短いロンドン生活⇒小説家として成功&結婚してからの住まいはアメリカ合衆国に拠点を置いて居たと言う ドレイボットもカーネハンも彼の分身 インド独特な混沌への郷愁と相反する嫌悪感 此処は良い事も悪い事も起こり得る場所でも有る。 】


★ソビエト侵略前とは言えアフガニスタンでの撮影は物理的に不可能だったから撮影場所は主に治安の良いモロッコを使ってます



 1885年の夏インド 足の踏み場もない程、多くの人々が行き交い広場ではありとあらゆる大道芸人や占い師に呼び込みが客を必死に引き止める混沌とした昼間とは打って変わり夜のボンベイの街を覆い尽くす静けさと深い暗闇 熱帯夜に悩まされながら独りオフィスに残り記事を纏めていたジョセフを訪ね3年振りに現れたのは 浮浪者の様な身なりに変わり果てた冒険家ピーチ・タリフェロ・カーネハン 軍で学んだ知識を武器にアフガニスタン奥地に在住する謎の異民族国家カフィリスタンに取り入り王に成り上がる もう1人の同朋ダニエル・ドレイボットと共に資金を調達し20丁のライフルと弾薬をラクダの背に載せ旅立った彼等がどんな体験をしたのか 願掛けのため3年間絶っていたウィスキーを水の様に飲み干したピーチが語り始めたのは挙動天地な物語だった。


元々其れなりに裕福な両親の元に生まれ育ち色々有って新聞記者となったジョセフが 軍を不名誉除隊となった2人の小悪党ピーチ元少佐&ダニエル=ダニー元少佐と知り合ったのは今から3年前 当時は第二次アフガニスタン戦争が終結しイギリス軍が勝利 戦闘終結で用済みとなった多く兵士がイギリス本国に戻れないまま解雇されていた時代 偶々語り手(ジョセフ)から盗んだ懐中時計の御守りがフリーメイソンの徽章だった事に気付きこっそり返そうとピーチが列車に乗り込んで来た事が始まり 


その後ピーチ経由で同じくフリーメイソンに所属するダニーと知り合い 脅迫未遂事件を起こした阿呆な2人を庇い立てした事で彼等と関わる事になった主人公(ジョセフ)は上手く行ったら独占インタビューを条件に彼等の情報収集に協力 王に成り上がるまで酒を飲まない/女には手を出さない/我々は目的を果たすため相互に協力する事を誓うと言うフリーメイソンとしての3つの願掛けにサインする 入国が厳しく制限されているカイバル峠を突破する為、パストゥン人占い師と弟子に化けた2人は荷物の中にライフルを隠し検問を突破する予定 捕まれば武器密輸の現行犯で銃殺刑 無謀な冒険に向かう彼等と話すのは多分此れが最後 御守り代わりに持って行けと語り手がダニーに託したのはフリーメイソンの徽章 


此処からはピーチが体験した物語となる 検問に立っていたのはよりにもよって元部下のマルバイニだった 明らかに酔っ払っている間抜けを囮に騒ぎを起こして検問突破 隊商に紛れ込んだ2人が彼等と別れたのはアフガニスタン入国後 イギリス人だとバレたら現地人に殺される 昼間は隠れ夜に道無き道を行く勿論村には断じて立ち寄らない 大河を渡るためラクダを放ち浮袋を頼りに激流突破 山賊に襲われたから反撃しラバを奪い取る カフィリスタンは険しい雪山の向う側 雪崩れや強風に苦しめられラバは全滅 戻ろうにも進もうにも巨大なクレパスが出来て窪地で動けなくなる 食料は既に無いし薪も残り僅か だが元々死んでも構わないと此処に来た、焚火が消えたら凍傷に苦しむ前に頭を撃ち抜こう 此の後に及んでもアフガニスタン戦争時代の間抜けな出来事を語り合い大笑いする彼等を救ったのはその馬鹿騒ぎにより引き起こされた大雪崩 前に進めるぞ2人は半死半生状態になりながらも約束の地に辿り着いた。


川で洗濯しているエルヘブル人の女衆を狙い現れた可笑しな仮面を被った異民族バシュカイ族を撃退 偶々仕留め損ねた1人を捕虜に近くの城塞訪ねたらイギリス軍の測量隊の生き残りだと言うイカれたグルカ兵 グルンことビリー・フィッシュ二等兵に出迎えられる 落石で測量隊が全滅し独り生き残ったビリーは色々有ってエルヘブル人の暮らす城塞集落の警備隊長として糊口をしのいでいた 彼を通訳としウーマ首長に売込み 雇われ指揮官として若者達に持ち込んだライフルを渡し軍事教練を開始 ウーマは2人を取り込むため夜伽の娘勧められたり酒を振る舞われるが願掛けを破りたくないピーチとダニーは断腸の思いで其れを断った エルへブル兵を率いバシュカイ人の城塞都市を攻略 仮面と弓矢に槍と剣で武装した数倍の敵に出迎えられる 


カフィリスタンは大昔アレクサンダー大王に仕えた僧侶達を生き神として崇拝する土地 巡礼僧が通り過ぎるまで戦争は出来ない……戦争はかなりグタグタなノリで始まったが血に酔ったダニーは10人程の部下と共に騎乗突撃を敢行 弓矢が心臓に当たるが偶々弾薬箱に妨げられ無傷 迷信深いバシュカイ族がダニーをシカンダー=この地で神と崇められるアレクサンダー大王が齎した後継者だと崇拝し始めた事で始まる快進撃 ダニー/ピーチ/ビリーの成り上がり振りに眉を潜める最高僧侶はダニーを悪魔だと罵り異端審問に掛けようと企むがジョセフから託されたフリーメイソンの徽章が教団のシンボルマークだった事からいきなり神に祭り上げられる シカンダー2世としてカフィリスタン王&絶対神となったダニー ピーチはほとぼり冷めたら財宝持ち出し此処から逃げ出そうと訴えるが 後先無い俺達がこんな財宝抱えてインドやイギリスに戻っても誰かに殺され奪われるだけだ 此れは運命なんだよとダニーには聞き入れて貰えない


やがて破綻の時が訪れる 現地人の美しい娘ロクサーヌに一目惚れしたダニーは 僧侶達やピーチ等の反対を押し切り半ば強引に結婚式を開催 だが神との結婚=生贄と勘違いし怯えた娘に唇を噛み切られた事で血を流す 神は血を流さないし決して傷付かない シカンダー2世は神でも悪魔でも無かった……ただの異民族だ ダニーに忠誠誓うビリーを含め側近が殺されダニーとピーチは神の試練=死刑に処される事になった 最早此れまでだ どうせ死ぬならあの戦争で死んでいった仲間達の様に笑い歌いながら逝こう イギリス清教の賛美歌を口ずさみながら奈落の谷へ落ちてゆくダニー 人で有るピーチは共に落ちる事を許されず松の木に磔にされたが 偶々死ななかった事で解放される 


1年以上荒野を彷徨い歩き半ば狂ったピーチが持ち帰ったのは王冠を被ったまま死んだ親友(ダニー)の生首 髪の毛こそ残っているもののほぼ白骨化した頭に飾られているのはカフィリスタンの王冠 彼等は確かに盟約を果したのだ。 僕はもう行くよ南の街マルファで待っている人が居るんだ ジョセフにダニーの遺骨を託したピーチは独りボンベイの闇の中に消えて行った。



★原作ではピーチはダニーの生首見せた後、そのまま友人弔うため姿を消し 2日後行き倒れ死にかけた状態でジョセフに発見されます。 病院に搬送されたピーチはそのまま死去 彼の荷物はダニーの生首諸共誰かに盗まれ証拠は何も残らないと言う落ち


☆ピーチ役のマイケル・ケインとダニー役のショーン・コネリーはプライベートでも親友同士 映画本編での阿呆な遣り取りは半ばアドリブだったそうです なおこの映画出演切っ掛けにロクサーヌ役を演じた女優シャキーラと結婚してます。




不思議な話ですがこのタイトルも某国にパクられてるので迂闊に検索するとYou Tubeに不細工でホモな○流スターが湧いてきます ○ねば良いのに(笑)

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