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バミューダの謎  78年

2021年4/10〜4/11タブレット端末にて執筆し昼過ぎ脱稿 同日午後2時投稿

割と恋愛要素強めの物語だけど……何処まで描けたやら 例によって手直し他は少しずつ行います。 そういやジェニーの肖像は読んだ事有りません 世の中は知れば知る程知らない事ばかり増えてゆきます。

【 幼い恋の結末は怪獣映画(汗) 円谷プロがアメリカの映像製作会社(ランキン・バス・プロダクション)と組んで作った色々ヌルいホラードラマ 子供の頃ゴールデン洋画劇場で此れ見てた時はひたすら眠かった記憶が有り ラストのあのシーンでぶったまげたんだよなぁ………と言う訳で見る人を選ぶ作品 吹替や予告編も無かったりと色々不満も有りますが なんにせよ多分二度と見るチャンス無いだろうなと諦めてたからニマニマしながら楽しませて貰いました。 主人公もヒロインもそこそこ美形ですが 演技とサービスシーンは期待しない様に テレビじゃ濡れ場も裸も無理よ 】


★正式タイトルは バミューダの謎/魔の三角水域に棲む巨大モンスター ビデオは有ったらしいけどこっちでは見掛けた事無いです DVD化に辺り現在のテレビサイズに映像カット


原題:THE BERMUDA DEPTHS

バミューダに潜むモノ達

テレビ放映時は IT CAM UP FROM THE DEPTH

其れは深淵から現れた

アメリカ/日本合作 テレビ映画

ゴールデン洋画劇場で特別放映

放映年度不明ですが多分80年代初頭



 まずは令和2年12月13日に84年の生涯を全うした今作の監督 小谷承靖(こたにつぐのぶ)様の冥福祈りつつ この映画取り上げようと思ったのは丁度 清明祭(シーミー)が始まり あちらこちらで墓参りに向けての掃除が始まった (沖縄の墓は必ずしも墓地に有る訳じゃ有りません 農地や宅地に使えない土壌なら軒並み墓が並ぶのは当り前 奇しくもそれが同時に環境保全に繋がってます。 墓にコンビニで買った食べかす捨てたり不法投棄するアホウは流石に居ませんので 但し平成辺りまでお宝(エロ本)落ちてた事も多かった 多分繁殖やってた奴も多いかも ) のと偶々久し振りにTSUTAYA立ち寄ったら準新作でこの映画がラインナップに並んでたから そしてその数日前にこのサイトでゲーム・モンスター・ハンターの集団プレイを残虐だと喚き立てるお馬鹿ちゃん達に反論するエッセイ読んだからついね 何かタイムリーだなと思ったんだよ。


子供の頃に一度見た切り 本編とはほぼ無関係なタイトルとラストの巨大海亀の甲羅に描かれたハートマークとイニシャルだけしか覚えて無い物語を再び思い出したのは 偶々数年前、もちもち物質さんの俺に世界を捧げよ!って小説に其れを連想させる描写が有ったから 感想書いて返信頂きましたがどうも私の勘違いだったようです 亀に掴まり移動するイメージがね アレでもしかしたらDVD出て無いかなと色々調べてたんだけど当時の相棒はガラケーだったし動画サイトも閲覧不可能 わざわざ其れを見る為にネカフェ行くのもどうかと思いそれっきり 元々ストーリーなんか覚えても居なかったから完全に諦めてました と言う訳でほぼ四半世紀以上の年月を経て漸く再視聴したんですが 正直言うとヌルい(笑)


割と美形な主人公とあからさまに怪しいヒロインの遣り取りが滅茶苦茶ぎごちないし (今もそうだけど性的描写がね……) 予算の都合で登場人物もメチャクチャ少な目 そもそも巨大生物捕まえるのに使ってる底引き網漁船パラナリスⅡ号は主人公到着まで総員2名……実際の所はエリック船長1人で全て面倒見てたりとツッコミ要素満載 アイデアは悪くないしストーリー自体は好感持てるんだけど日本語吹替版で声優さんがフォローしないと栄えない典型的なパターン 本当に勿体無いとしか書けません そもそもこの映画知らない世代ならボロクソに貶されそうですね 実質日本映画だけど登場人物は全員英語圏の役者さん 当時特撮番組の収入が右肩下がりだった円谷プロが海外展開を目指した第二弾がこの物語でした。



多分見終えた後、米津玄師さんのあの歌口ずさむかも知れませんが 海獣の子供は無関係です 多分。



【 13年前に母グレースが海で行方不明 その半年後父ライオネルは嵐の中からやって来た何かに食われた アメリカ合衆国の精神病棟から何とか退院したものの親戚中をたらい回しにされ育って来たマグナス・デンスが夢見るのは幼い頃、不思議な少女ジェニーと共に海で遊び巨大な海亀の卵を孵し見送った記憶と残されたリンゴの味 その夜突如吹き荒れた嵐により危うく家屋の下敷きになりかけた恐怖 当時8歳のマグナスは錯乱状態 父は崩壊した研究室で酷たらしい姿で見付かったらしいが遺体を見る事は出来なかった。 】



 此処へ戻って来て……特待生として招かれたデンバーの大学を中退し小さなバイクでアメリカ中を放浪しているマグナスが度々夢見るのは幼少期の美しい初恋の思い出と巨大な海亀の卵が孵化した光景 崩れ果てた我が家が見える小さな砂浜 大人になった彼女=ジェニーに貰った魔除けのネックレスや髪を撫でられる光景 目を覚まし何とか彼女に声を掛けたい だが夢の中で眠り続ける彼が目を覚ます事は決して無かった。  事故から13年、父の死と向き合うためにマグナスが故郷の島に戻ったのは23歳を迎えた1978年の夏 バミューダ諸島の観光リゾート地と化した小さな港町は当時とは別世界 だが切り通しを抜け子供の頃に独り駆けずり回った寂れた小さな漁村は昔と変わらない


兄貴の様な存在だった父の助手=地元漁師エリックとの再会 漁獲量が少なく元々個人営業な漁業が衰退しつつ有る生まれ故郷で 妻ドゥシャンと生きる彼の勤め先はバミューダ海洋生物研究所の調査船パラナリスⅡ号の雇われ船長 マグナスは滞在費を稼ぐ為、エリックの助手をしながら彼の口利きで父の師父でも有ったポーリヌ教授宅にお世話になる事に この海には間違い無く巨大海亀アーケロンの生き残りが居る マグナスの亡くなった父ライオネルの研究 "白亜紀末の大絶滅を生き延びた海洋生物の探索" を引き継いだポーリヌ教授とエリック船長は度々砂浜で発見される巨大な鰭跡 3㌧もの獲物を捕らえる事が可能な底引き網を今月だけでも3回も喰い破った体験から確信を深めている 研究所の家事を一手に引き受ける元呪い師デリアが作る魚料理を食べながら始まった飲み会は早々に教授が酔い潰れお開きとなった。


"海の魔女に取り憑かれ" 錯乱状態で精神病棟に収容された白人少年が帰って来た マグナスの幼少期を知るドゥシャンは一回りも歳の離れた弟として(マグナス)を庇う(エリック)に危うさを感じ デリアはマグナスが肌見離さず身に付けている貝のネックレスから放たれる魔力に驚きを隠せない 深夜、生物研究所に現れた水着姿の女性を追い主人公は久し振りに海へ危うく溺れ掛けた所を人工呼吸で助けられた 時に少女または生贄になる事を望み海へ身を投げた時の姿で永遠の時を生きる死神 君が会ったジェニー・ハニバーはこの世のモノでは無い デリアが語るバミューダの魔女誕生に纏わる伝説 此処に居たら何れ君も引き込まれるからアメリカへ戻れ だが既にジェニーに魅せられていたマグナスの意思は変わらない


ジェニーが生まれ育った家はマグナスが両親と共に過ごした崖に建つ館でも有った 砂浜に巨大生物の上陸した跡が見付かり地元警察の通報受けたポーリヌ教授とエリック船長の留守を狙い現れた彼女に導かれ マグナスは13年振りに崩れかけた館の中へ 貴方は覚えて無いの? 古いダンスホールが有ったエントランスに流れるオルガン演奏 身を寄せ合い囁かれた不可解な謎掛け マグナスを探しに館に現れたエリックに怯え突然姿を眩ませたジェニー パラナリスⅡ号を使った巨大生物捕獲作戦は何度も失敗を繰り返す この船でアレを捕まえるのは不可能だ ジェニーに導かれ崖下の洞窟へ……色々やった後、遂に見付けだした秘密研究室 


妻グレースが海で行方不明となり唯一の目撃者で有る息子マグナスは自閉症に 豹変したライオネルが助手として雇い入れたエリックに息子の世話を頼み独り続けていた研究は本当は何だったのか 其れは捕獲に成功したとある生物から取り出した万能細胞を使った生物の巨大化実験だった。 島を突然襲った嵐の最中、研究室でサンプルを解剖しようとしたライオネルは崖崩れに巻き込まれた所を逆に喰い殺されたのだと語るポーリヌ教授 何故か幼い頃、ジェニーと共に海へと向かった巨大な子亀の姿を連想したマグナスは亀の甲羅に貝で彫ったハートマークとJ・Mと彫ったイニシャルを描き出す このマークに見覚えは? 教授の表情から全てを悟り館を去る主人公



 成果を焦るエリック船長と生きたままでの捕獲に拘るポーリヌ教授の間に生まれた亀裂 兄の様に慕ってきた歳の離れた友人を見捨てる事は出来ないと共にパラナリスⅡ号に乗り込む主人公 エリックの奥の手は水中銃と無反動砲を改造した捕鯨槍 母が行方不明になってから自閉症を患いエリックが故郷に戻るまでほぼ寝たきりだったと言うマグナスの過去 だとしたら何度も夢見た幼い頃の記憶は ジェニーとの思い出は何もかも幻だったのか? 


底引き網に掛かった異形の生き物に水中銃を向けるエリック 2人の様子にただならぬモノを感じ空港から密かに舞い戻っていたポーリヌ教授とドゥシャンの遣り取り 行方不明となったデリア 捕鯨槍が刺さり遂に追い詰めた巨大海亀 だがパラナリスⅡ号はバミューダ環礁に入った途端、エンジンとバッテリーが故障し見動きが取れない 原因不明の昏睡状態に陥るエリック 船に這い上がり水中銃で撃たれた傷に苦しめられながも槍を外して欲しいとマグナスに懇願するジェニーの瞳の輝きはあの大亀(バケモノ)と同じ色


連絡が途絶した2人を救うため沿岸警備隊に向かうポーリヌ教授は隊員達と共にバミューダ環礁へ だが彼等の乗ったヘリは操られたマグナスによりロープを外され 自由を取り戻した巨大アーケロンにより叩き落された 泣き叫ぶ女性の断末魔の様な声を上げるアーケロン 爆発音に飛び起きるエリック船長 マグナスの姿を探し甲板を歩き回るエリックが目の当たりにしたのは異形の正体を顕にする海の魔女(ジェニー・ハニバー) アーケロンが生み出した無数の泡により底引き網漁船パラナリスⅡ号は転覆し沈没 海面に投げ出され偶々見付けた救命ボートに泳ぎ付いたマグナスは、ロープに絡みつかれたエリックを助け出そうと奮闘するが海の中に潜む巨大な何かに引き摺り込まれた友人を助け出す事は出来なかった 早朝の海岸に瀕死の状態で流れ着くマグナスの生死を確認し別れのキスを捧げたジェニーは再び独り海へと泳ぎだす。


数週間後、漸く退院したマグナスが向かったのは中身が空っぽな両親の墓 海から離れた場所に並ぶ墓石は全て海に攫われ遺体が見付からないまま葬られた犠牲者達 其処に現れたのは夫も雇い主も失い天涯孤独となった喪服姿のドゥシャン 主人公達は気付いて無いが此処にはジェニー・ハニバーの逆修墓(ぎゃくしゅうぼ)=要するに中身無いから没年記されて無い墓も祀られている もう二度と此処の海は見たくない ドゥシャンと握手で別れた主人公は空港が有る島へ向かうため連絡船トリトン号へ乗り込む 途中誰かに見つめられている気がして貝のネックレスを外し海へ投げ込むマグナス  バミューダ環礁では溺死者と共に深海を泳ぐ巨大な海亀の姿を映し出す その甲羅に彫り込まれていたのはあの日マグナスが彫ったジェニーと自身のイニシャルにハートマーク


泣き叫ぶ様な声を上げる巨大アーケロンとバミューダ諸島から遠ざかる連絡船 悲しげな主題歌と共に物語はエンドロールを迎えた。




前振りで書いたモンハンが残酷云々……言い出した奴調べてみるとどうもテレビのバラエティ番組 元猿岩石の片割れが数日後の婚約発表控えてナーバスになってたのが原因⇒で、例によってSNSで同調圧力掛けたアホウがやらかした可能性大 恐らくカプコンのゲーム宣伝兼ねてたから下手すると始末書モノだそうな 戦争映画でも其れで命落とす奴が居るからね 良くある話です。


2021年4/14追記:暫定199話 特攻野郎Aチーム THE MOVIE 10年 全面改稿致しました


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― 新着の感想 ―
[一言] 今回の文章を読んで、即座にこのドラマの最終シーン、甲羅の左後ヒレ近辺に文字を刻まれた海亀が海の中を漂っている所が脳中に浮かび上がりました。ストーリーや題名は知らなかったのですが、子供の時にテ…
2021/04/13 00:32 オールドSFマニア
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