表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1028/1232

難民探偵 09年

2020年12/13〜12/14タブレット端末にて執筆し脱稿 夕方18時投稿

肝心の犯人誰だったか等のネタバレ無し 急ぎ纏めたので何時もより短め 何故かいきなり大量PV有ったから臨時投稿しときます 細かい手直しは後日。

【 リストラされた 或いは就職活動が上手く行かない 人間関係が最悪でこの仕事続けるのが辛い バイト先が突然潰れたり理不尽なパワハラで心が折れた、または折れかけてる人なら色々感じるモノが有るかもな物語。 推理小説と言う事になってますが実際の所は2009年当時の世相を切り取った時代小説と言えるかも 多分人生が万事順調なお客様には低評価 今作に限り推理はオマケだしね。 】


★当時は民主党政権、しかも首相が馬鹿以下なアレでしたから経済のみならず安全保障や対外関係も最悪 安易なリストラと雇い止めに効率主義がまかり通った頃……今思い返しても胸糞悪い時代です いっその事滅びてしまえって願ってたっけ。


☆武漢コロナで何処も畏も営業自粛と完全防備が必須な今なら共感受けるかな 閉所恐怖症な私は、ネットカフェに泊まるどころかそもそも店の中に入った事すら有りませんが何とか生き残って欲しいモノです。


日本 推理小説

西尾維新(にしおいしん)

講談社出版 100周年記念作品(笑)

2015年 講談社文庫化



 2020年12月もそろそろ半ば 首都圏程では無いにせよ此処沖縄でも忘年会や新年会の中止が相次いでいるらしく雰囲気が暗いです 頼んでたエイドリアン・マッキンティの本が入荷しましたよと連絡あって図書館駆け込んだら横取り(と言うかレンタル)されてた ならばと借りて来たのが割合新しい筈なのに、ガワは日焼けしページは指紋や何やらでシミだらけなこの小説 汚れも染みも大勢に読まれた証拠だと開き直ってページめくってますがあの悪ふざけと言葉遊びが売りの西尾維新作品にしては色々らしく無いかな キャラクターが微妙にはっちゃけてません。


でもまあアノ時代に地べた這いずり回る経験した人間にはしっくり来る物語だと書いときます 小見出しにも書いてある通り推理描写はもののついで カンの良い人なら即座にからくり分かる筈 正直名前を出すのもおぞましい東大卒業の鳩ポッポ総理とか今では死語となったヒルズ族なんて得体の知れない恥知らずな学閥権威主義者が現れ始めたそんな時代でしたね。 アニメは兎も角、文学界の迷走が窮まった頃でも有ります あの頃から流行りだした村上春樹って何処がどう面白いのか未だに分かりません(苦笑) 尤も最近母が嵌っているらしい短歌の総評バラエティにも興味有りませんので世間とは大分ずれているのかも 


父が早くに亡くなりその後の裁判費用や何やらで物入りとなり、大学進学をさっさと断念し就いた職業がブラックそのもの 贅沢は敵だ状態だったから学閥やブランドにも無縁だったし 自称1流芸能人の醜聞やアイドルの嫌な面も散々見聞きしてますので顔の美醜にも興味が失せ ある日いきなりリストラされその後漸く見付けたバイト先じゃ勝ち組気取りの阿呆な大学生やら 本州首都圏から移住して来たスローライフ目指す意識高い系の同僚に散々な目に合わされましたので色々とね……身バレするのは嫌だから詳細については控えさせて頂きます。




【 殺されたのはリストラで憎まれ役を演じ他人の人生台無しにする事で、権威主義や学歴フィルターが蔓延するおぞましい時代の始まりを這い上がって来た冷血漢 事件を解決するのはネットカフェを泊まり歩いて家族と職場から延々と逃げ回る難民探偵と 燃え尽き状態だけど小説書く事以外何も無かった推理小説家にその姪っ子で就職浪人 其々の理由でこの時代を息苦しいと感じる2人のオジサン候補生と自分の居場所が見付けられないヒロインはこの事件に何を感じどう向き合ったのか? 多分この時代だから書けた物語。 】


★大学卒業しないと人間扱いすらされない 甥や姪っ子から聞かされ唖然としましたが……道理で勉強だけは出来る馬鹿=野弧禅(やこぜん)が増える訳です ポリコレがまかり通る世界なんて滅びてしまえ。 つーか高々アニメに出て来る子供の裸でいい歳こいたババァが騒ぐなよ みっともない。



 人並外れた観察眼と判断力を持ちながらも真面目に普通で有る事に拘る窓居証子(まどいしょうこ)の人生が行き詰まったのは24歳の頃、 大学卒業してからの就職活動は連戦連敗 人生初のアルバイトは自己主張が出来ず対人関係が上手く行かな内にバイト先が倒産、出版社の契約社員も僅か1月未満でクビキリにあい 実家からはお見合い結婚をする様迫られていた彼女の逃げ場所となったのは それまで禄に顔を合わせた事も無い33歳の叔父 窓居京樹(まどいきょうき)のお手伝い


叔父が累計5000万部を稼ぎ出す人気推理小説家で有りながら、相当的外れな金の使い方をする変わり者な世捨て人だと知ったのは同居を始めてからの事 だけど衣食住は最高級、日当1万の手当てまで付いたぬるま湯そのものな生活続けたらニートで人生が終わりかねない 人を寄せ付けない武家屋敷そのものな邸宅に居候 人嫌いで電話(スマホ)嫌いな叔父の代わりに編集者に対応し空いた時間は就職活動を続ける生活 でもやっぱり新卒じゃ無いと……ちょっとねと面接どころか門前払いされる状況を繰り返していた彼女が殺人事件の捜査に巻き込まれたのは叔父とどっこいどっこいな変わり者 難民探偵と呼ばれている根深陽義(ねぶかようぎ)との出会い


偶々泊まり込んでいたネットカフェで殺人事件の第1発見者となり 京都府警で事情聴取受けていた住所不定の無職を名乗る37歳のオジサンがとある理由から辞表が受理されず元上司に "いいから諦めてさっさと職場復帰しろ" と日本中を追い掛け回されている現役の警視(キャリア)だと知ったのは問答無用で事件捜査に巻き込まれてから 本来後方勤務の筈なのに行く先々で事件に遭遇 容疑者の嘘を忽ち見抜く才能を持ち 地元警察を出し抜く程の抜群の検挙率を達成しながらもその才能が嫌でしょうが無いと嘆く駄目オヤジをどうしても現場復帰させたい上司 真田道規(さなだどうき)警視総監の陰謀に巻き込まれ 付き添い兼お守り役と言う形で叔父にも懇願された証子


派遣労働者やホームレスの簡易宿泊施設代わりとなっていたネットカフェで何者かに首を締められ殺害 ついでに背中に包丁付き立てられる形で転がっていたのは大手出版社角川ホ………もとい泰志(たいし)書房の専務 焙煎岳夫(ばいせんがくお) 会社上層部に言われるがまま80余名の正社員と契約社員のリストラを断行した事で成果を上げ役員となった男に殺意を抱く人間は無数に居る だが普段は本社が有る東京から決して離れようとしない上に偶の出張でも必ず1流ホテルを使う男が何故偽名を使い京都のネットカフェに4時間以上も滞在していたのか 死亡時の衣装もスーツではなくトレーナーにチノパン姿 現場検証で浮かんだ様々な証拠と証言からまるでネットカフェで誰かに殺される事を待っているとしか思えない不可解な姿が浮かび上がる。


警視庁との合同捜査を担当指揮する京都府警の芝村刑事達の懸命な調査から有力な容疑者として浮かんだ人物は2人 焙煎の秘書を務め被害者の品性下劣さもプライベートも知り尽くしている樫村要士(かしむらようし)とリストラされた元泰志書房の社員で現在地元京都で貧困生活を送っている焙煎の元部下で故人を尊敬していたと話す山名票真(やまなひょうま) 状況証拠から警視庁と京都府警側は樫村を疑い 事情聴取で付いた嘘と事件発生後の不可解な行動から山名こそが焙煎を殺した犯人だと確信を抱く根深(たんてい) だが山名が明かした大量リストラの裏に有る表沙汰になれば会社倒産も有り得た不祥事は嘘では無く焙煎(ひがいしゃ)が敢えて憎まれ役を演じていた事実も嘘では無かった そもそも事件そのものが余りにも場当たり過ぎるし今更彼を殺しても利益を享受出来る人間が存在しない そもそも何故被害者は偽名を使い京都のネットカフェに潜伏していたのか?


捜査が行き詰まる中、監視カメラに映る被害者の姿に違和感を抱いていたのは証子だけ 主人公の保護者として非公式な捜査会議に加わった京樹(しょうせつか)の後押しで勇気を振り絞り発言する彼女(しょうこ)の発言で容疑者として任意同行されたのは果たして何方なのか……まあこの辺りのネタバレは自重させて頂きます。 何とか事件は解決したものの逮捕された容疑者は黙秘を続け被害者が何故、容疑者を殺そうとしたのか 密室の中でいったいどんな遣り取りが繰り広げられ何故あんな結末を迎えたのかについては未だ明らかにされないまま 少なくとも裁判が始まり情報が公開されるまで誰にも分からない……そんな灰色の結末をやさぐれモードで話す難民探偵こと根深警視


色々有って未だに就職活動は失敗続き 追い込まれた主人公の悩みは終わらない



オマケ:自身の読解力の足りなさと表現力不足に久し振りに頭抱える羽目に陥りましたが、 この物語の基本コンセプトはぬるま湯の地獄と不安感。 例え失業し住んでたアパート追い出されれても即座に餓死や凍死の心配する必要が無かったりした世相を反映した描写があちらこちらに見受けられました ついでに現在も変わらない出版業界の口約束メインな執筆契約とか多少原稿遅れても責められない事に対する温さや申し訳無さがチラホラと


…………いやこんな話で楽屋オチやるかねコラヽ(`Д´)ノ



時事ネタですがコザ暴動50周年記念して琉球新報とアッチ系(アルカニダ)の自称日本市民団体が廃車となったボルボ破壊するパフォーマンスを県庁前でやらかし顰蹙買ったみたいです。 何かもうアホか!としか貶し様が無いわ‼ そもそもあの暴動で狙われ焼かれたのはMPや将校階級の車だけで県民同様貧困層だった平兵士や黒人兵の車は敢えて手を出していません アメリカ併合では無く日本復帰要求も兼ねた嫌がらせだったのよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ