表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1018/1232

サイレンズ・イン・ザ・ストリート 13年

2025年5/1〜5/3 タブレット端末にて執筆し脱稿 新規割込み投稿 南極圏領有の足掛かりとしてフォークランド諸島を侵略したアルゼンチン軍事政権がブチ切れたイギリスによりタコ殴り……フォークランド戦争或いはマルビナス戦争の過程なんて此処に居る大半のお客さんは知らないし興味無いだろうなと思いつつ まぁ其れ以前にアイルランド独立紛争も知らないか(苦笑)

【 多分此れ読んでるお客様の大半はそもそも生まれてすら居ない頃ですが…… 今からざっと43年前、フォークランド戦争(日本のみ紛争表記)に揺れるイギリス領北アイルランドの治安はまるでパレスチナはガザ地区レベルだった イスラム原理主義なんかがヨーロッパでテロやる以前から全知全能の唯一神唱えてる国の現状なんてこんなものかと 史実ネタベースにまた色々やってますがオチは陰惨だし不意打ちのギャグが皆無なので好き嫌い分かれます 】


★此れに限らず露助のウクライナ侵略戦争を侵攻と言い換える日本のマスゴミって心底阿呆だと思う……そういや日中戦争も日華事変と言い換えてたっけ


原題:I HEAR THE SIRENS IN THE STREET

警報(サイレン)の鳴り響く街

イギリス ミステリー小説

エイドリアン・マッキンティ 著

翻訳版は2018年ハヤカワ・ミステリ文庫より

❖ダフィ警部補シリーズ2作目


 令和7年5月2日 陥没事故(1/28)以降、ずっと下水管に溜まってた硫化水素等の無効化作業や空洞埋め戻しが続いてた埼玉県八潮市の事案ですが 今朝漸く行方不明扱いだったトラック運転手さんの遺体回収に成功したとのこと 謹んで被害者の冥福祈ります 落ちた直後に何とか助け出せてたらね……今となってはもう何もかも後の祭りだし営業自粛余儀なくされた周辺飲食店に避難生活続く住民の帰宅や損害賠償は未だ此れから 健全財政なる阿呆なインフラ整備締付けの結果、建設業で生き残ったのは肝心要の作業員が居ない大手ゼネコンだけ 京都では水道管破裂し東京都でも犠牲者こそ出なかったもののまたしても道路が陥没 どうにかしようにもこの手の工事こなせる下請けは倒産したか関西万博とやらに駆り出されてたから対応は後手後手に回るばかり 此処で怒り悲しんだ所で誰も気にしないだろうし責務を果たすことも無いからこの話題は締めるとして


5月になりました 清明祭(シーミー)も漸く一段落ついたのに例年ならそろそろ満開シーズンなテッポウユリは未だ蕾のままでGWには開花間に合わないかも だいたいこの季節になっても朝晩はそこそこ寒いのでジャンバー手放せません 情報の正確さは旧TwitterなXで流布される其れ以下なレベルの全国ニュースをテレビで見ても心底胸糞悪いネタばかりなので小説読むか飛行機プラモ作る 或いは掃除や庭に家庭菜園の手入れ等、瑣末事を片付けてる内に忽ち1月 付合いで駆り出されたり法事も其れなりに多いので先月の投稿は別館合わせても精々4本 今月辺りから積読状態な書籍を意識して取り上げる様にして という訳で5月1本目はシリーズ物の割込み投稿となります ジュンク堂書店等では一度足りとも見掛けた事無かったけどBookoffやマンガ倉庫で最近漸く見掛けることが増えたエイドリアン・マッキンティ 翻訳者の癖なのか原作者の味なのかは不明だけど2作目入ってもユーモア要素は全く有りません


シリーズ3作目共々購入し数週間部屋の隅に置き放しだったシリーズ2作目を漸く手に取ったのはタブレット端末がアクセス制限で動かない4月末 私自身も30代の頃に経験した焦燥感やDQNに対する嫌悪感をがっつり追体験出来る虚構と史実交えた癖の強い物語なので小見出しにも書いたけど好き嫌いが分かれるかな? なんせ私この物語の主人公が昔の自分見てるみたいで徹頭徹尾大嫌いですしだからこそ中々ページ開く気になれなかった(苦笑)



【 実の所、多くの人々……特に他人蹴落とし登り詰めるタイプな企業経営者だの国会議員(アメだと上院議員かね)や大学教授とやらは歴史から何も学ばない 文豪芥川龍之介がお釈迦様主人公に[蜘蛛の糸]で寓話化したようにとある罪人を救わんと地獄へ救いの手差し伸べても彼等は自分だけが救われる為、血を分けた親兄弟ですらも相争う 今回はがっつり上司巻き添えに手を引くタイミングを見誤った主人公……やはり1作目同様疫病神です(笑) 】


★なんつーかこのシリーズの主人公=ジョーン・ダフィって"地雷原でタップダンス踊り仲間巻き添えに大怪我負う"典型的な阿呆(小泉進次郎) 物語の世界で勝手に嘆き死んでくれとなりますな


 1982年3月末のイギリス領北アイルランド 本国から事実上島流しの形で送り込まれたプロテスタントvsカトリック 或いはアイルランド民族統一vsイギリス帰属存続巡り、其々の勢力が武器や資金提供受けながら誰も彼が殺し合うToLOVEるズならぬ"北アイルランド紛争(トラブルズ)"が泥沼化し14年目 サッチャー政権下の大増税を切っ掛けに始まった貧窮した港湾労働者&工場労働者によるストやサボタージュ活動は北アイルランドを更なる地獄の坩堝へと追い込んでゆく


産廃不法投棄や遺されたままの機械を狙う金属泥棒が頻発し 警備員が訪れる輩に誰彼構わず散弾銃撃ちまくる…… そんな元化学繊維工場のコンテナに放置されたキャリーケースから見付かったのは男の首無し全裸バラバラ死体 死後冷凍保存された後に首から上だけ身元が分からない様に処置された其れは 当初此処じゃ日常茶飯事と化してる見せしめ処刑か裏切者に対する内ゲバかと思われていたが被害者の身体に刻まれた入墨によりアメリカ国籍の元歳入省調査官[ウイリアム・オローク]の身元が判明 司法解剖の結果直接の死因は此処には存在しない筈な珍しい毒物によるもの だが何時もなら蜂の巣突いたように大騒ぎし捜査官を送り込んで来る筈なアメリカ合衆国や英国諜報機関なMi5すらも事件をキャリック署に丸投げし見て見ぬ振り 


その間描かれる主人公(マゾヒスト)[ジョー・ダフィ警部補]と彼に三行半叩き付けた病理医(前作ヒドイン)[ローラ・キャスカート]との関係破談 同年4月2日、最悪のタイミングで始まったフォークランド戦争で多くの兵士が北アイルランド離れた事で悪化するIRAとオレンジ党過激派双方が関わる無差別爆弾テロや警官殺しに前途悲観した同僚の拳銃自殺とかうんざりするその他諸々は文字数増やすばかりなんでがっつり省くが 遺体が納められたキャリーケースに迂闊な犯人が遺した手掛かりからRUC=王立アルスター警察隊・キャリック署殺人課のダフィ警部補と相棒[マクラバン=クラビー巡査刑事]がマークしたのは昨年12月に夫で予備役軍人のマーティンをIRAに殺されたばかりのうら若き未亡人[エマ・マッカルパイン] 此れはIRAによる報復殺人たと決め付けてた捜査担当者(サボタージュ)ラーン署ドアティ警部補を軽くつついたら即座に殺され捜査資料は保管場所から根こそぎ持ち去られた


幾ら何でも此れは1未亡人が殺ったにしては大胆不適過ぎる 2人目の容疑者として浮かび上がったのはアントリム県ダンマリ村の地権者で被害者(マーティン)の実兄[ハリー・マッカルパイン準男爵] 名ばかりの貧乏貴族だが司法界や官憲と繋がり昨年漸くダンマリ村で自動車製造始めたデトロイト生まれの成上り者[ジョン・ザカリー・デロリアン]と関係持ち英国政府の資本投下により先祖に恥じない栄華を手に入れる筈だった容疑者の前に立ち塞がったのはアメリカ合衆国自動車産業に三行半叩き付け喧嘩売ったデロリアンを破滅させるべく諜報機活動行っていた最初の被害者(ウイリアム・オローク) 迷走の末に謎の情報提供者女性エージェント[アリス・スミス]に囮にされる形で大怪我負いFBI相手に司法取引し辛うじて生還果たした主人公(ダフィ警部補)未亡人(エマ・マッカルパイン)に入れ込んだ挙げ句、偶発的に事件の真相に辿り着いてしまう 事件を告発しようとしたマーティンをそしてドアティ警部補を部下使いIRA過激派装い殺害したのは準男爵(ハリー・マッカルパイン)


多勢に無勢の銃撃戦とプラスチック爆弾満載した自動車特攻により未亡人(エマ)は即死 うっかり予想外に強烈だった爆発に巻き込まれた真犯人(準男爵)も半身ズタズタになる形で敢え無く死亡 北アイルランドの経済復興の立役者となる筈だったデロリアン社は会社オーナーが麻薬密輸に関わった容疑(ちなみにビック3の意向受けたFBIによる組織ぐるみの冤罪だった⇒此れは史実)で逮捕となり 英国政府からの経済支援も立ち消えとなってしまう そしてアメリカ&英国政府により元凶に仕立て上げられたのは主人公 殺人課警部補から平の制服警官に降格され更なる僻地へ島流しとなったダフィ元警部補は此れからどうなるとなった所で物語は締めとなる



❖此れは史実となるが冤罪で会社潰されたデロリアン社唯一の商品が着目されたのは2年後大ヒットしたハリウッド映画[バック・トゥ・ザ・フューチャー 85年] デロリアンの中古市場は暴騰し多くの自動車マニア垂涎の商品となるも拘留中に工場に乗り込んだフォード/GM/クライスラーの技術者により設計図のみならず全ての冶金工具に至るまで徹底的に破壊され大西洋に沈められた 勿論アイルランド人工員や社員も全員解雇 長々と続いた裁判の結果、漸く無罪勝ち取ったジョン・デロリアンは手記を執筆し告発するもFBIやアメリカ司法省 そして黒幕なビック3を破滅させる事は叶わなかった 2005年ジョン・ザカリー・デロリアン死去 享年80歳、表向きは心臓発作による病死という事になっている


❖そういや全盛期の電撃文庫か角川スニーカー文庫なノリで(消費税跳ね上がる前は古本屋のみならず海外翻訳文庫も子供の小遣いで買える値段だった)ジャック・ヒギンズ作品やA.J.クイネル作品読んでた私等は皆知ってたけど平成生まれ以降は知らないか(汗) 一応信教の自由は認められてますがイングランドは英国国教会が国の宗派となります プロテスタント寄りですが宗教指導者が政治や統治・徴税に関わる事を認めていません とは言え不法移民がイスラム原理主義持込み右肩下がりで治安は悪化中です

❖主人公同様、物語が迷走続けるから読み終えるのはかなり困難(笑) ストーリー短くわかり易く再構成するにかなり端折ってますので勘弁を……まだるっこしいの嫌いなんだよ なお本作で主人公が大概狂犬なのは麻薬に手を出し依存症と成り果ててるからです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ