コールド・コールド・グラウンド 12年
2025年2/22〜2/23 タブレット端末にて執筆し脱稿 新規割込み投稿 オールドSFマニア様の感想コメントで作品紹介して貰い探し始め屈折5年 殆どの書店が閉店追い込まれブック・オフすらまともなラインナップ消え去ってる今頃になって漸くシリーズ2冊ゲット……それでも古本なのに其れなりにお高いな此れ
【 感想コメントで興味抱き探し始め 図書館頼ったけど予算不足云々でリクエスト断念 Amazonなら購入可能だったけど当時は貯金切り崩して生活してたのであまり余裕無かった事もありそっちもアウト 原作者名だけ覚えてたので趣味でミステリー小説と昔の音楽書籍扱ってる古本屋で偶々遭遇…… とは言えリアルタイムで1980年代初頭なあの雰囲気や世情に流行覚えて無いと魅力が半減以下となる癖有りまくりな物語 】
★個人的にはアイルランドらしくブラックな笑いや 皮肉呟いたら倍言い返される独特な雰囲気出てたらな…… 私は気に入ったが万人受けは難しいかも
原題:THE COLD COLD GROUND
直訳すると"極寒の地" 北アイルランドはベルファスト近郊
夏場でも滅多に気温10度超えない港町が舞台だからかな?
イギリス ミステリー小説 エイドリアン・マッキンティ著
翻訳版は 2018年早川書房よりハヤカワ文庫形式で
❖ダフィ警部補シリーズ第1作目
令和7年2月22日 その昔とあるコメディマンガで[脳筋]という単語を初めて目にした時、てっきり脳も筋肉同様にちゃんと鍛え使ってないとどんどん劣化するぞな意味だと曲解してた私ですが(なお自身の経験から今も内心そう思ってる 咄嗟の判断力も勿論必須だけどね) せめて探してる書籍の作家さんの名前だけでも書いて覚えてたら作品タイトルすら忘れた頃に偶々御目当ての本やマンガが見付かる事も有ります(苦笑) そもそもの本作入手の切っ掛けはほぼ毎月行ってる病院での定期検診 家人からは誤診にセクハラ発言で度々病院変えたらとアドバイスされてた故.ケーシー高峰か志村けんがコントで演じたおじいちゃん医師みたいだった担当医から まんま[患者は生かさず殺さず薬漬け]なヤノマミ族の吹き矢職人連想させる陽キャラに変更してから矢鱈と新しくしかもお高い薬を売込みされる 先月うっかり首縦に振って大惨事となったので 今回はもう診療拒否覚悟でお高い薬は買えませんと大喧嘩する積りでした
何とか目的達したものの居丈高な振る舞いなんて何か嫌だと方針転換 敢えて卑屈な態度で懇願したのでもうプライドはボロボロ こんな些末事で誰彼構わず当たり散らすのも馬鹿げてるから散髪ついでにあちこちの店に顔出しめぼしい物は出てないかなと半年振りにとある古本屋に顔出したら平積みされてた本作に遭遇 定価から大して値引きされてないけど今手にしないと多分2度目の機会は無い ついでに別の古本屋で探してたローレンス・ブロックのマッド・スカダー・シリーズも1冊ゲット なおスマホ片手に探し回った最後の御目当ての店は結局見付ける事が出来ませんでした アレは原付バイクで走り回るより徒歩で歩き回るべきだったかも 何にせよ終わりよければ全て良し 北風吹付け小雨交じりな天気でびしょ濡れだったので漸く体調立て直し読み始めたのは金曜日の夜 何とか1冊読み終えたけど部外者……特にイデオロギーや宗派ぐらいで殺し殺されなんてアホらしいとしか感じない私も途中冷めたし 彼の国のややこしい事情全く知らないお客様は絶対ついてけないな此れ
日本人視点だと同じイギリス人だろう何やってんだ此奴等となるアイルランド人とイングランド人にスコットランド人が其々抱く隔意や史実に纏わる支配者と被支配者の因縁 元々外来種なイングランド人が異民族は分断させ対立させる形で統治した方が搾取やり放題だし叛乱起きないなんて人非人にも程があるアレコレについては此れまで散々ネタにしてきましたので此処では敢えて説明しません 此れでも根絶やし前提なカエル喰いや露助にボッシュなんかに比べりゃまだお優しいのだよ とある特亜な国なら両脚羊として市場で生きたまま解体されたり人体の不思議展なオブジェにされるので尚更ね ストーリーを自分なりに解釈し大雑把に纏めたあらすじですので興味持たれたお客様はなるべく書籍読んでねと書いときます ハヤカワ文庫も内外問わず簡単に打ち切り絶版当たり前 電撃文庫やかつての角川スニーカー文庫みたいに打ち切るなら必ず小説家に物語の風呂敷畳ませるなんて配慮も皆無なので売れないと続き出ないんだよ
【 主義主張がどうであれIRA=アイルランド共和国軍はアメリカ合衆国に巣食うリベラルやソ連(当時のロシア)を頭目とする共産圏の資金&武器援助受けながらただ血塗れの混沌を生み出してるテロリストであり犯罪者に過ぎない 自称目撃者の証言や拷問の末の自供が決定的証拠とされた反省から始まった死刑廃止を始めとする収監者に対する様々な融和策 だが新たに政権与党保守党のトップとなった鉄の女=マーガレット・サッチャー首相が始めたのは健全財政を錦の御旗に据えた企業優遇&庶民は飢えて死ねと言わんばかりな大増税と様々な引き締め 完全に縁切りしてる南アイルランドはともかく 英国は何処もかしこも殺気立っていた 】
★なおそれまで逮捕され収監されていたIRA活動家は1972年から特別扱い 服装や髪型は自由で嗜好品なら酒タバコまでOK 独房には檻も無く普通に犯罪者や刑務官に対する布教の権利も認められていた(つまりメキシコの麻薬カルテルみたいに犯罪計画も命令伝達もやり放題) ハンガー・ストライキはその自由と権利を取り戻す為行われている…………もう阿呆かと(笑)
誰も彼もが暴力の行使を、誰かをぶちのめす機会を伺っている 財政健全化を目指す官製不況の最中 消費税は8%から15%に跳ね上がり労働組合の活動はその大半が非合法化 其れを良い事に法人税減税を謳歌しつつ多くの大企業が従業員の大量解雇と代わりに安価で使い潰せる外国人雇おうと海外に生産拠点移し始めた1981年5月半ば 失業率は大恐慌レベルの数値20%突破し、目端の利くまともなカトリック教徒はイタリアやアメリカ合衆国へ新天地求め逃げ出している 自暴自棄となった各勢力による血塗れな殺し合いが続く北アイルランド・ベルファストのカトリック教徒向けゲットーでお約束な暴動鎮圧援護に駆り出されたのはお隣の港町キャリック・ファーガス署の警官達
暴徒が集まった口実はハンガー・ストライキにより死亡した収監者の弔い合戦だが既にIRA過激派は多くの民衆からも見限られている 完全武装し取締り側とその影働きに動く保守過激派民兵=アルスター義勇軍が圧倒的多数な抗議活動を眺めつつ交わす彼等の専らの話題はローマ教皇ヨハネ・パウロ二世暗殺未遂事件 其れは3週間前に所轄署に赴任してきたばかりの異物 カトリック教徒で大卒なインテリの癖に、わざわざプロテスタントが多数派占めるこんな職業選んだこの物語の主人公にして彼等の新たな上司[ショーン・ダフィ巡査部長]に軽く探りを入れる為でもあった。 誰も彼もがカトリックを殺したがる此処へ赴任決まり、結婚考えてた同棲相手には逃げられる でもうっかり有り金はたいてテラスハウス購入しちゃった彼のテンションはダダ下がり中
大学時代はトラブル恐れ極右からも極左からも距離置いてた主人公が因果な商売選んだのは1974年11月21日に起きた"バーミンガム・パブ爆破事件(犠牲者21名重軽傷者182名)" あの事件では偶々犯行現場の近くに居たという理由で老若男女11名が拷問による自白で起訴され14年〜30年の懲役刑 なお真犯人は2025年現在も捕まっていない だから同じカトリックの誰かが官憲側に入り歯止めにならなきゃならない 読んでてこの主人公求道者かよとドン引きしたが残念ながらギャグ要素は皆無 クラッシックやジャズを愛好し、第二次世界大戦におけるガダルカナル戦をテーマに据えた小説(シン・レッド・ラインも裸者と使者も幻想SF小説な重力の虹もそんな描写がある)を読み耽る お気に入りは何方の学生運動活動家からもドン引きされたチェ・ゲバラのTシャツとジーンズに泥まみれでも安心なランニングシューズ 同僚や部下に上司の前では敢えて足りない奴を演じる主人公がシリーズ1作目で巻き込まれたのは計画的な猟奇殺人を装った胸糞案件
当初は此処で暗殺合戦繰り広げてるIRAかUDAの暗闘を疑うも主人公の自宅を始めプライベート知り尽くす犯人からの挑戦状で同性愛者を狙った連続殺人へミスリードされるファーガス署の面々だったが 主人公が引っ掛かったのは別件で持ち込まれた浮気相手との望まぬ妊娠と出産の末に森の中で首吊り死体として発見されたIRA幹部の幼妻ルーシー・ムーアー 犠牲者は皆IRA絡みと判明し捜査権限取り上げたアルスター警察特別部が黙殺したルーシーの自殺は偽装だった。 事件の真相=国粋主義政党シン・フェイン党の広報担当フレディ・スカヴァニー……その正体は英国諜報機関のWスパイである事実を隠蔽する為に繰り返された偽装工作の一環だと見抜いた主人公を口封じする為、自宅に差し向けられるUVF=右派民兵組織アルスター義勇軍 AK47自動小銃にRPG(携行ロケット砲)まで持出した5人の内4人を返り討ちにしたものの瀕死の大怪我負ったショーンを助け残る刺客を仕留めたのは 同じく主人公を殺すと宣言してた筈のUDA=極右民兵組織アルスター防衛同盟のガンマン ボビー・キャメロン
なるべく些末事端折り分かりやすくストーリー纏めた積りだけどもう訳分かんないでしょう……勿論私もです(苦笑)
せっかくテロリスト予備軍に潜り込んだWスパイを失う訳にはいかない 一時は殉職者の仲間入りする筈だった主人公の前に現れルーシー殺害の真犯人を死んだアルスター義勇軍兵士の犯行という事で捜査終え、真相追求を諦めて欲しいとMI5のエージェントが家庭訪問 だがMI5の真意は私利私欲で予算も人材も無駄遣いしシン・フェイン党のトップとなりイタリア・バカンス MI5の表沙汰に出来ない謀略作戦を手土産に別の組織に売込み掛けてる真犯人の口封じ 刺客に仕立て上げられ多分事が済んだら殺される……だが逆らえば彼等は主人公の同僚兼恋人や肉親達を狙うだろう もしかしたらスカヴァニーの後釜となり生き延びるチャンスも 此れは一か八かの掛けだったし何より身勝手な理由で22歳の幼妻や多くの無関係な人々を殺したり或いは死地へ追い遣った屑に勝ち逃げさせる訳にはいかない 折角傷も癒えたのにまたしても満身創痍となりながらも真犯人を仕留めた主人公に対する意外な処分 色々負債抱えたショーンに待ち受けるのは屍山血河な修羅の道となった所で物語は一旦幕となる。
なお続編見付からなかったので数本別作品取り上げ続きはいきなりシリーズ5作目 不可抗力なので勘弁をm(_ _)m⇒2作目&3作目ゲットしました でも読み耽るタイミングが中々ねぇ
❖ローマ教皇暗殺未遂事件 : 反共産主義を唱えるヨハネ・パウロ二世を疎んじた共産圏はブルガリア諜報組織を窓口にトルコの極右組織[灰色の狼]で暗殺者やってたメフメト・アリ・ジャジャを刺客として送り込み 彼が撃ち込んだ2発の銃弾は危うく暗殺を成功させる寸前までいった ところが命拾ったローマ教皇は逆にメフメトを教化し暗殺者から一転、熱烈な個人崇拝者を生み出してしまう イタリアそしてトルコの刑務所で、暗殺未遂に加え強盗と新聞社社長殺害の罪に服し2010年に出所したメフメトが最初に向かったのは収監中に訃報知らされた前ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世の墓参りと新教皇への謁見申請 流石に教皇との面談は叶わなかったが彼はがっつりカトリックの戒律守り続けている(笑)
❖テラスハウス : 長屋形式の集合住宅だが英国&南アイルランドのそれはレンガ仕上げの二階建てで地下室と果樹栽培可能な裏庭付き 別の作品でも紹介したが第一次世界大戦後の復員兵に優先的に振り分けられた。 公共事業で作られたので部屋割その他は皆均一 隣近所との境い目はせいぜい戸板1枚程度。
帯電体質なので冬場はタブレット端末の誤操作が酷い 仕方ないので1/72零式艦上戦闘機52型(ハセガワ製)を仕上げながら静電気抜きつつ同時進行(笑)




