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蛍女 ほたるめ 01年

2020年11/5〜11/6タブレット端末にて執筆し深夜脱稿 11/7深夜投稿

物語かなり端折りましたので後日修整予定です。 それにしても大人向けの作品の筈なのに明らかにターゲット絞ってます。


2022年12/30追記:偶々BSで放映してたから堪能させて頂きましたが最近の研究じゃ森の樹々はガジュマルみたいな弱肉強食な潰し合いだけじゃ無く 場所によっては地下茎通して巨木が幼木に栄養供給したりフェロモンによるデータ交信やミツバチを始めとする繁殖に欠かせない虫や鳥等の誘導なんかも行っていると判明 だから日本のとある森の様に材木用に植えられた杉だけの山々だと誤動作が起きて大量のスギ花粉が飛び散る事になるんだとか 効率悪かろうが広葉樹と針葉樹を混ぜて植えないと植物は間接的にお仕置きする訳です(苦笑) カリフォルニアやオーストラリアで山火事が絶えない遠因も地下水汲み上げや不心得者による放火だけじゃないのかも?

【 数十年前に放置され廃屋と化したキャンプ場の管理事務所に掛かって来た電話は 此れ以上自然(せかい)を破壊するなと言う森の巫女=蛍女(ほたるめ)からの警告だった 何かもう昔売られてた元祖ラノベ=当時はヤングアダルト小説と呼ばれてた朝日ソノラマ文庫や集英社コバルト文庫の伝奇SF (サイエンス何とかでは無く少し不思議な方のSF) に嵌ったお客様なら色々引き込まれる物語 個人的には故 "小山田いく" せんせみたいなタイプの漫画家にコミカライズ⇒アニメ化して欲しい作品です。 】


★国による自然破壊を許さないとリニアモーターカー建設に反対してる静岡県が全面協力してる 韓国企業の巨大メガソーラー施設建設による大規模山林破壊⇒台風による地滑り事案と 今年10月に神奈川県の横浜沿岸部で問題になったガスによる異臭騒ぎを連想したのは私だけかな?


☆タイトルだけだとまんまホラー小説ですね。


日本 多分SF小説

藤崎慎吾(ふじさきしんご)

朝日ソノラマ出版

同社より2004年文庫化

文庫版のイラストは天野喜孝(あまのよしたか)

❖まんま往年のソノラマ文庫連想したのは間違いじゃ無いと思う



 2020年11月前半 世間様はマスゴミや中共と結託した史上稀に見ない程最低な民主党側の不正行為が蔓延してるアメリカ合衆国大統領選挙の偏向報道に散々振り回されてますが 中国から万単位で持ち込まれたバイデン票とか選挙活動中からかなりえげつない光景や情報をネットニュースで目にしてるし 最悪の場合マトモな皆様は財産担いで日本にでも亡命して頂ければ後は野となれ山となれ フランス革命状態なアメリカ本国がどうなろうと知ったことじゃないなと私は達観してますので通常営業で進めます 考えてみりゃ他所はヨソ家はウチです 愚か者共の自滅に律儀に付き合う方が間違ってます とは言え歩行器や補聴器が必要なヨボヨボのお爺ちゃんを政権中枢に据えてアメリカ合衆国は本気で滅びたいのかな? 今回の物語とは無関係ですが色々毒を吐いとかないとスッキリしないのでご容赦を では感想から始めますか。


日本SF界では其れなりに中堅の作家さんらしいのですが藤崎慎吾作品は此れが初体験 偶々図書館で本に呼ばれた気配がしたからモノは試しと借りて来たのですが 何か伝奇ホラー小説を彷彿させるタイトルと装丁 (因みにハード版) で其処まで期待しておらず 予想外な内容を堪能させて頂きました 取り敢えず借りて来た書籍読み終わったら他の作品も探してみようかと思います。 


主人公の年齢が平均30代後半辺り 登場人物の平均年齢が其れなりなのに小見出しに書いた様に 昭和末期の集英社コバルト文庫や朝日ソノラマ文庫を彷彿させる冒険譚だったのですよ 具体的にはこの手の物語なら有りがちな余計な濡れ場や読んでるだけでうんざりして来る原作者の自己主張とか固難しい科学考証やSF談義はバッサリカット あくまでも物語とアイデア優先で構成された内容にワクワクしながら先へと進む感覚に懐かしさすら感じてまして 頭の中で故小山田いくセンセが生み出した後期連載作品 "ウッドノート"や"マリオット師" の其れをイメージしながら一気に読んでしまいました 多分彼のキャラクターや物語が好きだった御同輩なら分かってくれるかも 今では随分少なくなりましたが週刊少年チャンピオンや女の子向けのコミック雑誌 花とゆめ なんかもこんな読み切り作品掲載してましたね。



【 此処には何か居る 神域扱いされる森や山が割と身近に存在する本州なら俗に言う所の "パワースポット" となるんでしょうが元々原生林の大半が艦砲射撃で焼き払われ戦後の緑化事業や植林で生まれた小さな人工林ばかりな沖縄南部に住んでるとかなり無縁で そんな気配を感じるのは本島中部辺りからになります そういやボールが上に転がる坂道とか 建設途中で放棄されAV撮影やジャニタレが肝試し企画でウロウロしてたあの辺りで (地元の人は良くご存知な肝試しスポット) 妙な気分味わったなぁ 多分変な磁気が発生していたのかも モノレール建設工事前なら今住んでる所でも怪奇現象発生してましたが 最近は中々起きません。 】


★案外地中深く菌糸伸ばした特殊な粘菌がそんな超常現象を引き起こしてるかも 物語読んでるとそんな気分になりました。


☆蛍女は此処だとガジュマルの精霊(キジムナー)になりそうですね ガジュマル自体も数十年単位で根っこ動かし移動するし 初夏は土蛍のイルミネーションで輝いたり他の木を絞め殺して入れ替わる事も多いけど集落の魔除けか防風林に使われ 精霊は知恵の神として時に人を救い時に災で命を奪う伝承が残ってます あと木灰は沖縄ソバにも使われてます。



 池澤亮(いけざわりょう)が再び故郷 石那村中郷(いしなむらなかごう)の山里を訪れる様になったのは2年前からの事だ 中学を卒業し両親共々東京山の手へ引っ越しそのまま故郷に戻る事なく今に至る 就職したのはコンピュータ関連の出版社 数年前から始まったアウトドアブームの便乗企画ページを任された彼は月1〜2回程の週末 標高1200mに残されたキャンプ場跡地に独りテントを張り 泊まり込みながらクマノタワや武持山(たけもちやま)周辺の森を散策し自然風景を撮影しアップロード 日曜日に下山し東京へ戻る生活を繰り返している 色々有って未だ独身で実家に戻ると親族から結婚がどうこうと煩わしい話が舞込むし とある理由から両親とも疎遠気味 


廃屋と化した管理事務所の固定電話が鳴り響いたのは6月の上旬 思わず受話器を取った主人公に鳥肌を立てさせたのは か細過ぎて聞き取れない女性らしき声と背後から降り注ぐ数百もの何かに注目された様な気配 気持ち悪くなり慌てて下山 だがあの電話がどうしても気になる 翌週の土曜日夜に再びキャンプ場へ足を運んだ亮を待ち受けるかの様に鳴り響くピンク電話 受話器から聞こえたのは自分の名前を呼ぶ幼い頃行方不明となった初恋の相手 竹本澄子(たけもとすみこ)と見知らぬ女性サカシタケイコの声 廃屋の周りを無数の蛍が舞い踊る 此処中郷には蛍女(ほたるめ)と名付けられた伝承があった 山で命を落とした不幸な女性は山の巫女=蛍の化身となり年に一度、託宣を告げるため里へ戻って来る。


『建設工事により山の神様が滅びかけている 止めさせる事は出来ませんか?』 


時折降りかかる自然災害を蛍女から知らされ繁栄してきた村は毎年、山ノ神講を開催し御供え物を添え感謝の祈りを捧げて来た だが過疎化により何時しか風習は廃れてゆき家の繁栄を望んだ祭祀の竹本家は滅亡 山の反対側では此処の地権を買い取った東京の業者による複合リゾート施設グリーンパークの建設工事が始まっている 既に完成した宿泊施設やゴルフ場造成工事現場では建設機械の誤作動や冷暖房設備の異常により既に10名を越える重軽傷者が発生し 不気味な黄色い粘菌に覆われた作業員が取り憑かれた様に泣き叫ぶ 粘菌は誤作動を起こした建設機械やエアコンの電子部品からも次々と見付かるが 開発プロジェクトを任された若きマネージャー 吉峰俊(よしみねすぐる)はありとあらゆる手を使い不祥事を握り潰していた。


幼い頃、オサキ憑きとして村八分にされていた竹本家で目撃した祭祀の記憶と澄子(すみこ)姉と交わした守れなかった約束 坂下蛍子(さかしたけいこ)と名乗る女性が1月前に山に入り行方不明となっている事実 親友で大学に残り植物研究を続ける南方洋司(みなかたようじ)助教授やその生徒達を巻き込み始まった謎解きと科学調査 廃屋の電話は何処にも繋がっておらず奇妙な粘菌が繁茂しているだけなのに再び電話が鳴り響く 蛍女は主人公の幻聴では無かった 


山で亡くなった魂の集合体=蛍はやがて澄子と別の誰かを融合させた様な姿で主人公の前に現れる 蛍女となった彼女=坂下蛍子は、自殺目的で此処を訪れ誤って崖下に転落 何故か意識や感覚だけが夜間に限り自由に山の中を動き回れる状態らしい 身体そのものは山の神が粘菌を使い守ってくれているが最早動かす事も再び意識を取り戻す可能性も低いのだと話す 自分が何故死を選んだのか 蛍女に融合しつつ有る彼女の記憶は既に断片的にしか残っていないし もうすぐ始まる身体の死と共に更に薄れてゆくのだろう 竹本澄子の白骨化した遺体は12年前に発見されていたが事件性が無く引き取り手も現れなかったから無縁墓地に埋葬されていた 東京に戻りグリーンパークに纏わる様々な噂話を集める主人公達 情報屋から坂下蛍子を妊娠させ捨てた男は吉峰俊で有る可能性が提示される 


彼等に報いを与えなければならない 最初に祀られた鎧武者の姿で現出した山の神は猪や熊、鴉等を操り作業員達を襲撃 宿泊施設では東京から訪れた家族達の内、子供だけが神隠しにあう 吉峰俊を精神的に追い詰める坂下蛍子の幻と蛍女からのメッセージ 蛍女とは何なのか 森の全生命に張り付き中郷全域を木々や地下茎で繋ぐ粘菌はまるでコンピュータシステムそのもの フィールドワークを続ける南方助教授と生徒達が感知した地磁気の異常と有毒ガスの検知 そして幼馴染と結婚し民宿経営しながら今も集落で生きる主人公達の兄貴分 狩場修造(かりばしゅうぞう)の活躍で判明する恐ろしい未来


数百人が滞在するグリーンパーク周辺全域は もうすぐ始まる直下型地震により山津波に呑まれようとしている 


やがて始まる崩壊の時、携帯電話は電磁波により何処にも繋がらない 主人公は未だ生きている可能性が有る坂下蛍子を探し蛍の群れと共に森へ 南方助教授は山の神が攫った子供達の手掛かりを見付出して マムシや鴉に襲われ満身創痍となりながらも鎧武者と対峙 グリーンパークの従業員や宿泊者への避難指示を助教授から託された大学生達のドタバタ場面 追い詰められ錯乱状態となった吉峰俊は蛍女(バケモノ)となった坂下蛍子(じゃまもの)主人公(げんきょう)を殺すため会長室から盗み出した猟銃を手に森へと向かい神の使いとなった巨大熊の餌食となった 結局坂下蛍子の救助は間に合わなかった 完全な蛍女となった蛍子と彼女に融合していた澄子との再会と別れ 山津波による崩壊を主人公達が安全地帯に辿り着くまで唄で抑え込む蛍女 やがてグリーンパークは多くの建物や建築機械と共に瓦礫と化す 行方不明となったのは吉峰俊と坂下蛍子だけだった。


ボロボロになりながらも蛍達の誘導でキャンプ場へ辿り着いた主人公が電話で交わす蛍子+澄子との最後の別れ 中郷全域に繁茂していた粘菌は消え蛍達も闇夜へと散ってゆく 同じ頃企業研究施設や大学に預けられていた粘菌達も姿を眩ませる。


数ヶ月後病院を退院しあの事件に関わった生徒達と共に謎を追い続ける南方を訪ねる主人公 事件を契機に出版社を辞め生まれ故郷へ彼女達の魂が眠る山へと戻る決意を固めた池澤亮のモノローグ 当面の住まい兼仕事場となったのは狩場修造が経営する民宿の従業員 ナタを振り下ろし薪を割るそんな日々も悪く無い。



☆神隠しに会った子供達の描写や個性的にも程が有る南方教室の学生達 その他色々端折りましたが大体こんな感じで物語が展開されます




ちなみに 何故か報道してませんが同時に始まったアメリカ下院議員選挙は11/7現在民主党側が100議席以上失い空前絶後のボロ負け状態 (一応議席数は未だ民主党がギリギリ上だと言ってるが……票がコッチも開いてない) TBSの看板番組・報道特集はバイデン賛美してましたけど現実(よろん)見えてます? 上院は既に共和党が押さえてるし(心底無様だと思ったのが民主党に好意的だと思われる無所属や議案に賛成した共和党議員もグラフで民主党側にしてるテレビ局)アレが大統領になっても何も出来ない訳です。

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