ブルーサンダー 83年
2014年3/26ガラケー投稿 2019年6/29タブレット端末にて改稿開始〜2020年2/6脱稿 古い作品ですがちゃんとSFやってたB級映画 ブルー・サンダーに改造されたのは当時世界で初めて宙返りに成功したフランスのガゼルヘリコプターでした。
【 ヒスパニック系不法移民の武装蜂起に備え 最新鋭の戦闘ヘリを市警へ導入。 公開当時はロサンゼルス・オリンピックの会場建設現場で起きる可能性が高い環境テロリスト対策をどうするかなんて与太噺から出て来た極論を映像化した荒唐無稽な近未来SFアクション 当時は荒唐無稽な設定の筈だったけど 公開から8年後の1991年3月 懸念されていた人種差別による "ロサンゼルス暴動" は起きてしまったんだよなと考えると色々感慨深い物語。 】
★撮影当時のダウンタウンは黒人(ハイチやアフリカ系)と日系やベトナムにカンボジアそしてフィリピンからの移民が多かったんだけど 其処にコリアンとヒスパニックそして大金持ち込み土地買い占める中共の連中が押し寄せた事で1500万人を越える過密都市となります。
原題:BLUE THUNDER
青いイナズマ
欧米にて雷は神が振り下ろす正義の鉄槌のイメージが有るそうです
アメリカ劇場公開作品.
同年日本公開.
84年テレビシリーズ化 全11話.
そういや "どおくまん" から "池上遼一" 果ては "とりみき" 等々当時ありとあらゆるマンガでこのヘリ登場してましたね。
此れと "マッドマックス2" は皆んなにパクられましたし世界中で警備護衛等でヘリコプターを導入する切っ掛けにもなってます。
黒人青年=ロドニー・キングを暴行し複雑骨折に眼球破裂させた20名もの警察官が無罪となったり (暴動契機に再審し2人が有罪となり禁固刑 スピード違反を理由に不具になった彼は47万ドルの慰謝料受け取る形で和解しますが 2012年に亡くなってます。) 自称日系人=斗順子が当時15歳の黒人少女=ラターシャ・ハーリンズを強盗呼ばわりして射殺した挙げ句、韓国人陪審員ばかりが集められた刑事裁判により保護観察&僅かな罰金刑で済まされた事が切っ掛けで始まった "ロサンゼルス暴動" は色々映画が作られていますので別の作品で取り上げるとして それまで脇役扱いだった航空警察がメインとなった初めての作品かも知れません。
ベトナム戦争敗北の影が未だに色濃く残る時代。 この戦闘では様々な目的でヘリコプターが大量使用される事になり、人命軽視した操縦士の促成栽培が行われたそうで計15000機以上のヘリが投入され内5000機とその数倍に及ぶ搭乗員候補生達が転換訓練中の事故や実戦で失われました。 生き残ったパイロットの再雇用先となったのは沿岸警備や山岳救助に消防に医療 航空警察等々 それまで短距離離着陸が可能な航空機がメインだった業務は次々とヘリが担う事になりました。 私も実は勘違いしていたのですがヘリの操縦は数学的なセンス=物理計算能力が必要だとかで計器読めて飛行機操縦出来るならヘリも……なんてとは中々上手く行かないそうです 考えてみりゃ飛行特性全く違うもんな。
撮影当時 ロサンゼルスは84年に開催されるオリンピックを目前に再開発が始まり、建設業をメインとした仕事を求めて南米各国からの密入国者やベトナム戦争で市民権を手に入れた韓国人兵士とその親族 ソビエトのアフガニスタン侵攻を契機に味方扱いされた中共の手先=ぶっちゃけマフィア (勿論韓国系や南米系のマフィアも麻薬と一緒に) が入り込む事になり、特需が無くなった頃から治安は急速に悪化。 それまで黒人と白人の板挟みとなっていた日系人に台湾&大陸系等のまともな中国人やフィリピン人は他の街へと移転しギスギスした雰囲気に⇒結果起きたのがあの暴動だった訳です。
私はこの映画でロイ・シャイダーのファンになりました。 実は"JAWS"で主人公=田舎町の雇われ官吏ブロディ署長を演じてたなんて気付いたのは随分後になってから(苦笑) 主人公の癖を真似てストップウォッチの機能なんか付いてないけど伯父からせしめたORCAのダイバーズウォッチを意味なく眺め1分間のタイムラグを置いておもむろに行動する癖が付いたのは、子供の頃この物語をレンタルビデオで観てからになります。 では本編あらすじへ 多少辻褄合わないのは仕様と言う事でご理解を。
【 元警邏巡査だった "ライマングッド" が航空警察に転属願いを出したのは銃撃戦やカーチェイスで常に危険に晒される現場よりは安全だと考えた結果だったが其処は次々と転属願いが出される命が危ないブラックな職場(笑) という訳で物語は当初新人パイロットから視点から 航空警察の問題児で命知らずの主人公 "マーフィー" はどんな人間なのかというキャラクター説明から入ります。 夜間の航空支援がヘリにより可能となった事で強盗や自動車窃盗等を行う粗暴犯の検挙率は上がり警察官の殉職や労働災害は右肩下がりとなりました。 】
☆映画見てると様々な職場にヒスパニックの姿が……失業⇒ホームレスに追い込まれた黒人達による粗暴犯が増えている演出に留意。
勤務初日 先輩達から早速JAFO⇒ようするにJust Another Fucking Observerという不名誉な渾名をプレゼントされた (勿論本人は知りません) "リチャード・ライマングッド巡査" の初パトロールは驚きと恐怖そしてスケベなお楽しみにバイオレンスで終わるが (エンシノ地区高級マンションでの覗き=全裸ヨガ等のサービスシーン詳細についてはDVD見てね 此処じゃ書けません。) 勤務態度不真面目ながらも様々な事件を空から未然に防いで来た "フランクことフランシス・マグネイル・マーフィー巡査部長" にとってその夜の任務は不本意な結果となった。 新人のお守りの最中見掛けた不審なナンバー無しのシボレーの情報が何故か握り潰された事で以前から正体不明の組織に狙われていた都市犯罪対策局の "ダイアナ・マクリーニ局長" が何者かに撃たれたのだ。
ワシントンから派遣された彼女の任務は最近ロサンゼルスで頻発する様々なテロ活動組織の実態把握 疑いが警察内部や協力続ける陸軍組織に向けられ始めた頃から命を狙われていたらしい。 実行犯が射殺されたのを見届けPTSDの症状が再発しながらも辛うじて帰投した主人公は何故万全な筈の身辺警護に穴を開けたのかと、新任の上司ジャック・ブラドック警部のオフィスに怒鳴り込むが逆ギレ気味の上司から申し渡されたのは新任警官のライマングッド諸共2週間の地上勤務。 結局病院に搬送されたダイアナ局長は意識を回復させないまま翌朝亡くなり 此処最近、立て続けに不可解な人員移動や捜査妨害とも受け取られ兼ねない怪し気な指示命令を乱発している上層部に疑念を抱いた主人公は様々な伝手を使い行動を開始する。
もっとも其れは警察官としての第六感が働いたからでまさかあんな事態になるのは想定外。 別居中だった妻 "ケイト・キャサリン・マーフィー" や息子ジャックとの仲直りシーンを挟みつつ物語は単独で捜査に勤しむ主人公の姿を映し出す。
数日後 深夜マクリーニ局長暗殺現場を訪れた主人公は偶々回収し忘れた証拠物件を押収。 其れはスペイン語で書き込まれたスラム地域の情報とTHOO=ソアと書かれた作戦計画の表紙 後日其れは元相棒で昼勤の地上任務に回された親友 "モントーヤ" に託される事になる。 彼の翻訳で辛うじて判明したのは最近不法移民のヒスパニックが暮らす地域で頻発する暴動を煽る怪しい男達の情報のみ 単独捜査が行き詰まりを見せる中、物語はソア計画の要で有る "スペシャル或いはブルー・サンダー" と呼ばれる新装備=戦闘ヘリの警察側テストパイロットにマーフィーが選ばれた事で急展開を迎えた。
夜明け前の実弾射撃演習場に朝焼けをバックに現れたのは空飛ぶ戦車を彷彿させる異形の戦闘ヘリ 過剰装備としか言いよう20mm6連装バルカン砲は現行の戦車を含むあらゆる装甲車両を撃破可能で群衆を盾にするテロリストだけを狙い射殺する事が可能だと開発メーカーは宣伝するが公開訓練により "かなりの数の巻き添えが出る事実が証明された" こんな危険物を投入しないとオリンピックが開催出来ないのかと呆れ果てる主人公の前に現れたのはマーフィーの元上官で戦争中捕虜を遊びで殺害したり気に入らない部下を次々と死地に追い遣った陸軍側テストパイロットの "FEコクラン大佐" 自分の血塗れの過去を知る元部下を開発計画から退場させようとするコクランの裏工作により危うく事故死する所だった主人公は益々憎悪を募らせる。
当時画期的だったコンピュータネットワークとリンクし盗聴システムやサーモカメラ等様々なシステムを運用テストするに辺り思わぬ才能を開花させたのは息子程年の離れた相棒ライマングット巡査 管制塔からの指示をブッチし慣らし運転の名目で夜の遊覧飛行に出掛けた "大共コンビ" は覗きや電話盗聴に個人情報まで閲覧可能なブルー・サンダーで悪ふざけ。 ところが偶々聞き耳を立てていたコクラン大佐とロサンゼルス市警上層部の秘密計画=ソア計画の密談を録音しビデオカメラに収めた事から命を狙われる事に。
ソア計画…………其れは後に "1989年 天安門事件" で中国軍部に転用された "コントロールされた暴動を武力により鎮圧してみせる事" で緊張暖和により新装備導入や予算配分が削られ気味だった軍部や市警本部の存在意義を明らかにするマッチポンプ作戦。 生け贄=テロリストとなるのは不法移民として様々な差別や偏見に晒されてきた有色人種だから問題は無い筈だ。
ヘリをロックし掻き集めた証拠データを主人公に託すためにドライブインシアターのゴミ置き場に隠したライマングット巡査は組織の汚れ仕事を担当するコクラン大佐の部下 "ホームズ" に殺され ロサンゼルス市警は殺害容疑をマーフィー巡査部長に掛け証拠隠滅を図るが様々な不手際から逮捕拘束に失敗 早朝 まんまと追跡を撒いて見せた主人公は手慣れた様に門番担当の警官や監視カメラの警戒網を突破しロックを解除したブルー・サンダーへと乗り込んだ。 思い上がった若造どもに御仕置を 容赦なく銃を向け発砲するブラドック警部を置き去りに離陸したヘリによる容赦なき反撃が始まる。
此れからロサンゼルス全域で面白いモノが見られるぞとベトナム時代からの友人でKBLAテレビの報道記者マリオやその上司でオーナーのアルフ・ヒューイットに伝言を残し 交通警官を無謀運転で毎回ガン泣きさせている妻ケイトに馬鹿騒ぎへの協力を依頼。 高度20mの高さで行われるSWATヘリチームとの空中戦に地上では壮絶なカーチェイス パトカーや白バイは次々とスクラップとなりヘリ2機は呆気なく不時着 お祭り騒ぎに飛び入り参加した空軍からスクランブル発進して来たF16戦闘機のミサイルは戦争で散々追われた経験豊富な主人公の巧みな誘導によりリトルトーキョーの煙突を破壊したりコクラン等が建物丸ごと間借りしていたアルコタワービルを瓦礫に変えた。 結局バルカン砲で戦闘機も撃墜されホームズもテレビ局の警備員に殴り倒され呆気無く逮捕 テレビではヘリによる報道生中継と証拠映像が全米に流された事で万事休す。
何とか事態を穏便に抑えようとする市警上層部や陸軍勢力から見捨てられたコクラン大佐は陸軍が手配したガンシップ型のMD500ヘリを乗っ取りマーフィーを殺そうと一騎討ちに挑むが 当時のヘリでは不可能だった宙返りにより形勢逆転され敢え無く木端微塵 こんなバケモノを残して置くのは危険だと判断した主人公はアムトラックを使いブルー・サンダーを廃棄 片腕を負傷し独り歩きはじめる主人公の姿と事件解決を告げるケーブルテレビの報道音声をバックに物語はひとまず大団円を迎えた。
そういや当時レンタルビデオや劇場 テレビ放映で血の涙流した野郎共へ1言 DVDorBlu-ray版はモザイク入ってないぞ♥ でもギリギリ見えないけどな(笑)




