目を引く青年は天然?
次の月に12使徒に新しく1人仲間が入った。
南に位置するノアリス連邦から来た船が港に着いた。船から降りていく人々の1人。
明らかに空気感が違く、どうしても目を引く少年がいる…。
その黒髪の青年は宝石を見るかのようにステラージュ国の街並みを目をキラキラさせながら心を打たれたように眺めていた。
そして、青年は女性達からの小さな黄色い超えやささやかな視線に気づかず王都の中央、ステラージュ城に向かっていった―。
天星の12使徒になるには、12使徒に空きがあるうえに、魔術検定1級をとっているというとても難しい条件がある。
そこから性格や実力から国王とソルが推薦し12使徒全員から承認されることで、12使徒になることができる。
しかし、魔術検定で1級をとることすら数百人に1人程度なので、ものすごく鬼畜だ。
ステラージュ城中にいる黒髪の青年は星辰の座まで行く途中に12使徒〈深海の魔術師〉ゼレニオ・ネプルスに会った。少年に気づいたゼレニオは黒髪の青年に駆け寄った。
「おぉ!少年だれかと思えば新人か!よろしくな〜!」
ゼレニオは見た目からして、中年のお父さんに見える。もちろん優しいところがあるが、少し迫力があるため子どもに怖がられる。
黒髪の青年の長い眉毛が少しだけ動いた。
「はい。新しく12使徒に選ばれたシリウス・フェオラスと申します。〈深海の魔術師〉ゼレニオ・ネプルスさんでしょうか?不束者ですが、これからよろしくお願いします。」
シリウス・フェオラスと名乗った少年はとても礼儀正しくゼレニオに挨拶をした。
ゼレニオは少し姿勢を正した。それはそうなるだろう。
どうしても目を引いてしまう美貌の顔。
スタイルもヴィオラ程ではないがとてもいい。
そして透き通った美声、ファッションセンスも最高。
しかも礼儀、作法まで完璧。
これは一目見ただけで貴族の中でも上の地位にいる者に見える。しかも女性の大半にはモテるだろう。
さすがのゼレニオも身体が一瞬硬直した。
数秒で元に戻ったが。
(まぁそれは置いておいて…。)
「おう!シリウスは城の中は初めてだよな?ちょくちょく紹介しつつ一緒に星辰の座まで行くか〜」
「本当ですか?ありがとうございます。」
シリウスは声は落ちているが、さっきから目がキラキラしているのは気のせいだろうか?
ゼレニオはそんなことを思いつつもさっきからシリウスの顔を盗みみ見ていた。
(リシアやヴィオラなみに凄くいい顔立ちだな!いやそれ以上…!これは12使徒の人気が高まるぞ!)
側から見れば一目で分かるようなゼレニオの盗み見には全く気づかないシリウスである。
これは天然……なのか?
いくつか会話が続いた数分、星辰の座の門の前についた。
星辰の座に入るには12使徒と国王が入ることしかできない流星の欠片が必要だ。
ゼレニオが流星の欠片を使って門を潜ろうとした時、ふと気がついた。
「そういや、シリウスは流星の欠片は持っているのか?」
「はい。城の門の警備員から授かりました」
ゼレニオは思った。
(警備員から貰ったのか。国王は前から少し危機感が足りない…。後で言っとくか。)
まぁそれは後でいい。今は星辰の座にシリウスと共に入ることだ。
シリウスとゼレニオは流星の欠片を手に持った。
ゼレニオは手本を見せるため、先に入るらしい。そう言いながら流星の欠片を空宙の台に置いた。
空宙の台は水色に光り、雪の結晶をした星座が門に浮かびたした。するとともに、ゆっくりと門が開いた。
そうするとゼレニオはこうするんだよ、後は頑張れとグッドサインをして星辰の座に入って行った。
1人になったシリウスは心臓の鼓動を少し速めながら流星の欠片を宙空の台に置いた。
するとゼレニオの時のように台が光った。光の色は緑色。そして門に浮かび上がったのは大きな犬の形をした星座だった。
シリウスは深呼吸をして星辰の座に入って行った―。
今回は登場人物は2人です。…少ない
ここまで読んでいただきありがとうございます。
主は星が大好きなので、そういうからくり?みたいな設定を入れさせてもらいました。
例えば、12使徒達はそれぞれ太陽系で区別させられてて……あっ言いたいけど、言っちゃダメだった。
茶番は置いておいて、12使徒は人数が多すぎるので、キリがいいときにまとめて紹介をしていきます。
次回はシリウスの称や等星の設定です。
また、もう想像がついていると思いますが、主人公も段々と分かってきます。
これからも夜巡りの星継者をよろしくお願いいたします。




