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醜い景色

外から鳥の囀る声がした。

窓から入る爽やかな光にあたり、リシアは目を覚ました。

瞼を開けるにつれて目に光が差し込んでくる。

意識が段々と浮上しリシアは起き上がって部屋を見渡した。

窓から入り込んでくる光が部屋全体を明るくし、世界が煌びやかに見えた。


これを見るものたちは、きっと口をそろえてこう漏らすに違いない。


―あぁ……なんて美しい光景なのだろ

う、と。


しかし、リシアは決してそんなことは言わ

ない。

むしろ、こう言うだろう。


―あぁ……なんて醜い景色なのだろう…。


リシアはそう思いながらのろのろと洗面所に向かった。

洗面所に着くと彼女は前髪を分けて顔を洗った。

少し寝ぼけていた顔は冷たい水が顔を打つたび、眠気の膜がぱりっとさけ、目の奥に光が差し込んだ。

顔を上げると、視界に朝の光が静かに差し込み、瞼の奥まで澄んだ感覚が広がったような気がした。

そしてリシアは事前にあったタオルで優しく顔を包んだ。


(お腹は空いてないや…)


そう言ってリシアはタオルを戻し、台所ではなく自室に向かった。

自室に到着すると彼女はまず本を手に持って前からハンガーパイプに掛けてあったローブを羽織った。

そのローブは黒一色だが下の方は少し藍色がかかったグラデーションになっていた。

そしてそのローブは腰下まであり、下の方は金色の刺繍で施されていて先端の部分には星のチャームが施されていた。

歩くたびにシャランと上品な音をたてる美しいローブだが、リシアはファッションのは無頓着なため興味はなかった。

特に気にすることなくリシアはローブを羽織ると本を大切に持って家の扉を開けた―。

主はローブというものが大好きです。ものすごく詳しく説明したい気分です。

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