魔術というもの
台所に戻ると、リシアはすぐに食器を水で洗い始めた。
(そういえば、ここって水道とか通ってるんだ……ん?)
ふと違和感に気づく。今まで普通に使っていたが、当たり前のように水が出ている。
外には大自然が広がっているのに、町も村もないのに、水道が通っているとは到底思えない。
(なんで……?)
不思議に思ったが、今考えても答えは出ないだろう。
また今度考えよう、とリシアは思い、これ以上考えるのをやめた。
皿とスプーン、果物の皮の残骸を片付け終えると、以前訪れた風呂場に向かった。
(早いうちに入っておいた方がいいよね……)
そう思いながら廊下を歩く。風呂場に到着すると、リシアは裸足になってドアを開けた。
風呂場はコンクリート製でとても広く、自室の3分の2ほどもある。
シャワーと浴槽があったが、シャワーは自動で出るものの、浴槽には蛇口がなく湯を溜めることはできない。
(どうやって湯を入れるんだろう……これこそ、魔術でやるものなのかな……?)
まだ魔術を使えないリシアは、浴槽は諦め、自動で湯が出るシャワーだけを使うことにした。
数十分後、リシアは風呂から上がり、服を着直して自室へ戻った。
髪がまだ少し湿っていたため、身体が少し冷えてしまう。
(今日は自然乾燥で大丈夫だけど、明日はどうしよう……やっぱ魔術を覚えておいた方がいいよね)
魔術は髪を乾かすためのものではないが、リシアは気にしなかった。
椅子に座り、軽く明日の計画を立てる。
(明日することは……魔術を覚えることと……あと、食料の調達か)
魔術の本に目をちらりとやると、リシアは立ち上がりベッドへ向かった。
ベッドに飛び込み、うつ伏せになる。
(はぁ……いつもの何倍も疲れた気がする……今日はもう寝よう)
瞼を閉じ、リシアはゆっくりと、ゆっくりと眠りに落ちていった。
お久しぶりです。主は学生なので、明日から冬休みです。これから毎日、投稿をしていくつもりなのでご了承お願い致します。
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さて、今回はちょっとしたエピソードです。
次回は魔術実践です。これからも夜巡りの星継者をよろしくお願いいたします。




