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コメディ系短編小説

一般投稿ホームビデオ奇譚

作者: 有嶋俊成

【登場人物】

若泉…芸人。バラエティ番組MC。

志穂里…モデル。バラエティ番組アシスタント。

春藤…バラエティ番組ディレクター。

  ーーとあるバラエティ番組のコーナーの話…なのだが…



「それじゃ、志穂里(しほり)ちゃん、お願いします。」

「はい、それでは最初のVTRはこちら!」

 番組MCの若泉(わかいずみ)は、アシスタントのモデル・志穂里と共に番組を進行していた。

〈おかーさーん、これみてーザリガニー〉

 スタジオのモニターには、幼い男の子がカメラに向かって捕まえたザリガニを見せつけている映像が流れている。

 この番組では、一般の視聴者から送られてきた映像を公開していくコーナーがある。家族の日常を映したホームビデオや友人同士の遊び、特技の披露など、映像の内容は様々だ。

「僕も昔よくザリガニ取ってましたね~。」

「富山県の山本さん、ありがとうございます。」

 こういった形で毎回いくつかの映像をスタジオで見ていくのだ。

「それでは続いての映像です。」

 志穂里が進行する。

〈サトシとユカリ、結婚おめでと~〉

 映像は友人同士で結婚したサトシとユカリの二人を他の友人たちが祝っている様子だ。

〈ヨシオ、サオリ、ありがとう。〉

 新婦であるユカリが感謝の言葉を述べた。

〈ついにだよ~〉

 新郎のサトシが感慨深そうにしている。

隣合って座っているサトシとユカリは本当に幸せそうに見える。

「うわ~こういう青春っていいですね~」

 スタジオの若泉が映像を見てコメントする。

〈二人が付き合ってるなんて全然知らなかった~。もう、それならそうと言ってよ~〉

 ユカリの隣には新郎新婦の友人のサオリが座っている。

〈ごめんよ~本当にいつ言おうか迷ってたの~〉

〈でも二人とも幸せそうでなにより!〉

〈うふふ、ありがとう。〉

 映像には終始、和やかな雰囲気が記録されている。

〈それじゃ、そろそろあれ出すか。〉

 撮影している新郎新婦の友人のヨシオがカメラを持ったままサトシ、ユカリとサオリの横を通り、キッチンへ向かう。

「なにか出すのかな?」

 スタジオの志穂里が目をみはる。

〈さあ、お待たせしました~〉

 ヨシオの片手には高そうなシャンパンが握られ、友人たちのもとに運ばれている。

「うわ~いいシャンパンで…ん?」

 若泉は映像のとある部分に注目する。

 映像には今、新郎新婦のサトシ、ユカリとその友人のサオリの後ろ姿が映っている。キッチンは座っている三人の後ろ側にあるのだ。そうなるとヨシオがキッチンから戻って来る際、必然的に三人の後ろ姿が映ることになる。

「え…ちょっと…これ…」

 若泉が注目したのはその三人の後ろ姿の真ん中あたり。右から新郎のサトシ、新婦のユカリ、友人のサオリという順番だ。三人の真ん中あたり、新婦のユカリの背後でとある二人の手がガッチリと握り合っている。新郎のサトシの手と新婦のユカリの手…ではなく新婦の友人のサオリの手だ。

〈じゃ~ん!〉

 ヨシオが片手に握られたシャンパンを見せつける。

〈うわ~すげぇ!〉〈おいしそ~〉〈飲も飲も〉

「え、え、え…」

 若泉が感じている違和感は差し置かれ、映像は和やかな雰囲気のまま終わった。

「あの夫婦には幸せになってほしいですね~」

 志穂里がコメントする。

「あ、あ~そう…ですね。なんか手繋いでましたけど…」

 若泉は違和感をこらえてコメントした。

「千葉県のユカリさん、素敵な映像ありがとうございました。」

「ユカリさんが送ったんだ…」

「それでは、続いての映像です。」

 映像は次のものへと切り替わる。モニターにはとある一軒家を映した映像が流れてきた。

「あれ? お家ですね。」

「すごい立派な家。」

 若泉と志穂里が映像を見てコメントする。映像には人は映っておらず、音もスズメの鳴き声くらいしか入っていない。

「二階建てで現代的で大き目のお家ですが…あ、動き出した。」

 映像が動き出す。どうやら撮影者が玄関から中に入るようだ。

「わ~素敵な玄関。」

 志穂里が目を輝かせる。

 ドアを開け、玄関を通り過ぎると、広々としたリビングが映し出された。さらにダイニング、キッチン、トイレ、風呂場も順々に映し出される。

「きれいなお家ですね~。」

 若泉は何かが起きるだろうと信じ続ける。

 撮影者は次に二階への階段を昇り始めた。そして二階の部屋も順々に映していく。

(どっかで人が出てくるんだろうな…そうだよな…変な恰好した人が。)

 若泉はいつでも映像にリアクション出来るように心で身構える。

「……え?」

 若泉の期待とは裏腹に映像はただ家を映しただけで終わった。

「すごく素敵なお家でしたね~!」

 志穂里が嬉しそうにコメントする。

「うん、すごく素敵な家だったけど、何も起きなかったね。」

「何も起きなかったですね~住み心地も良さそうです! 神奈川県の北条不動産様、ありがとうございます。」

「企業から届いたのこれ!?」

 若泉は絶句した。

「一旦、休憩でーす。」

 スタッフから休憩の合図が出た。

「ちょっと、ちょっと来て。」

「はい、はい、なんでございますか?」

 若泉に呼ばれてきたのは、ディレクターの春藤(しゅんどう)だ。

「なんか今日の映像変じゃない?」

「え! ザリガニはまずかったですか?」

「そっちじゃないそっちじゃない。そっちはいいんだよ。その次の映像よく見た?」

「あ~新郎新婦の。」

「そうそう。あれの最後の方、よく見た?」

「あ~すごく高いシャンパンだな、と。」

「そっちばっか見てるからだよ。新郎と新婦じゃない方の女が手繋いでたじゃん。」

「え!?マジでございますか!?」

 春藤が仰天する。

「マジだよ。あれはマズいって。何が一番マズいかって、あれを新婦が送ってるってことだよ? あの手繋ぎ知ってる上で送ってたら軽くホラーだよ?」

「ホラーでございますね~」

「しかも手繋いでた方の女、『付き合ってるなんて全然知らなかった~』って言ってたでしょ? あれ本当に知らなかったのなら新郎の方マジで地獄だぞ?」

「地獄でございますね~」

「『ございますね~』じゃねぇよ。あと、その次の家の映像はなんなんだよ?」

「あ~あれは企業案件ですね。」

「YouTubeじゃないんだから。しかも映像の内容がBGMもなしに家を映すだけって、テレビ的には軽く狂気だぞ?」

「一応、()()()を映した()()()ではありますが…」

「知らねぇよ。他の番組も見とけお前。」

「本番入りま~す。」

 スタッフから合図が入ると、若泉はカメラに体を向きなおし、春藤は持ち場へと戻る。

「はい、それでは続いての映像です。」

 若泉が言うと、モニターに映像が映し出される。

〈ヒロコ、シュウイチ、ミサト、元気か? 父さんだ。〉

 ボサボサ頭に無精髭の男がカメラに向かって一人、話している。

〈あれからもう、十五年も経ったんだな。早いもんだな。〉

「なにこれ~?」

 志穂里がモニターに映る男に見入る。

〈シュウイチとミサト、だいぶ大きくなったんだろうな…〉

「ビデオレター?」

 若泉が映像を見て困惑する。

〈ヒロコには長いこと迷惑をかけたな。〉

 映像の男はひたすらカメラに向かって話を続ける。

〈俺、決心したんだ。もう一度お前たちと一緒に過ごしたいって。だから…どうだ? また、あの時みたいに家族四人で一緒に過ごさないか?〉

「家族の絆ですね~」

 志穂里は映像を見ながら感慨する。一方、若泉は怪訝な表情を浮かべる。

〈父さん、本当に心を入れ替えたんだ。もうあの時の俺じゃない。〉

 映像の中の男は薄っすら涙を浮かべているようにも見える。

〈ところで実は父さん今、ものすごく金に困ってるんだ。〉

 若泉は映像を見て「やっぱりだ…」という表情を浮かべた。

〈いや~最近、ちょこっと競馬やったら結構使っちゃってさ~〉

「競馬がご趣味なんですね~」

 志穂里が通常運転でコメントする。

〈だから、今から言う口座に出来るだけ早く五十万円を振り込んで欲しいんだ。な? これが俺とお前たちの再会のきっかけだ。じゃ、返事とお金待ってる。〉

 映像はここで終わった。

「ご家族へのビデオレターみたいですね~届くといいな~」

「志穂里ちゃんにはこの異常さが届くといいな~」

 呑気に言う志穂里にやや引いている若泉。

「住所不定の鈴木さん、素敵な映像をありがとうございます。」

「住所不定なの!?この人!? あと素敵じゃないし、こいつにありがとうという言葉を送らない!」

「続いての映像はこちらです。」

 志穂里のセリフで次の映像が流れる。

「うわー次も嫌な予感しかしないですねー」

 若泉の目線の先のモニターには黒い目出し帽をかぶった人物が映し出されている。

〈この番組をご視聴のみなさん初めまして。まあ今は“ブラックX”とでも名乗っておきましょうか。〉

「かっこいい名前ですね!」

「大丈夫?志穂里ちゃん?」

 若泉は志穂里の感覚がどうなっているのかが気になって仕方ない。

〈まあ、もうこの時点で察している方もいるかもしれませんが、今から行うのは犯行予告になります。〉

「はいはいはい、ヤバいの来たよ~」

〈2023年×月×日、×県×市×××広場において、俳優、女優、アイドル、歌手ら有名芸能人たちのヤバい秘密を巨大拡声器で暴露する。〉

「なんか聞いたことある犯行だな~」

〈さあ、身に覚えのあるすべての芸能人たちよ、首をしまって待っていろ。〉

「なんで首しまわせちゃうんだよ? 『首を洗って』だろ? コイツの犯行絶対失敗するな。」

〈では最後に、この番組のMC・若泉についての暴露をしてやる。〉

「は?ちょっとちょっと待ってよ。」

 急に自分に矛が向けられたことに困惑する若泉。

「え!? なんだろー若泉さんの秘密ー!」

「志穂里ちゃんも身構えなきゃよ?」

〈若泉は××大学に入学するも、途中で芸人を志し、三年で大学を中退している。彼は大学に進学しておきながら卒業していないのだ。〉

「……うん。そうだよ。公表してるよそれ。」

「それが若泉さんの秘密ですか?」

「ウィキペディアにも載ってるよそれ。別に隠してないから。というか大学中退してる芸人他にもいっぱいいるから。」

〈後輩たちの推薦枠を危うくしたのだ。〉

「俺、一般入試だよ。推薦で行こうとしたけど無理だったから一般にしたんだよ。ウィキペディアもう一回よく読め。」

〈では続きは×××広場で。〉

「ただいまの映像は差出人不明でした、ありがとうございました。」

「どこがありがとうございますだよ。しかも差出人不明の映像を流すな!」

 若泉が叫ぶと、ここでまた一旦休憩の合図が出た。

「滅茶苦茶じゃねぇかよ…」

 若泉が頭を抱える。

「いや~今日の映像は上々ですな~」

 春藤がやってくる。

「どこがだよ!」

 若泉が春藤の言葉に食らいつく。

「どうされました?」

「え?わからない? まずあの家族へのビデオレター? なんであれ採用したんだよ?」

「ああいうのも感動的でいいなと思いました。」

「ちゃんと最後まで確認したのか?」

「もちろん。」

「じゃぁ最後、あの男なんて言ってた?」

「『競馬で金に困ったから金を振り込んでくれ。』的な?」

「そこだよ! クズだろあの男!」

「『金のつなぎ目が縁のつなぎ目』と言いますからね。」

「お前、国語習ったのか?『つなぎ目』じゃなくて『切れ目』だぞ?」

「そうなのでございますか?」

「そうでございますよ。あと大問題なのは次だよ。なにあれ?」

「犯行予告ですね。」

「わかってるのかよ!」

 若泉は唖然とした。

「ああいうのもまたユーモアですからね。」

「どこがだよ! お前コーナーの趣旨わかってるか? しかも具体的な日時と場所出てる時点で少しは警戒しろよ。俺と志穂里ちゃん以外の人気者たちが震えあがるぞ?」

「それは光栄でございますね~」

 春藤は汚れのない瞳を見せる。

「お前よくディレクターになれたな。」

「あ、ちょっと呼ばれたので失礼します。」

 春藤は若泉のもとを去る。

「志穂里ちゃん、今日の映像どう?」

 志穂里に顔を向ける若泉。

「なんか、今までで一番良いのが揃ってますね。」

 純真無垢な目で答える志穂里。

「そうだね~この番組には()()()()が集まっちゃってるね~」

 奇怪な映像を惜しげもなく流す春藤とそれに全く疑念を抱かない志穂里という()()()()に囲まれている若泉。

「本番入りまーす。」

 ADの合図で撮影が再開する。

「続いての映像は、スタッフからの投稿です!」

「スタッフ?」

 若泉はモニターに素早く目線を向ける。モニターには見せつけるように筋骨隆々の体を動かす男が映っている。

「あれ? あ! 春藤⁉」

 映っていたのは春藤だった。

「うわぁすごい!」

 志穂里も映像を見て感激している。

「お~いいじゃないですか。ありゃ、背中も。やっぱり噂通りのマッスルボディーですね~。」

 さらに映像の中の春藤はりんごを取り出す。

〈ふんっ!んぐぐぐ…〉

 筋肉が蓄えられたその腕でねじりながらりんごを真っ二つにしてみせる春藤。

「えー!すごーい!」

「やるねー!」

 志穂里と若泉の興奮が止まらない。春藤は最後にりんごをひとかじりして腕を見せつけ、映像を終えた。

「というわけで、当番組ディレクターの春藤さんの映像でした。いやーすごかったですねー。」

「我々はああいう映像も求めてますからね~」

「春藤ディレクター、素敵な映像ありがとうございました。それでは続いての映像です。」

 志穂里が進行するも映像がなかなか流れない。

「すいませーん、機材トラブルのようなので一旦中断しまーす。」

 スタッフが叫んだ。

 中断の間、若泉は春藤を呼ぶ。

「春藤。」

「はい。なんでございますか?」

「ああいうのだよ。」

 若泉は先程の映像を相当気に入っていた。

「ああ、それはありがとうございます。」

 春藤も喜んでいる。

「うちの番組はほのぼのとした映像も良いけど、ああいう勇ましい感じの映像とかも大歓迎だから。もう、犯行予告とか企業案件とか、そんなのやめてああいうのをどんどん出してこう!」

「出していきましょう!」

 若泉と春藤は手を握り合った。

「トラブル修正しました。再開しまーす。」

 スタッフが呼びかけると再び撮影が始まる。

「続いての映像はこちらです。」

「おっと? ここは居酒屋ですかね?」

 映像には居酒屋の座敷席の通路を通る様子が映し出されている。

「あれ? 俺ここ知ってるよ?」

 若泉はこの居酒屋の様子に見覚えがあった。

〈お疲れ様でーす!〉

 撮影者のものと思われる声が響く。

「あれ⁉ ちょっと待って!」

 若泉は愕然とした。これは以前、自分がこの居酒屋で芸人仲間や女性タレントと飲み会をした時の様子だったのだ。

〈若泉さん、お疲れ様です。〉

〈あーう、わうつかれぇぅ〉

 泥酔しているのか呂律が回らない様子の映像内の若泉。

「ちょっと待って!ちょっと待って! これ誰が投稿したの⁉」

 若泉はこの時のことをあまり覚えていない。

〈若泉さん、どうですか? 調子の方は?〉

〈も~ぉう、絶好調。“コッチ”の方も絶好調。〉

「何言ってんだよ俺…」

 顔を抑える若泉。

〈しっかし今日もいい()たちが来てますね~〉

 若泉の他には数人の芸人仲間と“ギャル”というのだろうか、派手目な若い女たちが座卓を囲んでいた。

〈ほうほぅれえべるになるとこんあもんよ。(もう俺レベルになるとこんなもんよ。)〉

〈若泉さんかわいー〉

 女が泥酔している若泉に話しかける。

〈○○ちゃんもかわうぃーねぇー!〉

 若泉がそう言うと居酒屋の個室は一斉に盛り上がる。

「もう何これ⁉ 本当に…やめろよ…」

 若泉は泥酔して訳の分からない言葉を発する自分に赤面する。

「若泉さんかわいいですね。」

 映像を見る清楚系の志穂里もギャルと同じことを言う。

「かわいいって言うな!」

〈若泉さん、いつものお願いしますよ。〉

 撮影者が若泉に何かをせがむ。

〈でぇ~やっちゃう~? じゃいくよ~、若ちゃん星人!グレイグレイ!〉

 若泉がそう言うと居酒屋の個室が爆発するかのように盛り上がった。

「もうやめろー! 止めろー!」

 若泉は立ち上がり、スタジオ中に響くように叫ぶ。

〈キャー!若泉さんサイコー!〉〈出たー宇宙人若泉!〉〈もういっちょもういっちょ!〉

 若泉を囲う芸人や女たちは大はしゃぎだ。

「あーっ!もう!マジで!マジだから!この映像はダメーッ!」

 ここで映像は終わり志穂里のセリフが入る。

「当番組ディレクターの春藤さん、素敵な映像ありがとうございました。」

「春藤ぉぉぉぉぉっ‼」

 思い出した。映像を回していたのは春藤であったと。

「はいっ、オッケーでーす!」

 スタッフによる本番終了の合図が出ると若泉は飛びかかるように春藤のもとへ駆けていった。

「おい春藤!なんだよアレ!」

 若泉が詰め寄ると春藤は笑顔を浮かべる。

「あー若泉さん、ついにあれを世に解き放てましたね~」

「世に解き放てた⁉」

「若泉さんいつも居酒屋で言ってましたよ~『この本当の自分をいつかみんなに見てもらいたいって』。」

「それは酔ってる時の俺だろ!」

「若泉さん、」面と向かって若泉の肩をガシッと掴む春藤。「みんなの素顔と本音が収められた平和な映像、それが…“ホームビデオ”でしょう。」

 放心状態の若泉。

「では、またあの居酒屋で。」

 そう言うと春藤は若泉のもとを去って行った。

 一人スタジオに残された若泉。

「……若ちゃん星人…悪くない。」



  ――終わり

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