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『創作』について

 明けましておめでとうございま~す。今年もよろしくお願いします。

 誰も私の物語の書き方などに興味はないだろうけれど、私は他人の創作論などを見るのが好きなので、そういう人が私以外にもいるかもしれないと思い、今回は私的物語の書き方『創作』について一方的に語ろうと思います。


 このWeb小説サイトを利用している方なら、何か書いたことがある方も多いのではないでしょうか。

 だが、自分の思い描く作品が上手く書けない、と感じているのでは?

 私も同じです。

 たぶんどんなクリエイターの方でも同じだと思う。

 自分が思い描く最高の作品など一生かけても生み出すことはできない。

 どこか粗が見えてしまうもの。


 そこで思ったのです(またヤバいこと言います)。

 死が作品を完成させるのだと。

 つまり、生きているからには粗が目について一生作品は完成しないのです。

 私たちが作品を完成と呼んでいるのは、妥協したから。


 芸術に妥協はないと言われますが、やはり、芸術とは妥協の産物だと思います。

 小説でも漫画でも、映画でもドラマでも続かせようと思えばいくらでも続けさせることができるけれど、どこかで区切りをつけなければならない。

 その区切りの付け方でハッピーエンドにでも、バッドエンドにでもなる。

 当たり前だけど、そうですよね。


 そして、あの終わり方でよかったのだろうか? もっと違う終わり方があったのではないか? と考えるのです。

 フランツ・カフカもどのような作品を書いても、満足しなかったという話です。

 今では世界的に知られる『変身』ですら、カフカは駄作と貶していたのだとか。


 自分が満足すれば、そこで作品は完成され、満足しなければ一生完成されることはありません。

 ですから、死んだらその妥協はなくなり、本当に作品は完成する、と。

 あと、イメージ戦略的にも芸術などには、死の神性を利用されていますよね。


 死んでしまえばそれ以上作品を生み出すことができないので、価値が上がったり、昔の芸術家だけではなく、エルビスプレスリーとか、マイケルジャクソンなどなど、死んだことで神性が追加され、ブランド化されるのですよ。


 今パッと思いつきましたが、ストラディバリウスのバイオリンとか。

 人間至上主義の社会では、死んだことで神になる人がいますから。

 話しがそれましたね……。

 まあ、つまり、どんな作品を生み出しても満足することはない、ということです(人に寄りますが)。 


 だから、少しでも良くしようと、試行錯誤する。

 少しでも完璧にしようと作品を磨くのです。

 とまあ、芸術に完成はない、という話はこのくらいにして、今回は現時点での私の、小説創作論を語りましょう。

 

 まず、物語を書くときに、どう始めるか(いや~、私が訊きたい。皆さんどうやって書いているのか)。 

 人によってはプロット(構成)を組まずに行き当たりばったりで書き始める人もいるし。


 プロットを作らない代表的な作家を挙げると、村上春樹さんもプロットをほぼ作らいないらしいですよ。

 だから村上春樹さんの作品を読むと、型にはまり切らない展開で先がまったく読めないのですね。


 プロットを作らない人もいれば、プロットをとても入念に作る作家さんもいる。

 貴志祐介さんなどは取材を入念にしてプロットを作り込むそう。

 少しでもプロットからそれてくると、改めてプロットを組み直す徹底ぶり。


 まあ、そこは人それぞれ、得意不得意だと思うけれど、初めて物語を書くときは、プロットをできるだけ作り込んでいる方が絶対いいと思う(私的意見)。


 でないと途中で書けなくなります(体験談)。

 私も始めの頃は全然プロット作っていなかったので、構成めちゃめちゃですよ(苦笑い……)。

 それといきなり長編を書くのはお勧めしないです。

 私自身、書き始めて間もないときにいきなり長編に挑戦してしまい、苦労した実体験があるから。

 

 まずは十万文字以下、あるいは五万文字くらいの中編小説からチャレンジすることをお勧めします。

 長すぎるとすぐに壁にぶつかりますからね。

 物語を作るのは素人には、とても難しいことなのです。

 だから、テンプレートと呼ばれるお決まりの展開、例えば友情・努力・勝利(テンプレと言えるのか?)など、ここでは異世界転生系かな? を使うと、だいぶ書きやすいと思う。


 そういうテンプレで物語の書き方に慣れてくれば、自分の好きな展開で物語を書けるようになってきます。

 テンプレ展開を使っても、作家の個性がでるものですよ(たぶん)。


 とにかく、書かなければ上手くなりようがない。

 好きなものを書けばいいのです。

 なんか、努力論みたいになっていますね……。

 例えば、書きたい場面とかたまに思いつきませんか?


 私はよく書きたい場面が思いついて、そこから作品を構築することがありますね。

 書きたい場面があるのなら、後はその場面にどうやって話を持って行くかの構成を考えるだけです。

 どうしたらその場面が書けるか?

 その場面に持って行くことができるか?

 

 で、その後、登場人物を考える(私は登場人物は後から考えることが多いです)。

 できる限り、個性的な登場人物がいい。

 そうすると登場人物が勝手に動いてくれる場合があるから。


 名作と呼ばれる作品は、登場人物が個性的なものが多いですよ、やっぱり。

 世の中にある有名な物語で考えてみてくださいよ。

 体が青色で、未来から来たネコ型ロボット、どら焼き大好き、などなど、少しの情報でどんなキャラかわかりますよね?


 そう『ドラえもん』です。

 嵐を呼ぶ五歳児と言えば?

 そう『クレヨンしんちゃん』のしんちゃんですね。


 その他にも、世界一知られているといっても過言ではない、ファンタジー『ハリーポッター』の登場人物を挙げても、みんなキャラが立っています。


 ハリーポッターのキャラの創り込み何て凄いですよ。

 キャラだけでなく、世界観の創り込みから凄いのです。

 ハリーポッターの物語は、本当の歴史なんじゃないかと勘違いしてしまうほどですもの。

 更に更に例を挙げると、社会現象に現在もなっている『鬼滅の刃』の登場人物たちも、とんでもなくキャラが立っているじゃないですか(柱なんて、個性の塊ですよね)。 


 本当にキャラが立っている登場人物なら、少しの特徴を挙げるだけで、わかってしまうものなのですよ。

 物語とは登場人物ありきなのです。

 キャラクターが活き活きしていると物語は面白くなる。


 イヤミスの女王と呼ばれる湊かなえさんは、登場人物のプロフィールを作り込むと聞いたことがりますが、やはり作り込めば作り込むほどリアリティーが出るのですよ。


 物語を作るときはバックボーンが大切になり、キャラクターのプロフィールから、できれば三世代ほどの家系図と歴史を作り込んでいると、後々助かると思います。 


 登場人物が決まると、その登場人物をどのように、書きたい場面まで導くか、どのような歴史を持たせるか、起承転結の四部構成で物語の軸を決めることにしています。


 起は物語の起こり、出来事。

 承で日常の変化。

 転で見せ場を作り。

 結で終わらせる。

 と、このように。


 めっちゃ基礎的なことを説いているけれど、何でも基礎って一番大事なんですよ。

 書き始める時に、終わらせ方を決めているとマラソンと同じように、ゴールが見えるから頑張れる。


 初期のころは、終わらせ方を決めずに書いていたので、本当に苦労した経験があります。

 書いていると、完結もしていないのに次第に別の作品が書きたくなって、エタるのです。

 だからできるだけ、終わりが見えている方がいい。

 起・承・転はできていなくても、結だけはしっかりと作るようにしましょう。


 物語の終わりがわかっているなんて面白くないよ、と思いの方もいると思うけれど、終わらせ方を決めていないと、延々と同じことを繰り返し、中だるみになるよりはいいと思う。


 結さへしっかりしていれば、どうにか物語を終わらせることができるようになりますから。

 後は中間にどのようなストーリーを入れるか、どのような場面が書きたいか書き出す。


 ちなみに頭の中でストーリーを考えるより、書き出した方がアイデアが湧いてくるようになるかも。

 もし展開に詰まったときは、いったん物語のことは忘れて、放置しておくといいです。

  

 そうすると最近話題にもなっている『無意識さん』が考えてくれていて、あるとき突然ひらめくことがあるから。

 かのアルキメデスは、王冠の金の純度を計る方法を王様から考えるように言われ、考えに考えたが全然ひらめかなかったけれど、ある日、アルキメデスがお風呂に浸かった時、お風呂の水が増えたのを見て「エウレカ!」またはユリイカ(ひらめいた!)と叫んだ。


 王冠と同じ重量の金塊を用意し、金塊と王冠のそれぞれを、水を張った容器の中に入れる。

 すると金塊を入れたほうよりも、王冠の方がより多くの水があふれた。

 

 素材も重量も同じであれば、体積も同じはずだということから、王冠には混ぜ物がしてあると結論したそう。

 その話と今回の創作の話に何の関係があるかというと、展開に詰まっても無理に書こうとするより、少しほったらかしにしていた方が、いい展開をひらめくことがある、ということです。

 そのようなひらめきをワラスという心理学者は、発想の四段階説という理論で証明しているらしいです。


『準備期 関連する知識・情報を収集・整理し、さまざまな角度からアイデアの発想にトライ』


『孵化期 準備期に集めた知識・情報が頭の中であたためられ、無意識の知的活動によってアイデアの発酵が行われている状態』


『啓示期 あるとき突然、神の啓示のようにアイデアを発想』


『実証期 アイデアを検証し、実現可能な内容にアレンジ』


 という四段階。

 話がそれてしまったけれど、それを創作に置き換えて考えると、作品を作るにはまず、書きたい物語の情報を集める→とにかく起を書く→書けるところまで書いて行き詰ったらいったん放棄する→するとひらめくかもしれない。


 放棄していてもひらめかなければ、面白いかどうかは別問題として、無理やりでも書く。 

 そうすると、アイデアが湧いてくるときがある。

 何でも書かなければ始まらない。


 書いていると行き詰ることが多いと思うけれど、書き切ったときの達成感は中毒性があるから辞められない。

 書きたいけど書けない、と悩んでいる人がもしいるのなら、とにかく自分が書きたい場面だけ書いてみるといいかもしれません。

 そうすると、前後をひらめくときがあるから。


 物語の世界を作ること以上に自由なことはたぶんありませんよ。

 言うなれば神になったようなものです!

 さあ、あなたも、神になりましょう!














 今回はそれほど身になることが書けませんでしたね。なんか、何が伝えたいのかわからない回になってしまった。まあ、こんなグダグダな回もあっていいでしょう。毎回重いテーマばかりだと書く方も、読む方も疲れてしまいますからね。これからもちょくちょく、重いテーマが続いた後は、くだらないテーマを挟むことにしましょう。

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