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詩「わたしの色」

作者: 有原悠二

枯れたひまわりのような落雷

その響きに水車は加速して

水平線に波紋を立てる

季節がまた回る

高層ビルの屋上から

わたしたちを眺めている

もう一人の自分の姿が

いつまで経っても

どうしても消えやしない

満月の光が障子を青白く染めて

寝返りを打つのも億劫になるような

今年もそんな季節がやってきた

米を研ぐ音が聞こえる

手足に力を入れてみる

朝日を浴びたいと

眠たい体は起きてくれるだろうか

夜空を見上げたいと

立ち上がる力はまだあるのだろうか

人に鮮度があるように

季節にも鮮度があるようだ

朝焼けの色

青い空の色

夕焼けの色

悲しみの色

あなたの色

わたしの色

雨の日も

雪の日も

誰かの目には映っては消えて


わたしのいない色


戸惑うわたしを横目に

あなたはいつも一人で夜空を見上げて

ごく自然と星を見つける

枯れたひまわりのような落雷

その響きに水車は加速して

回る

回る

目の回るなかあなたを見つめて

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