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ビクトリアの真珠  作者: 東武瑛
19/23

家から出るな

翌朝

ビクトリアが目覚めると看護婦は「チャンさんは一命を取り止めましたよ」と言った。

「ありがとうございます」とビクトリアは答えた。

「でも後遺症が残るでしょう」と看護婦は言った。

ビクトリアは一先ず、家に帰る事にした。

家に入ると父親が怒鳴ってきた。

「何処に行ってた❗️」

ビクトリアは「病院に行ってました」と答えた。

「病院?どこか悪いのか?」父親が聞くと「私ではなく、友達が怪我したので」とビクトリアは答えた。

「友達?誰だ」

「チャンさんです」

「あの中国人か❗️あんな奴に近ずくなと言っただろう❗️パパの言う事を聞けないのか❗️暫く家から出るな。パパは会社に行くからな。ママ、ビクトリアを見張ってろ」と父親は言い、家を出た。

ビクトリアは泣きながら、自分の部屋に行った。

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