#33 決勝戦
まさか、二か月以上前が最終投稿だとは…。失踪していません!ほんとに忙しいだけです…。
こんな、キリの悪いところですみません。
あの激戦?のあと、一度帰って休んだタクは、次の日、再び、闘技場に集合していた。
「よく寝たわ・・・。」
決勝戦前日、ここまでゆったりと眠れるのはタクぐらいであろう。
~決勝~
「ついに、長かったこの対抗バトルも終わりが近づいて参りました!!ここで、最終戦のルールを発表いたします!!」
まだ、朝のうちだというのに、会場は大盛り上がりだ。
「今回のルール・・・それは~っ!!」
観客が息を飲む・・・。
「1vs1vs1です!!」
観客が静まり返った。と思いきや、大きな歓声が上がる。
「3チームの中で、最後に残ったチームが優勝です!!」
続いて、チームが発表される。
「さて、戦うのはこのチーム!!アイシクルエスvsノートコンポ―ゼットvsレインボーマテリアルSです!!」
「長い前置きは端折って、始めちゃいましょう!!それでは~…はじめっ!!」
開戦の合図が出される。と同時に動き出したチームが2つ。
アイシクルエスの全員が、【氷槍】を詠唱する。
放たれたのは、それらが合わさった、【氷槍・集】だった。
ノートコンポ―ゼットも、負けじと発動する魔法。【杭打機】!!
あらゆる属性で作った杭を、風の力で持ち上げて叩き落すという、かなり無慈悲な技だ。
そして、それらの攻撃が向く先は、当然…
「ま、僕らだよね。」
そんなことを言いながらも、タクの手には、[大盾バリアブル]が2つとも握られている。
タクは、その[大双盾バリアブル]をおもむろに、地面に突き刺して唱える。
「[大双盾バリアブル]第一奥義・・・[円蓋防壁]!」
その場から、タクたちを包むように、ドーム状の透明な防壁が展開される。
2チームの放った魔法は、その防壁に当たって砕けた。
「先手必勝と思ったのに…、防御までが早い…。」
ここまでの攻防が、始まって1分程度の間に繰り広げられた。
そして、ここでタクたちは、その防壁に閉じこもるという、卑怯なことを始めた。
といっても、観客からは、タクが防壁の中で何かを作っているところが見えているため、ブーイングには発展しない。
アイシクルエスvsノートコンポ―ゼットとなってしまった決勝。
「閉じこもられてしまったようだね…。」
「そうみたい…。やる…?」
「煮え切りませんがね…。」
「…【凍結流氷】」
「【熱源板」
氷の細い線のような魔法は、板に当たるとたちまち溶けてしまう。
というよりも、氷に対する対策は、無属性の生活系魔法と、火属性の香華k魔法による合わせ技で、ほぼ完ぺきといえるほど出来上がっている。
長い攻防戦の後、勝利したのは、ノートコンポ―ゼットだった。
・・・そして、2つのチームが戦っている最中、密かに作っていたものはなんと…。
「よし!!勝敗は決まったね。打ち上げだ!!」
「打ち上げていいの?」
「相手に向けるのではなくて?」
「いいのいいの。」
そして、発射されたものはなんと、花火だった。
ルナの火属性魔法を、氷属性の薄い膜で覆い、タクの魔力波で割れるようにしたものだ。
「これこそ、合同魔法【10号玉花火】」
「あれは!?」
「キレイですねぇ…。」
花火の連発が終わりきる寸前、タクはささっと、相手に一発与え、審判も気づかぬ間に、相手を完封していた。
卑怯だといわれそうな戦い方をしたが、想像以上に花火がウケたため、文句は意外にも少なく、油断するのもだめだという考え方も多かったため問題はなかった。
相手の意識が復活したころを見計らって、特大のそれこそ、規格外の花火飛ばす。
すると、そこに合わすように、司会の締めくくりが入る。
「勝者は、レインボーマテリアルSです!!最後には、戦いではなく、芸術でも魅せてくれました!」
割れんばかりの歓声が、会場を埋め尽くす。
そして、この後に控えているであろう、表彰式や、簡単なインタビュー。そして、期待できない報酬に心躍らせるのであった。
…あんなことが起きるとは、一切の予想もしないままに…。
次回は、平和に過激な戦闘があってやっとのことで、表彰かと?
また、投稿期間空くと思いますが、お待ちください。




