再会
修学旅行も終わり、平穏の日常が、戻ってきた。非日常の日々は、たまには、必要だ。息抜きというものは、心、思考を鋭気を養えることできる。
「ゴールデンウィークになれば、八月一日さんに会えるかな?」
真礼は、俺にそう聞いた。喧嘩腰になってしまったことを反省しているようだ。
あれから、一度も連絡は、なかった。高校生と中学生じゃ、生活のサイクルも違うので俺達も連絡することを避けていた。このままじゃ、いけないと分かっていながらもどうしたら、いいか分からなかった。
「そうだな! 一回、会えるように連絡してみようか」
俺は、スマホを取り出してラインを確認するとそこに美冬の名前が、消えていた。メールをしてもエラーメッセージが、返ってくる。電話をしたら『お掛けになった電話番号は、現在使われておりません。もう一度電話を確認してから、お掛けください』っと電話番号は、消去されていた。
「どうしてなんだろう。連絡しても通じない……。何か、あったのかな?」
「もしかしたら、因果に操られてたとか……。そんなことないよね?」
真礼は、思慮深くしている。
「まさかな、それにナルミだって探さないといけないわけだし」
「どこにいるんだろうね、本当に早く来て欲しいねナルミちゃん」
「ああ、ホントだよ」
俺は、散歩をするために家を出た。真礼は、小和と洋服を買いに行くみたいであり、行動を別にする。
散歩といっても遊びに出掛けているわけではない。ナルミを探す手がかりをどうにか、手繰り寄せるきっかけを探しているのだ。
ナルミと初めて出会った場所は、イオンの駐車場であった。あの時は、父親との生活に絶望して家出を敢行した時である。しかしながら、因果応報を呼ぶ力が、今の俺にあるのだろうか。きっと、可能性は、あまりない。幸せだから。真礼という大好きな恋人が、いて大好きな妹の小和がいる。この上ない幸福だ。
「ぎゃぎゃぎゃぎゃ」
黒尽くめの男が、何か、叫んでいる。刀のようなものを持っている。銃刀法違反だ。しかしながら、警察は、ここにいない。
「きゃああーーー。まって、まだ、子供がー、私の」
母親らしい人が、叫んでいる。子供は、小学生くらいの男の子が、刀で斬られようとしているこの駐車場で。
「ガハハ、おわりなんだよ、世界も、こんなとこも」
黒尽くめの男は、刀をおろす、俺が、懸命に白羽取りを仕掛け、なんとか、小学生を救えた。しかし、俺の手は、流血している。痛い、痛い、感覚が、どんどん鈍くなる。真っ赤になった。
「お前が、死にたいのか? じゃあ、殺してやるよ! ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ、最高だ」
気が狂っている男に殺される人生だったのか。もう、間に合わない。動けんしさ。ごめん、真礼、小和。さよう…………。
「おい、バカ野郎! 叫べ! ワイによう」
「ナルミ? 分からないけど、行くわ。弱者は、強者を打ち破る捨て身の覚悟で! 因果応報!」
俺は、叫んだ瞬間に気を失った。その場は、なんとか、収まった。身体は、生きている。黒尽くめの男は、指名手配犯の男であったようであり、「お手柄」っと言われて警察に連行された。
「よ、久しぶりやな! 勇人!」
白のワンピースにその喋り方は、ナルミそのものだ。久しぶりの再会で俺は、感極まった。感涙する。
「探してたんだよ、お前のことをさ」
「泣くな、男がよー! あほやな、ま、美冬のことが、気になるんやろ? あれは、既に操られてるいる。因果の妖精に、だから、一緒にぶっ倒しにいって救おうぜ! ええか? 負けたら、多分、全て、リセットされる。お前の人生が。それでもええか?」
俺の肩を摩りながら、優しく宥めてくれるナルミ。
「ああ、いいぜ! やったろうじゃねえか」
「しゃあーーーー! いこうぜ」
ナルミと共にまた、因果応報の妖精を懲らしめる戦いの扉が、開いていくのであった。
ひらけごま、希望の扉を目指してだ。




