家庭教師美冬
新生活も始まり、中学校3年生になった。
受験生という日々は、勉強、勉強という感じでもなかったが、ピリピリとした雰囲気も教室中にある。
俺と真礼と小和は、一緒のクラスであり、修学旅行の班も一緒になっていた。京都へと2泊3日は、楽しみである。
「良かった! 一緒のクラスで!」
小和は、安堵したように微笑んでいる。
「そうだね! クラス違うだけで、寂しくなるからね」
真礼も共感しているようだ。
「俺もいつもの雰囲気というか、真礼と小和が、近くにいるだけで教室になんとか、いれるよ。あんまり、仲イイ奴いないしさ」
「うーん、勇人君は、男の子の友達っていないの?」
「あっ、ちょっと、部活で揉めて、そのいねえな」
無断で部活の大会をサボったことで男子の友達は、一気にいなくなった。そんなことと言ってしまったら、彼らにとって失礼かもしれないが、その程度なら、別に友達でもなんでもねえだろうな。
「そうなんだ。でも、きっと出来るよ!」
小和は、苦笑を浮かべながら、俺を気遣ってくれた。優しさが、辛い。
「あ、そういえば、今日は、家庭教師の先生! 八月一日さんが、来てくれるんだよね?」
「美冬さん? 今日来るんだっけ? 知らなかった」
「JKになった八月一日先輩と会うのは、初めてだー! ちょっと嬉しいかも!」
授業も終わり、家へと帰宅し、家庭教師美冬の来客を待った。
チャイムが、鳴ったので玄関のドアを開くと、そこには、JKの美冬がいた。
「こんにちわ! どう? JK美冬先生が、今日は、お・し・え・て・あ・げ・る」
膝丈15cmくらいのプリーツスカート(ネイビー×レッド)に紺色のブレザー姿である。スタイルは、相変わらず良く、綺麗だ。
「こんにちわ! 可愛いですね」
俺は、苦笑を浮かべて、褒めてみた。
「あらら、小浮気君は、ちょっとめんどくさそうに言ったわね? 女の子にそれは、失礼よ! 気をつけないと真礼ちゃんに嫌われるわよ?」
めんどくさそうにしていたのが、バレてしまったので美冬は、不機嫌になり、俺を責める。言葉責めは、好きですけどもね。あはは、ドMですから。うーん、気持ちいいよって思えるようになったからね。なに考えてんだ、俺。
「そうですね。気をつけます」
「上がってください! 八月一日さん!」
真礼は、用意していたコーヒーを差し出し、高校受験に向けての家庭教師美冬が、デビューする。
Yシャツのボタンを外し、胸元を前回にさせる美冬。谷間が、素晴らしい。なんだこの光景。あーいう動画でしか、みたことないシチュエーションに近い。絶景だ。
「大胆家庭教師美冬ちゃんです! よろしく! うふ」
JKに成り立てなので俺と真礼と小和は、「よっ、日本一!」っと古臭い愛の手をいれて調子良くさせた。
それにしてもJK効果なのか、卒業式の時よりでかくなってる気がする。勿論おっぱいのことである。おっぱいが、いっぱい? おっぱい、おっぱい。もちつけ、おちつけ……。
「もう勇人ったら、八月一日さんのおっぱいばっかみてる。だったら、あたしも谷間見せるね?」
真礼もYシャツのボタンを取り、谷間を見せつける。やはり、色気は、抜群にある。何の勉強か、分からなくなってきた。
「ダメダメ、今は、勉強だから!」
小和は、いつもに増して大声を出して勉強をしようとした。多分だが、谷間を作れないのだからだろう。コンプレックスなのかな? でも、小和の武器は、お尻だからね。
「そうだ、そうだ。勉強をしよう! お願いします! 美冬さん」
俺は、首を振り、ノートを取り出し、勉強する体制を整えた。
「じゃあ、勉強をは・じ・め・ま・しょ」
妙に色っぽい声で言う、美冬先生の授業が、始まった。