頭の中はお花畑
「お前の頭の中、お花畑だな!」
そう親友だと思っていた人から言われ、悲しみを越えて怒りを持った。
その日のその場で「絶交だ!」口を利かなくなった。
お花畑?ありえない。
それってアホっていう意味だろ?
遠回しに自分を汚してくるだなんて……そういう人だとは思っていなかった!
……だからと、その場でお前はアホだな!と、言われるのも嫌だな。
一人ぼっちになってしまった私は、学校の帰り道。チューリップが咲き乱れる所。まさにお花畑が視界にはいる。
こんな所あったっけ?
息を飲んでその光景を見ていると「綺麗だ……」口から溢れた。数秒後、そう自分で言った事に恥ずかしさを抱いて顔を真っ赤に。そして、その場に屈みこみ顔を手で覆い隠す。
初めて目にした本物のお花畑を見た私は、この綺麗な光景みたいだな!と言われたことに対して嬉しさを感じてしまい、嫌だ。お花畑は嫌だと言い聞かす。
目をつぶって立ち上がり、そのままお花畑を見ないように駆け出そうと一歩踏み出すと、柔らかい布団をふんずけた感覚をおぼえる。
まさか……目をゆっくり開くと、道にいたはずの私はお花畑の真ん中へと瞬間移動していた。
「どういうこと!?」
これでは家に帰れない!
いや、私の大っ嫌いなお花畑じゃないか、踏んで進め!
悪魔の囁きが私に言い聞かす。
そうだ、このお花畑はアホの例えなんだ!踏んで踏んでここから出てやろう。
何のお構いもなく花を踏み進めて行くと、次第に息が苦しくなってきた。
どうして。お花と私が一進一退のように痛みをも感じて呼吸がしにくい……。
視界がボヤけてその場に倒れこむ。
どうして。
私はお花畑なんかじゃない。アホなんかじゃない。
これは私にもうけられた試練なのかもしれない。
乗り越えなければ。
脱、お花畑!
だが、立ち上がる力すらもう残っていない。
どうして……。
見えにくくなっていく視界に、人の影がチラチラうつりこむ。それも一人ではなく数名。
「さぁ……参りますよ」
私は目を閉じてお花畑の意味をもう一つあることを思い出す。
死んでしまった後にたどり着く場所。
つまり、親友は私が死んでいた事を知っていた?
あぁ……本当の意味を知りたい。
もう一度。
もう一度でいいから親友に会いたい。
家族に会いたい。
視界が真っ白になって、頭の中は最後の最後まで七色に染まっていた。
こんにちは!マッキーと申します♪ヽ(´▽`)/
短編小説はこれで二作目です♪
今回のはツイッターの方のタグで考えたものを少しアレンジして掲載してみました!
どうでしょう。
不思議すぎて自分でもよくわからない話だなぁって(((
なりました(*´-`)チーン
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初恋は白かった
良ければ目を通していってくださいませ~♪