第9話 危険な自国の護り方
大変お待たせしました。
自国の平和の為には、仮想敵国に混乱してもらうのも止む無し。
そんな黒いお話です。
その後、第一回目の会議は自然と解散となり、被害者親族は休憩も兼ねて、王城に保護された娘達に会いに行く事となった。
そこで何があったのかは分からないが、その後の会議でアシュフォード侯爵は態度が軟化……と言うよりは意気消沈し、キャストン・クレフーツの提唱した治療を受けると宣言。
更には、アイリーン嬢が他の被害者達にも治療を受けるよう説得して回るとの事だった。
これにより、一先ず主流派の対応は定まり、いよいよ反主流派や教会派の貴族との交渉に突入した訳だが……。
まぁ、この事件には愚息の手足として動いていた、反主流派貴族の次男坊や三男坊も多かったのでな……。
仲間割れさせたり脅したり懐柔したり寝返らせたりと……色々と苦労しながらも、何とか反主流派内に対立を生み出し、こちらの被害を最小限に留める事が出来た。
だいたいその頃か……目の前でこの二週間ほどの資料に目を通している男を、我が家の婿養子にする事を考えたのは……。
「やはりと言うか、当然と言うべきか……軒並み悪化していますね」
この二週間、治療を受けられなかった被害者達の、検査結果の推移を記した資料を読み終え、キャストン・クレフーツは渋い顔をする。
貴族令嬢の被害者26名中、この男の治療を受けているのは24名。残りの2名は教会派旧派の貴族であり、余生を修道院で静かに過ごす事にしたそうだ。
その24名の内、初期の治療のみで済む4名と、あの会議の時点で数値が変動しなかった5名を除く、15名の検査結果が悪化しているのだ。
まぁ、元々放置すれば悪化すると言われていて、二週間も治療を受けられなかったのだ。悪化するのも当然と言えよう。
「いえ、房中術を通して、気功を習得する事は理論上可能なんですよ。だから、ひょっとして、誰か覚えたりしていないかと思ったんですが……やはり、本来の気から変質している現状では無理ですか」
「……どういう事だ?」
何やら、とても重大な事を言われた気がする。
「気功を自力で習得するには最低でも年単位での修練が必要です。ですが、誰かの気功を攻撃であれ治療であれ、その身に受ける事によって気のなんたるかを理解できれば、その修練はほぼなったも同然です……最低限ですけどね」
「な?! それでは、何も君一人が治療をする必要はないではないか!?」
「はぁ……まぁ、そうですね。大量の再起不能者を出しても良いのでしたら」
「なに? それは、どう……いや、そうか。そうなるか……」
ただでさえ、気功による治療とは難しく、失敗した時の副作用……いや、被害は甚大だという。
それを攻撃に用いるという事は、受けた相手は非常に危険な目に遭うだろう。当然、これは却下だ。
我々が必要としているのは治療できる人間であって、治療が必要な人間ではない。
次に治療という方法を通じてだが……目の前にいる男が房中術なしに、安全に他者へ気功を利用する技量を有していない以上、教える相手は女性という事になる。
だが、房中術で気功の使い手を増やすという手段は、最終的に宗教上の倫理によって認められない。
この男が複数の令嬢に房中術を施せるのは、教会が黙らざるを得ないからという一点が大きいのだ。
それ故、房中術で気功を習得させた女性から、更に別の男性に房中術で気功を覚えさせる……という手法は、教会が見逃せる範囲を逸脱する。
これらの理由から、今回の患者に必要な男性の使い手を増やそうと思えば、再起不能になるのを覚悟の上で、気功による攻撃を浴びせる必要があるという訳だ。
「はい。そういう訳で、本人達が気功を覚えてくれるのが一番良いんですが……流石に気が汚染された状態で習得できるほど、容易な物ではありませんからね……」
「ふむ……それで、今後の治療はどうするのだ? もう全員第二段階まで進んでいるのか?」
「…………」
急に黙り込むキャストン・クレフーツ。
「……おい」
「…………」
完全に明後日の方向に顔を逸らすキャストン・クレフーツ。
「まさか、まだ誰にも手をつけていないのか?」
「下世話な言い方すんなよ?!」
「喧しいわ! おい、まさか、アイリーン嬢やブリジット嬢にも手を出していないとか言わないよな?」
「手ッテナンデスカ? 毎日オ手々繋イデマスヨ?」
「煩いわ、バカタレ! おい、あの二人はもうその覚悟で貴族籍を棄てているのだぞ?」
「ぐ……それは理解しています。ただ……いえ、そのお二人でしたら、既に第二段階に入っています。他にも、数名第二段階に入れる方はいます」
何かを言いかけたようだが、それを飲み込んで質問に答える。
「そうか。それで、この一件で全体的にどれほどの影響が出たのだ?」
何を言おうとしたのかは分からないが、この男の事だから自分でどうにかするだろう。
そう判断し、問い詰めないでおいた。
とりあえず、いま気にするべきなのは、ランスロット救出の為に、二週間も治療が滞った影響がどれほど出るかだ。
表向き、殿下を救えなかった事などが取り沙汰されるだろうが、派閥を問わずに事実を知っている者達からすれば、キャストン・クレフーツの行動を二週間も拘束したという事の方が問題だ。
かと言って、アロンダイト公爵家唯一の跡取りを見捨てる事は絶対に出来ないし、さりとてこの男以外に適した人材もいなかった……。
「そうですね……ぅぐ、いや、他に……ぐぬぅ……」
「どうした? そんなに悪いのか?」
何やら思案顔で唸りだした。
そんなに状況は悪いのだろうか?
「……結論を言いますと……先程申し上げた数名を第二段階に進めれば、遅れた分をある程度取り戻せます……」
「何だ、問題ないのではないか」
「そうですね、閣下からすれば問題ないでしょうね……」
「含みのある言い方だな? 何かあるのか?」
「いえ、あくまで自分個人に属した問題です。こればかりは、自分自身でどうにかしないといけませんので、お気になさらず」
「……まさか……恥ずかしいのか?」
その指摘に、一人百面相をした後……。
「…………まぁ、有体に言えば……」
こやつ、これまで散々えげつない事をしておきながら、純情か!?
「似合わんから止めろ」
「うっさいですよ、ンな事ァ分かってます。ただ……何と言いますか、心を開くのが予想より早いご令嬢が多いんですよ……それにこちらが追いつけないので、少々……」
そこまで言ってから、鋭い眼差しで――
「その原因に何か心当たりはございませんか? 主流派のご令嬢にその傾向が強いのですが?」
と、問いかけ……というか、これは最早ほぼ確信に至っている詰問だな。
「私に訊かれても分かる筈もなかろう? 患者の方から積極的に治療に協力してくれるなら、良い事ではないのか?」
まぁ、予定調和と言っても過言ではないやり取りなので、わざわざ言質をとらせる必要もなく、適当にとぼけておく。
「はぁ……構いませんけど、そちらの思惑通りに事が運ぶと思わないで下さい。最悪、ご令嬢方を引き連れて法国に亡命。全員と婚姻という札がある事をお忘れなく」
く……そう易々と亡命に付いていくとは思えないが、大陸で唯一、条件付きとは言え一夫多妻を認めている法国へとなれば、ただの愛人ではなく正式な婚姻関係となれる……。
自分一人だけがこの男の妻となる事には頷かなかったアイリーン嬢でも、他の者も一緒となれば或いは……。
「あ、そうだ、忘れてた……」
「……何だ、突然?」
「いえ、法国に関する事で幾つか……えっと、まず、近いうちにボールス枢機卿は失脚します」
「………………はぁッ!?」
いや、待て。
本当に突然何を言い出すのだ?
それは、あれだけの失態を演じたのだ、現状、この大陸で三人しか残っていない枢機卿とは言え、いずれは責任を追及されてそうなるだろうとは思っていたが……。
「で、次は新派のライオネル司教が大司教になり、そのまま新たな枢機卿に任命されます」
「なッ?! 待て待て待て! 新派だと? 我が国は確かに旧派と新派と、両方の宗派が存在する唯一の国だが、それでも旧派である教国寄りだぞ? それが何故?」
パニア教。
別名、神聖教とも言われるこの大陸中の国の国教だが、主に三つの宗派が存在する。
一つは、パニア教の元々の教えを伝える旧派。
今から383年前にこの大陸を統一した、『神聖パニア教国』の掲げた唯一の宗派であり、その流れを汲むウェストパニア教国の掲げる宗派でもある。
もう一つは、旧派の戒律は厳しく、もっと柔軟であるべきと唱える新派。
こちらは、神聖パニア教国滅亡の原因となった宗派であり、旧派と新派の争いから神聖パニア教国は真っ二つに分裂。
大陸の西半分で旧派がウェストパニア教国を興し、東半分では新派がイーストパニア法国を興したのだ。
最後は、最も新しい宗派でありながら、今では異端とされている懐古派だ。
旧派は厳しい戒律を唱えている筈なのに、その裏で高僧の腐敗は目に余るとし、古き良き教えに立ち返るべきとする宗派だ。
こちらは、神聖パニア教国が真っ二つに割れた後、更にウェストパニアから分離、独立してガリア王国の祖となった。
尤も、そのガリア王国も、今では教国の工作により懐古派を異端とし、王家はお飾りとなり果ててしまっているがな。
因みに、我がブリタニア王国が興ったのもガリアとほぼ同時期だ。
教国の辺境伯だった当時のペンドラゴン家と、国境を跨いで接していた法国の辺境伯だった当時のアシュフォード家が手を結び、それぞれの中央に対し独立を宣言。
ガリアと接するまで勢力を拡大し、教国と法国の国境が接しないように大陸を分断したのだ。
まぁ、正確に言えば、当時の国境付近の貴族は100年に及ぶ戦争に疲弊し、のうのうと指示を出すだけで贅沢三昧の中央よりも、刃を交わす隣人の方が余程信用出来たというだけの事だがな。
「理由は……そうですねぇ……何処かの誰かが、法国のある人物にこう言ったんです。『次の教皇は貴方しかいない』と」
「……おい、それは……」
「魔族との戦争で教国は壊滅状態。教皇は崩御なされ、教国内の枢機卿も大司教もほぼこの世を去った……となれば、いま最も教皇の座に近い人物がどう考えるか……まずは地盤固めでしょうが、隣の対抗馬を見てみるとあら大変。隙だらけで青息吐息の有様……食指が動いても仕方がありませんね」
本当にえげつないな……散々毟り取ったボールス枢機卿を生贄に、そんな策を実行するとは……。
教国は宗教国家。王家というものは存在せず、選出されたパニア教の頂点、教皇が治める大陸一位の国だ。
対する法国は、法王家が世襲で治める大陸二位の国。
この両国は国境がブリタニアとガリアによって分断されてから、200年以上経過しても、水面下では激しい争いを繰り広げていた。
その中の一つに、『教皇と法王は対等である』とする旨がある。
これは、時の法王が言い出した事であり、あくまで法国が教国と互する為に言い出した事なのだが……もしも、法国内に新たな教皇が誕生すればどうなるか……いや、誕生してしまった時点で法国は終わるだろう。
まず、法王と教皇という二派に法国が分裂。
更に、法国の法王が、勝手にパニア教の頂点である教皇を選出したと見做され、我が国とガリアから非難されるという訳だ。
当然、こんな事態を法王が望む訳もないので、法国は法王派と枢機卿派に分かれ、水面下で権力闘争に明け暮れる事になる。
そして、第一騎士団が半壊し、第一王子が戦死した我がブリタニア……但し、実態は空中分解の危機にあったのだが、これを法国からの横槍をライオネル現司教という最小限に留めつつ、建て直す事が出来るという訳だ。
それにしても、この男は耳だけでなく、口まで隣国に届くのか……やはり、この男の能力は欲しいな。
「さてさて、これで自分がお伝えする事は全てですので、そろそろ寮に戻ると致します」
「いや、そこは実家じゃないのか?」
踵を返して立ち去ろうとする男に投げかける。
「……最早、一番寛げるのは寮の私室しかないのです……」
おい、こら。
えげつない策を披露した直後に情けない事を言うな。
そんな落差、誰も喜ばんわ。
「と、待て待て、その前にもう一つだ。あの神獣は一体どうしたのだ? あれの意味を知らぬ訳でもあるまい?」
今回もまた色々ありすぎて忘れかけていたが、これは絶対に聞いておかねばならん事だ。
「え? どうしたも何も、子供の頃にたまたま見つけて、便利そうだから捕まえただけですよ?」
「おい、こらッ?!」
あれ、神獣だから!
記録上あれを従える事ができたのは、500年近く前の大陸統一戦争における神獣騎士だけだからな!?
「……もしかして、ブリタニアの建国を神獣が導いた、って与太話を信じている口ですか?」
「与太話というな与太話と!」
「いや、だって、時のペンドラゴン辺境伯が天を駆ける神獣を追いかけ、その先で敵国のアシュフォード辺境伯と出会し意気投合。同盟を結んで独立戦争を起こす……なんて、どう考えても正当性の後付けですよ」
完全に呆れた顔で断言する現代の神獣騎士。
「そもそも、そんな記録は当時の資料にも、教国や法国の資料にもありませんからね?」
「いや、それはそうなのだが……平民の中には信じている者も多い。何より、権威自体は絶大な物があるのだ」
あと、貴族の間にも一つの浪漫として憧れる物はあるからな……。
「ち、教育水準が低いとそんな与太話も真となりますか……面倒臭い。なら、欲しければ差し上げますよ。スレイプニルの一頭くらい」
「なに?」
……ちょっと心が揺らいだ。
いやいや、待て私。そうじゃない、そこじゃない。
「スレイプニルの一頭くらい」ってどういう事だ?この男にとっては、神獣の一頭くらい大したことはないという意味か?言葉の意味ではそうだろう。いや、それも十分おかしな話なのだが、それは一体どういう訳だ?どんな理由があればそう言い切れるのだ?え?あれか?こいつ、ひょっとして、他にも何かあるのか?え?本当に??
「ただ、王城で飼うにせよ何処で飼うにせよ、牝馬が全て妊娠するのは覚悟して下さいね?」
「……は?」
いま、この男は何を言った?
「あれ、別に自分に臣従している訳ではないので。単に7回ぶっ飛ばして、7回治療して、7回放して、8回目にぶっ飛ばして漸く諦めただけですから」
おい、神獣だって言っているだろうがッ?!
「なもんで、当然人間の言う事なんてまともに聞きません。それでいて、生まれるのがただの駿馬なら良いんですが、そうとも限らないので捕まえてからずっと牝馬は与えていません。普通なら相手を選ぶ位するでしょうが……」
「…………連れて帰れバカ野郎……」
普段なら、駿馬の大量出産など喜ばしい事態だが……時期が悪すぎる!
第一王子は色に狂って戦死。
極め付けに愚息の起こした事件だ。
この現状で、馬とは言え神獣が手当たり次第に……なんて、外聞が悪すぎるッ!
我が家がほぼ確実に終わる……。
「では、本日はこれにて失礼させて頂きます」
そう言って、今回も窓から飛び降りて行きよった……。
あの男、ただの一度も扉から出入りした事がないな……。
そんなどうでもよい事が頭の中を過ぎった……。
朝から疲れた証拠だな……。
「おー、あんたが今回の新入りッスね」
「ああ、よろしく」
「固いッスねー。今からそんなに緊張していたら、うちを探ろうなんて無理ッスよ?」
「んなッ!?」
「バカヤロウ! いきなりネタバラシしてんじゃねーよ」
「な、な?!」
「痛いッス、隊長!」
「な、何の事だかさっぱり……くそッ!」
「あー、オメーもそんな慌てて自害せんでもいいからな」
「あ、コラ、返せ!」
「うはー……いきなり自害しようとするとか、密偵っておっかないッスねー……」
「お前のせいだろうがバカタレ! 客人に死なれたら、俺達がボスから殺されかねねーんだぞッ!」
「きゃ、客だと?!」
「あー……そのだな、ほれ、お前の胸に着けているプレート……『灰』色だろ? これな、『友好組織の人間だから手出し無用』って意味なんだよ」
「ンなッ!?」
「ほら、俺達のは『白』いッス。因みに、『黒』だと、『敵対組織の間諜。それとなく懐柔せよ』って意味になるッス」
「はぁッ?! 敵の間諜と分かっていて懐柔だとぉ!?」
「ここはスラム街ッス。壁の内側とは違うッスからね~」
「敵にも色々な事情を抱えている奴がいる。だからこそ、懐柔して二重間諜に仕立て上げる事も出来るって訳だ。……まぁ、無理そうなら処分する事になるがな」
「それにしても『灰』は初めて見るッス」
「まぁ、お前さんも色々あるんだろうが、ボスからのお達しだ。好きなだけ探っていいが、あんまり無茶はするなよ」
「え? え?」
「よーし、お前ら集まったな。今回はワイバーン狩りに遠征を予定していたが」
「ワイバーンだと!? そんなの第二騎士団でも」
「この通り、幸か不幸かアイテムボックス持ちのお嬢ちゃんが仮配属された」
「ななッ?!」
「隊長……もしかして……」
「オメーらの予想通り、今回は下水掃除に変更だ」
「「「「えぇー……」」」」
「下水掃除?」
「どうせいつかは回ってくるんだから、アイテムボックス持ちがいる間に片付けておいた方が良いだろうが」
「それはそうッスけど……」
「という訳で新入り。魔法実験の廃液やら何やらで、魔物が大量に発生している下水道へ掃除しに行くぞ」
「えぇッ!?」
「定期的に掃除しないと、スラム街に魔物が溢れてくるんだよ。魔物は俺達が倒すから、お前は付いてくるだけでいいぞ。アイテムボックス持ちがいれば、死骸は全部消滅して、アイテムボックスの中にドロップ品だけが残るからな」
「逆にワイバーンみたいなオイシイ魔獣の死骸を全部消されて、ほんのちょっとのドロップ品しか手に入らないとか、効率悪いッスからねー……」
「わ、ワイバーンがおいしいだと?」
「そんじゃ、全員出動!」
「あ、わわ、ま、待て、待って! く、卑猥な魔導具を見せられた次は、下水だとォ……も、もう絶対あの男には関わらないからなーーーーッ!!」
「ちゃんと性別を偽らず、娼婦志望として潜り込めば、適当に礼儀作法のレッスンだけ受けさせて返す事も出来たんだけどな……公爵家の密偵も大変だ」
拙い作品にここまでお付き合いくださり、ありがとうございます。
この世界の歴史やら、お腹真っ黒な陰謀やら、散々ぶち上げておきながらのヘタレ的反応。
因みに、某狩人×狩人の『NEN』じゃねーか!?と思われた方。
だいたい似たようなものです。
ただ、再起不能なほどの後遺症が出たとしても、確実に習得できる訳ではないところがネックです。




