表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺が育てたモンスターでダンジョンハーレム  作者: どげざむらい
第一章 蟻集まって木揺がす
6/37

第5話 一日の幕下ろし

感想、評価、ありがとうございます。

こんな不甲斐ない作品にも評価をつけてくれる人がいると知って、申し訳ない気持ちと歓喜の思いでいっぱいです。

本当にありがとうございます。

『0時になりました。本日のマナ獲得量は52です。本日の支出DPは、通路及び部屋の配置に-2000、幼虫人召喚に-500×10、ビッグローチ購入に-3×10、弾丸蝿購入に-3×10、食料購入に-20(エキドナの母乳)-30(魔力樹の若葉)、哺乳瓶購入に-2、毛布購入に3×15。合計で-7157DPです。現在の残りDPは2843DPとなっております』

「……明日からは残りDPだけ教えて」

『了解しました。日付が変わったことにより、ダンジョン開放初日ボーナスが届きました』

「初日って、昨日じゃないのか?」

『昨日は日本時間で14時頃に開放したため、ボーナス受け取り時間を過ぎていました。ダンジョン開放ボーナスの発生は、0時から13時までの間に行われます』


 つまりこれから一日目ってことなの? 何それ超損してるじゃん俺。


 あ、ちっすちっす。ダンジョンやってるつもりが保育園になってた群城火狩だよ。

 幼虫人ラーヴァオブヒュム幼蝶人族キャタピラノイドも寝静まった深夜、俺は各通路の見直しをしていた。


『ボーナスを受け取りますか?』

「ああ、そうする。……そういやダンジョン開放してからメニュー画面開いてなかったな」

『やるべきことは口頭で言えば私がやってしまっていますからね。本来私はここにいないはずなのですから、ご自分でもできるようにしておいて下さい』

「すいませんねっと」


 心にもない謝罪を述べながら、久しぶりのメニュー画面を開く。すると、あいも変わらずの黒いボードが浮かぶ。



▼ 


 群城 火狩

【種族:人(迷宮人)】

【職業:迷宮主ダンジョンマスター Lv1】


・ステータス

・迷宮情報(1)

・持ち物

・モンスター図鑑(5)

・設定(3)

・掲示板(99+)

・イベント情報(5)

・お知らせ(3)




「……何この数字?」

『( )内の数字は、まだ閲覧していない情報です。情報数が99を超えると、+として表示されます。確認してみてはいかがでしょう?』

「そうするかね」


 俺は手始めに『お知らせ』をタップする。こういうゲームは、最新情報から確認するタイプなのだ




【プレゼントが『10件』届いています!】

 いつも頑張っているあなたへ、我々は感謝の気持ちを込めて、あなたにプレゼントを送ります。


【ダンジョンを開放したことにより、メニュー画面に追加システムを用意しました】

 イベントページが開けるようになったぞ! 君もミッションをクリアしてDPをゲットしよう!


【運営からのお知らせ】

 『ダンジョン間同盟』及び、『ダンジョン間対戦』の実装日時の変更のお知らせです。




 ……なんか、色々言いたい事はあるが……まず言わせてくれ。


「ゲームじゃねえか!?」

『ゲームをモチーフとしていると前々から言っていますが』

「いや、それにしてもゲーム過ぎやしないか?」

『日本人の器質的に、最も扱いやすいようにと工夫された結果です』

「それを言われたら否定できないね」


 一応納得することにして、プレゼントを受け取る。




【『チュートリアルクリア』ボーナスを受け取った】

 5000DP


【『通路設置』ボーナスを受け取った】

 罠工作箱トラップツール×5


【『部屋設置』ボーナスを受け取った】

 宝箱×5


【『宝箱設置』ボーナスを受け取った】

 金貨×3 銀貨×10 銅貨×30


【『初召喚』ボーナスを受け取った】

 魔力炉×1


【『モンスター召喚数10体』ボーナスを受け取った】

 転生の魔法陣×1


【『特異個体』ボーナスを受け取った】

 高級な椅子×1


【『初めての貿易』ボーナスを受け取った】

 販売許可証


【『デイリーボーナス:1日目』を受け取った】

 5000DP


【『組合からのお祝い』を受け取った】

 ダンジョンマップ ダンジョンアラーム



 色々貰ったんだが、どう説明していいものやら。


 とりあえず高級な椅子は出して座っておく。しっかりした木で出来ていて、座り心地が柔らかい。これは女王が進化したら渡そう。それまでは俺のものだ。


 DPは合計で10000か。使った分を完全に取り戻した、どころか、お釣りが来てしまった。これの使い道はしっかり考えないといかんな。


 金貨や銀貨などは、この世界での通貨らしい。ダンジョンでは金属であること以外に一切の魅力はないと思われるが、実は、宝箱に入れておくことでその真価を発揮する。(釣り餌だ)。


 罠工作箱は、ダンジョン内に罠を仕掛けるために必要なものだ。これを消費し、様々な罠を設置する。


 魔力炉は、周囲の魔力を少しずつ吸収して、魔石を作るというもの。魔石が出来上がるスピードは、魔力濃度に依存する。とりあえずこの拠点から一番近い部屋に設置した。


 転生の魔法陣は、戦闘で死亡したモンスターをDPと引き換えに蘇らせる魔法が組み込まれた魔法陣だ。蘇るが、そのステータスはレベル1に戻り、進化後の場合は進化前のモンスターになる。


 販売許可証は、前回ハエちゃんとビッグローチを購入した通信販売に、売り物を出してもいいというもの。これがないと品を提供できないらしい。


 ダンジョンマップは、俺の作ったダンジョンの全容を見ることのできるマップ。拡大したり、リアルタイムの映像を映したりできる。ちなみに物ではなく、メニュー画面に要素として追加された。


 アラームは、目覚まし時計だ。年中地下に潜っているダンジョンマスターが時間を知るのに必要。……俺にはガイドちゃんがいるんだがな。頭の中に直接爆音が響くため、セットすれば目覚めはスッキリだ。



 今回入手したものの説明は以上。さて、次に行こう。


 メニュー画面に追加要素。今『マップ』が増えたが、それ以外のものは……『モンスター図鑑』と『イベント情報』か。

 ……リンクページがあるからついでにモンスター図鑑を見てみよう。


 そう思って、図鑑を開くと、5種類のモンスターの名前が出てきた。これをタップして詳細情報を見ることができるらしい。




幼虫人ラーヴァオブヒュム


 系統:『人型』『虫』

 属性:なし

 成長:早熟

 魔力依存度:極低

 食事:必要


 始原のインセクトノイド。あらゆる虫系統モンスターの因子を持ち合わせており、周囲の環境に合わせて最も適した種族に進化する。

 外見は人間の赤子に酷似しているが、触覚があり、眼は複眼である。

 非力で、一切の戦闘行為ができず、何の特殊能力も持たない。

 レベルが存在せず、食事による栄養で成長し、進化する。





幼虫姫ラーヴァオブプリンセス


 系統:『人型』『虫』『王』

 属性:光

 成長:早熟

 魔力依存度:極低

 食事:必要


【初期所持スキル】

『統率Lv―』『カリスマLv―』


 幼虫人を統べる姫。あらゆる虫系統モンスターの因子を持ち合わせており、進化するとクイーン種になる。

 外見は幼虫人とほぼ同一である。

 周囲にいる幼虫人の成長速度を早める。

 レベルは存在せず、食事による栄養で成長し、進化する。





幼蝶人族キャタピラノイド


 系統:『人型』『虫』

 属性:風

 成長:早熟

 魔力依存度:微低

 食事:必要


【初期所持スキル】

『異臭Lv―』『擬態Lv―』『毒性Lv―』『糸生成Lv―』


 『蝶人族バタフライノイド』の幼虫。希に『蛾人族モスロイド』に進化する。分岐進化するモンスター。

 分岐進化可能なモンスターではあるが、進化前の状態から、既に分岐が決定しているという珍しいモンスター。

 外見にはばらつきがあり、模様と色によって分岐進化先が予想しやすい。

 戦闘ができるステータスは持ち合わせていない。

 レベルが存在せず、食事による栄養で成長し、進化する。

 草食で、共通して甘味を好む。





【ビッグローチ】


 系統:『虫』

 属性:土

 成長:通常

 魔力依存度:極低

 食事:不要


【初期所持スキル】

『繁殖』『生命力Lv―』『再生力Lv―』『触覚Lv―』『潜伏Lv―』『ダッシュLv―』『飛翔Lv―』


 平均1.5mの巨大なゴキブリ型モンスター。大きい物は2mを超える。

 別段変わった能力は持たないが、頑丈で、素早く、しぶとい。危機察知能力に長けており、危険が迫るとすぐに隠れる。そして影から強襲してくるため、暗い洞窟ではかなり厄介なモンスター。

 なんでも食すので、ダンジョン内の掃除屋として便利。

 レベルアップで進化する。





【弾丸蠅】


 系統:『虫』

 属性:風

 成長:通常

 魔力依存度:極低

 食事:不要


【初期所持スキル】

『繁殖』『寄生』『飛翔Lv―』『複眼Lv―』『触覚Lv―』『高速Lv―』『硬化Lv―』


 超高速で飛行可能な体長30cmの巨大バエ。大きな複眼で敵を捉え、弾丸のような高速飛行で、硬質な頭部を打ち付けてくる。革鎧程度では防ぐことは不可能。

 骨を折って動けなくなった敵や死体に卵を植えつけて、幼虫の餌にする。

 レベルアップで進化可能。




 これは、大体知っている内容だが……。


「ガイドちゃん。この【初期所持スキル】って何?」

『それは、召喚された時点で保有しているスキルですね。しかし、だからと言ってその全てを持っているわけではありません。モンスターも生物なので、個体差はありますから、確実に全てを持っているわけではない、または、ここに表示されていないスキルを持っている、などという例外もあります』

「へぇ、じゃあ、参考程度に覚えていればいいわけね」

『その通りです』


 ふーん。まあいいや。これはまた増えたら読もうか。じゃあ次、イベント……は、面倒だし朝一でいいか。


 次に進もう。


「この迷宮情報は……ああ、自分でモンスターを召喚できるようになったのか」

『そうですね。チュートリアルでは私のようなナビゲーターがやっていましたから。ダンジョンが開放されて初めて、ダンジョンマスターが自分で召喚できるようになるんです』

「また初心者用の配慮?」

『ですね。魔物の召喚に躊躇ってしまい、話が進まなくなる場合も多いので、私達が強制的に召喚させられるようにしています』


 それ配慮じゃなくね? まあいいや。迷宮情報の新要素が召喚だってことは

わかったから、次は……初めて弄る『設定』か。


「これは何をするんだ?」

『そのページでは、ダンジョンマスターの設定ができます』

「ダンジョンマスターの設定?」


 どういうことだろう、そう思いながら開いてみる。

 すると、浮かび上がったのは俺の体をシルエットにしたような影と、いくつかの文字。




・種族情報変更

・外見変更

・特殊能力付与

・ダンジョンコア装着 OFF




『ここで、ダンジョンマスターは人間をやめ、別の種族としての生活を送ることができます。なお、各種変更にはDPを消費してしまうため、種族の選択は慎重にすることをオススメします』


 人間やめますかってことか。ゲームで言うキャラクター作成だな。


「これを使うメリットは?」

『種族によって、使用できるスキルや特殊能力が変わります。例えば魚人ならば水中で呼吸ができますし、鳥人なら空を飛べます。また、基礎ステータスも変わってきますね』

「この、ダンジョンコア装着ってのは?」

『現在火狩は、ダンジョンコアを装着している状態です。コアはダンジョンの心蔵。壊されればダンジョンは消えます。今は火狩の体内にあるため、火狩が死亡した場合に破壊されますが、それ以外の方法ではダンジョンは消滅しません。しかし、装着をOFFにした場合、コアは火狩の体外に放出されます。その場合、火狩が死亡した場合でもコアが残っている限りダンジョンは消えませんが、コアが破壊されると火狩もろとも消滅します』

「……俺にとっては、装着していた方が危険は少ないってわけね」

『妥当な判断です』


 俺自身とダンジョンコア。この二つとも俺の命そのものってわけか。


「さて、イベント以外は全部確認できたかな」

『いえ、まだ掲示板が』

「さて、全部確認できたし、寝るか!」

『……はい、ダンジョン内、特に異常なしです。本日はごゆっくりお休み下さい』

「ああ、お休み、ガイドちゃん」

『おやすみなさいませ。火狩』


 こうして、俺の長いようで短い夜は終わりを告げ……。














「おにいちゃん。あかちゃんがなきだしてしまいました」

「……夜泣きかぁ~~~~~」


 ……泣いていいですか?


今回はあまり話が進みませんでした。ごめんなさい。

本編を見直していて、説明不足のところが多く見受けられたので、急遽書いたものです。設定集でもいいとは思うのですが、そういうものを投稿するとテンポが悪くなりそうなのでやめました。全部作者の文才の無さが原因なんです。ごめんなさい。イベント、掲示板は本編に深く関わるため、次回に見送りました。

最後に主人公を虐める事でノルマも達成しました。やったね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ