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俺が育てたモンスターでダンジョンハーレム  作者: どげざむらい
第一章 蟻集まって木揺がす
11/37

第10話 奴隷の扱い方

 今回、虫さんが登場しません。楽しみにして下さっていた方、非常に申し訳ございません。しかし、今回の件で一番悔しいと思っているのは私です。嫁が出せなくてとてつもない焦燥感に駆られています。……わかってあげて下さい。



 金曜はとても忙しくて、更新時間が予定を2時間ほど上回ってしまいました。

 そのせいで構成が甘くなった感があり、虫さんを登場させる暇もなくなり、

 尚且つ、寝る時間が削れてしまった……。

 眠い……こんな時は気分転換だ。窓を全開にして部屋をの大群でデコレーションしようそうしよう。


 ……が入ってきました。助けて下さい。


 蚊「今夜は眠らせないわよ?」

 私「……かゆ」





 …………そういえば、血を吸う蚊は全員女の子なんですよね。


 ……しかも、人妻(人? ……うん、人)なんですよね……。






 …………ユメガヒロガリング(白目)

「……で、だ。エルフを拾ったはいいが、この後どうすればいいんだ?」

『さあ、適当に部屋に突っ込んでおけばいいのではないでしょうか』


 言われて、部屋は確かに必要だと思う。

 早速部屋に必要最低限の家具を詰め込み詰め込み……よし、出来た。

 こんにちは、ついさっきヤスデの恐ろしさを知った群城火狩だ。


 野盗から戦利品を巻き上げたものの、その後の扱いに困ってしまった。

 奴隷の扱いも分かんねえしなぁ……普通の生活させてていいのか? 奴隷だし、何かしないと急に首輪が締め付けて……とかならない?


魔道具マジックアイテムであることはわかるのですが、どのような効果があるのかは私には分かりません。一応、ダンジョンとして購入できるものの中に、『奴隷の首輪』は存在しますが、形状が違いますし、同一の効果があるとは限らないでしょう』


 そう言われ、目の前のモニターに映し出された首輪の参考資料は、赤い首輪の中央に黒い玉のような物が嵌め込まれたデザインだった。

 しかし、今は座布団にチョコンと座らせているこのエルフがしているものは、金属製の、首輪というより、首枷に近いものだ。鎖はついていないが、鎖が繋げるように僅かな出っ張りがついている。


 12、3歳くらいの体格のこの子達には、少し重そうに感じる。


『奴隷の扱い方などは、私よりも先輩達に聞いた方がよろしいのではないでしょうか』

「先輩?」

『他のダンジョンマスターです。彼らならきっと、捕まえた奴隷をどう扱っているか知っているのではないでしょうか』

「そうか……そういう事にも使えるんだな」


 掲示板の使い方が少しづつ分かってきた。これ、別に暇つぶしとか、ゲームっぽさを出すためだけのオマケ機能じゃなかったんだな。

 俺は掲示板を開き、即座に例の挨拶板へ直行した。




【初心者大歓迎!】友達作ろうぜ!【挨拶板】Part121



3:名無しの虫っ娘マスターさん


 またスレ変わりました? えーと、皆さんに聞きたいことがあるんですがよろしいでしょうか。



4:名無しの妖精マスターさん


 虫さん! こんにちわ!



5:名無しの虫っ娘マスターさん


 今朝方ぶりです。



6:名無しのゴブリンマスターさん


 よっす。どした?



7:名無しの妖怪マスターさん


 私達でよければ相談に乗るわ〜



8:名無しの虫っ娘マスターさん


 ありがとうございます。

 実はつい先ほど、ダンジョンに初めての侵入者が来たんです。



9:名無しのアンデッドマスター


 今来た。虫さんおめでとう



10:名無しのゴブリンマスターさん


 マジか。俺の時は開放してから一週間後くらいに来たぜ。……しかもただの鹿。

 うちの魔物は大食らいだから、餓死寸前だったぜ。



11:名無しの鳥マスターさん


 うちも山の上だから人来ないわ。なんでダンジョン発生場所ランダムなんだよ。ふざけんなよ



12:名無しの妖怪マスターさん


 確かに早いわね。

 私は3日目くらいで冒険者が来たわ。



12:名無しの虫っ娘マスターさん


 えっ、そうなんですか? 実は俺、このダンジョン二つ目で、一つ目は開放した瞬間頃されたんですが……



13:名無しのゴブリンマスターさん


 えっ



14:名無しの妖怪マスターさん


 えっ



15:名無しのアンデッドマスターさん


 えっ



16:名無しの妖精マスターさん


 虫さんすごいです! もう戦えるんですね! 私にはまだそんな力ないです!



17:名無しの鳥マスターさん


 えっ



18:名無しのお魚マスターさん


 えっ



19:名無しのゴブリンマスターさん


 あの傍観主義者の魚が書き込みをした……だと?



20:名無しの虫っ娘マスターさん


 あの、続きいいですか?



21:名無しのゴブリンマスターさん


 どうぞどうぞ



22:名無しのアンデッドマスターさん


 お構いなく



23:名無しの虫っ娘マスターさん


 ありがとうございます。それで、その人達から森人族の奴隷を奪い取ったんですが、扱いに困ってます。

 このまま普通に生活させていて問題ないでしょうか?



24:名無しのゴブリンマスターさん


 えっ



25:名無しの妖精マスターさん


 え?



26:名無しの妖怪マスターさん


 えっ



27:名無しのアンデッドマスターさん


 えっ



28:名無しの鳥マスターさん


 えっ



29:名無しの獣マスターさん


 えっ



30:名無しの悪魔マスターさん


 えっ



31:名無しのゴーレムマスターさん


 えっ



32:名無しのスライムマスターさん


 えっ



33:名無しのお魚マスターさん


 kwsk



34:名無しのゴブリンマスターさん


 どっから沸いてきたし



35:名無しのスライムマスターさん


 エルフの奴隷と聞いて



36:名無しのゴーレムマスターさん


 俺氏及び悪魔氏以下同文



37:名無しの虫っ娘マスターさん


 野盗が連れて来たんで、盗んでみました。



38:名無しの鳥マスターさん


 ちょww



39:名無しのアンデッドマスターさん


 盗賊が盗賊に遭うとかww

 ミイラ取りがミイラかよwww



40:名無しの獣マスターさん


 ↑ミイラ製造機が言っても洒落にならない



42:名無しの虫っ娘マスターさん


 すごい無骨な首枷付けてるし職業『奴隷』だし、普通の生活させてあげたいんですが、どうすればいいんですか?



43:名無しの妖怪マスターさん


 いい心がけね。でも、普通の暮らしが出来るかどうかはわからないわ。

 まず、首輪の質を教えてくれない?



44:名無しの虫っ娘マスターさん


 質ですか?



45:名無しのゴブリンマスターさん


 首輪にも種類があるんだよ。上級品ならある程度の自由が許されてるから、普通の生活させても支障は無いけど、下級品なら、呼吸する事以外の自由は何もないからな。やって良い事悪い事、全部命令しなきゃ出来やしねえんだ。



46:名無しの獣マスターさん


 エルフの奴隷ならきっと誘拐奴隷だ。最下級品の可能性が高いな。



47:名無しの鳥マスターさん


 アイテムの確認は『鑑定』スキルで出来る。今後役立つスキルだから、持って無いなら取っておくべき



48:名無しのスライムマスターさん


 そうそう、このスキルが無いと自分の魔物のステータスも見れないんだよ。



49:名無しのアンデッドマスターさん


 スライム、お前は自分の魔物全員把握してんじゃねえか。今更鑑定いらんだろww



50:名無しの妖怪マスターさん


 スライムキチは置いといて、また首輪の質が分かったらお出でなさいな。その時に色々話し合いましょう



51:名無しの虫っ娘マスターさん


 ありがとうございます。みんな優しい人達みたいで良かったです。またお願いします。



52:名無しのゴーレムマスターさん


 詳細な情報求む。スリーサイズとkうわなにするやめ……



53:名無しのゴブリンマスターさん


 ゴーレムに栄光あれ







「スキルの入手法は?」

『メニュー画面、ステータスから『技石』をタッチすれば、現在取得可能なスキルの一覧が出て来ます。そこから選択すれば、技石の数が減り、スキルを覚えられます』

「簡単だな」



 ▼


 群城 火狩 Lv1



 能力値


 【HP:100(0)】

 【SP:100(0)】

 【MP:100(0)】

 【筋力:10(0)】

 【耐久力:10(0)】

 【知力:10(0)】

 【精神力:10(0)】

 【敏捷力:10(0)】

 【器用度;10(0)】


 【SPステータスポイント:10】



 装備


 【普通の服:防寒(微)】

 【普通の靴:地形ダメージ減少(微)】



 スキル


 【迷宮作成Lv1】【魔力変換Lv1】【魔力吸収Lv1】【鑑定Lv1】


 【技石スキルストーン:残り2個】




「早速使ってみるか」

『スキルは使いたいと思えば発動します。鑑定は特に消費コストはかかりません』


目の前のエルフに向かって『鑑定』を発動する。すると、すぐに見慣れたモニターが浮かび上がる。




ーーー Lv36 15歳


種族:森人エルフ

職業:『奴隷』『死霊使いLv5』


 能力値


【HP:240(0)】

【SP:50(0)】

【MP:310(62)】

【筋力:2(0)】

【耐久力:3(0)】

【知力:115(30)】

【精神力:110(11)】

【敏捷力:45(0)】

【器用:8(0)】


SPステータスポイント:0】



 装備


【古びた布:効果なし】

【鋼鉄の首枷:隷属の印(最下級)・破壊耐性Lv5・呪印(取り外し不可)・主従契約(主人なし)】



 

 スキル


【死霊術Lv3】【魔力操作Lv4】【魔力吸収Lv4】【魔法陣作成Lv2】【詠唱高速化Lv3】【魔力増幅Lv2】【知力増加Lv3】【冷静Lv1】






ーーー Lv29 14歳


種族:森人エルフ

職業:『奴隷』『格闘家Lv5』


 能力値


【HP:140(0)】

【SP:350(70)】

【MP:100(0)】

【筋力:20(42)】

【耐久力:55(0)】

【知力:15(0)】

【精神力:10(0)】

【敏捷力:5(30)】

【器用:8(0)】


SPステータスポイント:0】



 装備


【古びた布:効果なし】

【鋼鉄の首枷:隷属の印(最下級)・破壊耐性Lv5・呪印(取り外し不可)・主従契約(主人なし)】



 

 スキル


【拳闘術Lv3】【蹴闘術Lv2】【気力操作Lv5】【自然回復Lv2】【知覚強化Lv2】【軽業Lv3】【気力増幅Lv2】【筋力増加Lv3】【受身Lv1】【突進Lv1】




「へぇ……強いな」


 レベル差もあるだろうが、明らかに俺よりも強い。

 っと、今のメインはエルフじゃなくて装備している首枷だったな。俺は首枷に付いている効果をよく読む。……ほう。





74:名無しの虫っ娘マスターさん


 お待たせしました。最下級品みたいです。



75:名無しのゴブリンマスターさん


 おかえり。そうか、最下級か。

 ……主人は誰になってる?



76:名無しの虫っ娘マスターさん


 いないみたいです。



77:名無しのアンデッドマスターさん


 でかした! これで虫さんが主人になれるぞ!



78:名無しの妖怪マスターさん


 ↑は『隷属』スキルを手に入れればの話よ。

 主人がいないのなら心配いらないわ。盗賊から奪ったって聞いたから、てっきりその盗賊が主人にでもなってると思ったのだけれど、まだ契約してなかったみたいね。それとも奪って日が浅かったのかしら?



79:名無しの獣マスターさん


 『隷属の印』は主人がいてこそ真価を発揮する。主人がいない今なら、あまり行動を制限されてはいないはずだから、首枷の解呪、開錠ができるようになるまで、そのままでいるのがいいだろう。



80:名無しのスライムマスターさん


 命令がないと動かないのは一緒だけど、今なら『好きにしろ』って命令すれば普通の暮らしができるようになると思う。良かったね。



81:名無しの虫っ娘マスターさん


 皆さん本当にありがとうございます! 言われた通りに命令してみたところ、話ができるようになりました! 魔法の詠唱されてます助けて下さい。



82:名無しの妖怪マスターさん


 ご冥福を祈ります



83:名無しのアンデッドマスターさん


 安心しろ。死んだら俺が生き返らせてやる。意識とか記憶とか感覚とか全部なくなってると思うけど



84:名無しのゴブリンマスターさん


 ↑人それをゾンビという





「いや、良かった良かった。どうやら普通に生活できるみたいだな」

『そのようですね。……しかし火狩、そろそろ止めないと普通に攻撃してきますよ?』

「ああ、分かってる。よーしエルフ共、『止まれ』」


 『好きにしていろ』と言った瞬間、臨戦態勢に入った2人だったが、俺の言葉でピタリと動きを止めてしまう。

 心では俺のことをよく思っていないが、命令には逆らえないと……奴隷の首輪って効果強すぎじゃね?


「あー、『俺に敵対するな』『動いてよし』」


 ……いちいちメンドくさい。これ、とっととどうにかしないとなぁ。


『ちなみに火狩。奴隷は、ダンジョン内にいてもマナが集まることはありません』

「え、そうなの?」

『はい。ダンジョンは、生物から無意識的に漏れ出している魔力を吸収し、マナにしていますが、奴隷の場合、その漏れ出した魔力は全て奴隷の首輪の維持コストに使用されているので、吸収できないのです……』

「……てことは、尚更こいつらを奴隷から解放してやんねーとな」


 これからの目標を決めつつ、俺はエルフの二人と目を合わせる。


 ……やはりまだ小さい子供だ。ステータスに年齢も表示されていたが、実年齢よりもさらに小さく見える。


「……ひとつ聞きたい。お前ら2人は、知り合いか?」


 俺をジッと睨んでいるエルフ達。今の言葉は敢えて命令にはしていない。

 この質問に答えるか否かは二人次第だ。


「……きょうだいだ」


 少しだけ背の大きい、格闘家のエルフが答えた。しばらく声を出していなかったせいだろう。少し呂律が回っていない。

 ……少しだけ休憩させてやる必要があるか。食べ物も与えておこう。



 ……部屋に、スキルに、食事……。マナを生み出さないエルフに対して出費がかさむな。



 まあ、仕方がない。将来役に立って貰うための必要経費だと思っておこうか。


「そうか、姉妹きょうだいか。なら、しっかり妹を守ってやるんだぞ」


 俺は格闘家のエルフの少女の頭に手を乗せる。……そこでふと思い出す。

 あれ、鑑定の結果だと、こっちの子の方が歳が下じゃなかったか?


 ふと嫌な予感がぎり、小さな死霊使いを見る。



 ……先ほどよりも凶悪な目で、俺をギロりと睨みつけていた。

















「……俺の方が『』だ。そしてそっちが『』だ!」

「なん……だと……?」



 俺は、鑑定に男女判断の効果が付いていなかった事を心底恨んだのだった。




















『……あれ、気付いてませんでしたか?』

「いや、気付いてたなら言えよ!!」


 変なところで空気が読めるガイドちゃんは今日も絶好調である。

 ハーレム要因にすると思った? ねえ、エルフの奴隷がヒロインになると思った?

 あめぇんだよ! この作品のメインは虫さんだぁ! 虫以外のヒロインは認めねぇ!!


 ……チョーシこきました! ごめんなさい! ごめんなさい!






エルフで思い出したんですが、昔、私は友人が買っていたウサギの事をエルフと呼んでいた事があります。

耳が長いし、なんかそれっぽいかなと。


しかし、周りの友人は皆、「ドワーフだろ」と言います。一体どこがドワーフなのか、毛むくじゃらな所とか小さい所? でもオッサン顔じゃないだろ。と、当時小学生だった私にはついぞわかりませんでした。


しかし、つい最近知った事なのですが……。




『ネザーランドドワーフ』、可愛いですね。どこかで見たことがあるウサギです。例えばそう……小学生の時に友人宅で見かけたような……。




……くだらない話でしたね。お聞き苦しいことをお話してしまい申し訳ございませんでした。


今回、虫さんが登場しない、作者としては非常に心残りな回になってしまいましたが、次回は虫娘メインにしたいと思っています。では、お楽しみに。

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