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笑わない男  作者: みつ
2/2

本当かよ!?


僕は、悶々としたまま、仕事に戻った。


みんなが、爆笑した理由が全然、わからなかった。その後も、ずっと心に引っ掛かっていた。


仕事が終わり、会社のロッカーで着替えをしていたら、休憩中に、その場にいた、先輩が入ってきた。


着替えている先輩に、僕は、聞いた。


「村田さんが、笑わなくなった理由って何なんですか?」


先輩は、着替えながら、少し間を置いて話し始めた。


「お前の言うとおり、村田が結婚した、奥さんが理由なのは、間違いないんだよ。それがさ、俺達、会社の仲の良い同僚が村田の結婚式に出席したんだよ。そしたら、本当に絵にかいたようなラブラブな二人でな。式の流れで、二人がキスをする演出があってさ。その時に、奥さんが言ったんだ。


『これからは、私だけに微笑んで』


」って。それから、結婚式でも、村田は笑わずに、最後までいて、会社に出社してからも、あんな表情だ。あいつの笑った顔は、見たことないよ」


「本当ですか!?そんな話なんですか?!じゃあ、村田さん、家に帰ると、奥さんには、奥さんだけには、僕の見たことのないスマイルを捧げていると!?」


僕は、ドキマキして言うと先輩は、


「バカだろ、村田は」


と笑いながら帰って行った。


僕は、しばらく放心状態だった。


どのくらい時間が経っただろう。村田さんが、ロッカールームに入ってきて、着替え始めた。

「お、お疲れ様です!」

僕が、そういうと、


村田さんは、無表情で、

「おつかれ!」

と言った。


僕は、先にロッカールームを出た。駐車場の自分の車に乗り込み、車を発信させる。


信号で止まる。


「『私だけに微笑んで』かぁ・・・僕も言われてみたいな!」


僕は、笑った。大声で車で笑った。



(村田さん、僕は、憧れるよ!村田さんにも、村田さんの奥さんにも・・



バカでいい、僕も、そんなバカになりたいな!)


信号が青になる。僕は、笑い続けながら、車を発信させた。



(FINE)

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