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その23

 カチャカチャと薬草を磨り潰す音だけしか聞こえない静かな調合部屋、私以外にアデラさんしかいない場合は会話が殆ど無いので寂しい気持ちになってきてしまう。


 今日はライカさんは来ていなく、レナ先生は商人ギルドに何か用事があるらしくて出かけてしまっている。

 そうなるとアデラさんのおっぱいを全力で楽しむチャンスなのだとも思うのだが、アデラさんは私と違って手作業主体なのでスキル上げの邪魔をする訳にもいかない。魔法ギルド所属で魔力は多めらしいのにどうして手作業に拘るんだろうか。

 私は今日の生産分である初級肉ポ百個分の材料を一度に全部自動生産に突っ込んでしまったので既にやる事がなくなってしまっていて、手持ち無沙汰なままアデラさんのおっぱいを眺めながらぼーっとしているという訳だ。揉みたい。


 おっぱいを眺めているのはかなり好きな方なのだが、レナ先生とライカさんがいないと会話ができないのでやはり暇だ。こんな事になるなら素材をもう少し持ってくるべきだった。

 しかし家に素材を取りに帰ろうにも、先生たち三人から絶対に一人で工房の外に出ないようにと念を押されてしまっている。工房と家の出入り口は100mも離れていないのに……。


 カリンさんはそれほどでもないのだけど、先生たちは私が一人で出歩いていたら即誘拐されてしまうと思い込んでしまっているらしい。


 まあ、この世界、この町にやって来てまだ一月程度の、しかも超過保護に保護されている立場の私が何か文句を言える訳は無いし、言う気も無い。誘拐だって本当にありえる事かもしれないしね。

 誘拐は言い過ぎにしても、私はちょっとおっぱいが大きなお姉さんにおいでおいでとされたらホイホイついて行ってしまうんじゃないか? って思われているんだろう。

 確かに自分でも全く否定はできない。喜んでついて行くと思うよ。うん。


 よし! ここでぼーっとおっぱいを眺めているのも飽きはしないけど、手持ち無沙汰なのはどうしようもない。時間潰しのために工房内を軽く歩き回ってみようじゃないか。


「アデラさんアデラさん、ちょっとその辺りを散歩してきますねー」


 椅子からひょいと飛び降りて、部屋を出る前にアデラさんに一応断りを入れておく。

 こうしておかないと私がいない間に先生たちが来た場合、想像する事すら恐ろしい事態に陥ってしまうだろう。ガクブル。


「うん、工房の外に出ないように。あと鍛冶部屋も危ないから」


「はーい! いってきまーす! ……の前に」


 両手をワキワキとさせてみる。


「ん、少しなら」


 アデラさんのおっぱいを軽く百揉みくらいしてから調合部屋を後にした。物足りないが仕方がない。


 さーて、まずはどこに向かったものかな……。新たなおっぱいに出会えると嬉しいね!




 アヴィオールの工房は屋根の高い一階建ての作りで、一階しか無い分面積がとても広く巨大な建物になっている。二階建てじゃないのは生産作業で出た熱などがどうしても上に上っていってしまうからだろう。


 次にブロック分け。見取り図を見ると三列三行の9ブロックに分かれているのだが、それぞれに数字が振られている訳でもないのでここでは仮に、左上から右に向かって①、②、③ブロック、一段下がって④から⑥、もう一段下がって⑦から⑨ブロックという順にしておく。


 ⑧ブロックが正面入り口で、今私がいるのが⑥ブロックの調合部屋の左側の通路。正面の⑤ブロックが素材や生産器具等の販売所で、奥隣の③ブロックは裁縫部屋となっている。

 販売所を挟んでの①ブロックと④ブロックがそれぞれ鍛冶部屋と調理部屋となっているが、鍛冶部屋には近付くなといわれているので自然と調理部屋にも行かなくなってしまっている。クリス先生の悲しみの程、推して知るべし。



 ふむ、時刻はお昼少し前といったところか、もう少ししたら通路を歩く人数が増えてきそうだね。そうなると行けても一箇所か二箇所か……。

 クリス先生とソラ先生の所に行くというのもありだけど、間違いなく大歓迎されて私に構いっきりになると思う。他の職人の人達の迷惑になってしまうのでこれはやめておこう。


 そうなると他のおっぱいは……、うん? ああ、あそこがあった!


 いい時間潰しの場所に思い当たった私は、早速足取り軽くそこへ向かい始めたのだった。



 広い工房といっても、目指す目的地は現在位置からそう遠く離れている訳でもなかったのですぐに到着する。すれ違うお姉さん方のおっぱいを揉ませてもらえるという事もなかった。残念。


 では、目的地へと到着し、さらに目標ターゲットの人物に近付いたところで元気よく声を掛ける事にしようじゃないか。


「ローズさんこんにちわー! ちょっと手持ち無沙汰だったから遊びに来ちゃいました。入ってもいいですかー?」


 私が遊びに来たのは⑧ブロック、ローズさんのいる総合受付。ここは正面入り口から入ってすぐ、壁に大きな半円状のカウンターがくっ付いている感じの結構立派な受付だ。

 でもいつもローズさんしかいないのでおっぱいを気軽に揉ませてもらえて、さらに邪魔が入りにくいという好条件が揃っている。

 新たに職人登録をする人は月に十人もいないらしく、冒険者ギルドと違って毎日新しい依頼が舞い込んで来る訳でもないみたいなので受付は相当暇なお仕事なのだそうだ。


「うんー? あらー? どうしたのスノーちゃーん? ああー、自動生産中なのねー。今日も暇で暇でしょうがなかったから勿論大歓迎よー。ふふふー、おいでおいでー」


 ローズさんは私の方を見て即座に思惑を理解すると、おいでおいでと手招いてくれる。

 自動生産中は傍らにウィンドウが浮いたままなので結構分かりやすい。何のウィンドウかまでは見分けがつかないのだが、出しっぱなしで歩き回っているとしたらそれしかないだろう。


「はーい。お邪魔しまーす」


 許可を貰ったところで早速壁際にある入り口から侵入させてもらう。本当は天板を持ち上げて通るのが普通なのだけど、私は背が低いのでくぐる様にするだけで楽々通れてしまう。

 こういう外から見えない死角に入るのは何故かテンションが上がってしまうね……。この世界に来てから甘やかされっぱなしで、気持ちはすっかりとただの子供になってしまったような気分だ。


 私は実際子供なんだけどねー。だから子供らしくおっぱいに甘えさせてもらおうではないか!


「わーい! ローズさんのおっぱーい!」


 椅子に座っているローズさんのおっぱいへと真正面から飛び込ませてもらう。そして即座に両手揉み、頬擦りを開始する。


「あらあら早速ー? ふふふー、甘えんぼさんねー、あふんっ! こーら、先っぽは摘んじゃ駄目よー? 優しく触るくらいならいいけどー、あんまり強く摘まれると感じちゃうからねー」


「はーい、ごめんなさーい。ふふふ、柔らかーい」


 ローズさんはレナ先生程じゃないけど先っぽが弱点だよねー。まずはいい声を一つ頂きました! ぬへへへへ。


 暫しローズさんの極上柔らかおっぱいを堪能させてもらうとしよう。



 ローズさんのおっぱいはとにかく柔らかい。私の手の動きに合わせてふよんふよんと形を変えるおっぱいは中々の見物である。ソラ先生と同じカップ付きのドレスで地味にノーブラだったりもするのもこの柔らかさの理由の一つになるだろう。

 よくおっぱいの柔らかさを表現するのにマシュマロが例に出される事が多いと思うが、この柔らかさはあんな物程度の比ではない! ローズさんのおっぱいは何物とも例え表す事ができない、まさに極上の柔らかさのおっぱいなのだ。


 今のところ私が実際に揉んだ事のある人の中で、さらに大き目の人限定での話なのだが、柔らかさではローズさんとソラ先生、張りと弾力ではアデラさん、そして全体的なバランスが最も優れているのがカリンさんのおっぱいである。


 カリンさんのおっぱいは大きさと柔らかさ、張りに弾力、形に色艶、そして触感と私のおっぱい脳が感じる味と全てが最高ランクで、しかもそれぞれが他のどの条件を損ねる事もなく絶妙なバランスで成り立ち混ざり合い……、まさに至高であり究極の、最強のおっぱいと呼べる物に仕上がっている。

 これぞ世界一のおっぱいであると自信を持って断言し、これ以上のおっぱいは今後一万年は生まれ出る事は無いと推測している。異論は例えおっぱいの神様の言葉であろうとも認めない。


 あのおっぱいは誰にも渡す訳にはいかない……、私の全てを懸けてでも、絶対にだ!!



「スノーちゃん? ぅんっ、ふふっ。スノーちゃーん? 聞いてるー?」


 おっと、いけないいけない、今はローズさんのおっぱいに集中しなければいけない時だった。

 ローズさんのおっぱいを揉ませてもらいながら他の人のおっぱいに思いを馳せてしまうなんて……、ローズさんのおっぱいに失礼というものだからね!


「あのねー、スノーちゃ、んんっ! 先っぽばっかりクリクリされるとねー、んぁっ、き、気持ちよくなってきちゃうのよー? ……はふう。ええとねー、さっきからここを通る男の人が前屈みになっちゃっててさすがに恥ずかしいからー、もうちょっと手加減してねー?」


 男の人が前屈みに? それってどういう意味……、ってしまった! 今時間通る人は少ないとは言え、ここは出入り口前の受付で人前だった!!


「ご、ごめんなさい! ちょっと考え事しちゃってて……。そんなに強く摘んじゃってました?」


「うんー、指をクリクリほっぺをスリスリ凄かったわよー。ふふふ、今日もいっぱい感じちゃったわー、やっぱりスノーちゃんお上手ねー。あんあん恥ずかしい声もたーくさん出ちゃったわー」


 それでも怒っている様な事はなく、頬をほのかに染めて恥ずかしそうに、でも嬉しそうに微笑んでくれるローズさん。


 あああ……、聞き逃したあああ!!!! ななななんて勿体無い事をしてしまったんだ……、私の馬鹿!! でもこの表情が見れただけでも大収穫と言えるかもしれない。恥じらいと嬉しさが交じり合うこの笑顔、辛抱たまりませんのう、ぐへへへへ。


 ローズさんの何とも言えないなまめかしい表情を見てしまった私は、心の内に潜んでいた悪戯心に火を点けられてしまった。……え? ちゃんと潜んでましたよ? いつも出ずっぱりな訳ではありませんよ?


 私の頭を撫でるローズさんの右手の二の腕辺りに手を伸ばし、そのままするすると這わせる様に上部に上らせていく。そしてドレスの肩部分を掴むと、ぐいっと下に引っ張った。


「きゃーん! 駄目よスノーちゃーん! それ以上引っ張るとおっぱいがこぼれ出ちゃうからやめてー!」


 ローズさんとソラ先生にはいつも思わされる事なんだけど、そんな肩の部分をちょっと腕の方に下げるだけでおっぱいがこぼれ出ちゃうような服を、他ならぬこの私の前で着ている方が悪いんです! さらに口ではやめてと言いながらもその嬉しそうな表情と声色……、誘っているとしか思えないんです! なのでやめられない! 止まらない!!


 ローズさんは自由な左手で抵抗を試みるが、私を抱きしめている体勢なのであまり強く押さえる事ができないみたいだった。

 これは好機! よいではないかよいではないかと、ぐいぐいローズさんの服を引っ張り下げていく。


「いつもおっぱいの上三分の一は出てる様な服なんですからいいじゃないですかー。全部出しちゃってくださーい、吸わせてくださーい!」


「やーん! ホントに出ちゃうわー! スノーちゃんに見られるのは構わないしー、揉まれるのも吸われるのも気持ちいいから大好きだけどー、ここじゃ駄目なのよー? ううー、甘えんぼすぎるわこの子ー……、あ、レナ先生ー、助けてくださーい!」


 あと少しあと少し……!! レナ先生も手伝って……、? なんですって!!?


 もう後1cm程度でピンクのドレスからピンクの先っぽがこんにちはするところだったのだが、パッと手を放し、すぐさま後ろを振り返ってみる。しかしどこにもレナ先生の姿はなかった。


「あれ? レナ先生はどこに……? ローズさ、あー!!」


 どういう事かと訊ねようと顔を戻すと、ローズさんはもうすっかりと服を着正してしまっていた。


 ローズさん……、謀ったなローズさん!! 本当に後ほんの少しだったのにー!!!


「はーい、甘えん坊のスノーちゃーん、お姉さんのお膝に来なさーい? ふふふふふー」


「え、あ、わ、私はそろそろお昼に……、わうっ」


 満面の笑顔のローズさんに嫌な予感を感じて逃げ出そうとしたのだが、あっさりと捕まって膝の上に座らさせられてしまった。ローズさんも地味に腕の力が強い。


「ふっふふー、お返しよー? 嫌だって言ってもやめてあげないからねー。ほーらこちょこちょしちゃうわよー?」


「あ、う、待ってくださきゃう! ふふっ、くすぐった……、あはははは!!」


 ひい! へるぷ! 誰か助けて!! 私はくすぐりに弱いのよー!!! !? 耳は! 耳舐めだけはご勘弁を!! エルフ耳になってから敏感になってひゃわわわわ!!!




 数分後、そこにはローズさんのおっぱいに埋もれてぐったりとしている私がいた……。しかし目撃者の情報では、満足気な、幸せそうな表情を浮かべていたという……。


 つまり全部見られていたという事ですね、分かります。恥っずかしいいぃぃぃ!!!!






短めなお話です。一応続きます。おっぱいおっぱい。



工房の各部屋の配置をもう少しだけ分かりやすく書いてみます。


①②③

④⑤⑥

⑦⑧⑨


①鍛冶部屋 ②裏口 倉庫 仮眠室 ③裁縫部屋

④調理部屋 ⑤素材の販売所    ⑥調合部屋

⑦買取所  ⑧正面入り口 総合受付 職員の休憩所 ⑨完成品の販売所 食堂


分かりやすい……? ⑨バカ ではありません。(?)

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