一文字物語 星 作者: 長野晃輝 掲載日:2012/01/05 遠くきらめく恒星があった。 全てのものを平等に照らし、照らされるものたちからは感謝や信仰を送られていた。 だがそれは、過去のことだ。 今は彼には誰も感謝などを送っていない。 彼が何か変わったわけではない。変わったのは照らされるものたちだ。 彼の与える恵みをあたりまえだと彼らは奢り、高ぶった。 だが恒星は変わることなく彼らを照らし続けた。 彼らが滅び、恒星が寿命を終えた時、輝くものが一滴。 その正体は誰も知らない。