過去の炎
(章の序文)
理解されるために語られるのではない物語がある…
胸に火種として残されるために語られる物語もある。
その山小屋の夜に語られたのは、単なる遠い過去の物語ではなかった。
埋められなかった過ちについての遅すぎる告白であり、
慈愛で築かれ…血で終わった絆についての物語だった。
記憶を貪る炎と、
重い沈黙で降り積もる雪の間で、
ザインは引き返せない問いの淵に立つ:
愛から生まれたものが、これほどの破壊へと変わりうるのか?
それとも、破壊は最初から潜んでいたのか…爆発の瞬間を待ちながら?
次章は…
何が起きたかについてではない。
その出来事が心に残したものについてだ。
ザイン: 「その後…何が起こった?ねえ…教えてくれ、ケイナンおじさん!」
ケイナンは炎を見つめ、痛ましい思い出を宿した目をしている。
ケイナン: 「あの爆発の後…
二人は…意識を失っていた…」
(フラッシュバック - 爆発直後の死の谷)
シーン1: 戦いの場の惨劇
(シャミルの足元からショットを開始 - 破壊を見上げながらゆっくりと上昇)
カメラがシャミルの焼けた大地に立つ足元から…
上へ…上へ…
全景を見渡す:
光景: 破壊は甚大。
大地は溶け、広範囲が焼け焦げ、残りは黒煙を上げている。
川は蒸発し、干上がった水路だけが残る。
木々は散らばったマッチ棒のように燃えている。
(クローズアップ - 崩れた斜面の岩に埋もれるハマン)
岩と土の山。その下から、ハマンの赤い外套の一部が見える。
(クローズアップ - 地面に横たわるリース)
仰向けに寝て、目を閉じ、胸はゆっくりと上下している。
(シャミルのショット)
慎重に前進し、焼けた大地に重い足取りで歩く。
まずリースを見る…素早い評価の視線…
次にハマンがいる岩の山へと視線を移す…
(シャミルの内心の声): 「神よ…この二人はどれほどの力を費やしている?どうしてまだ生きている?」
(スローモーション - リースの指が動く)
微かな震え。土煙が舞う。ゆっくりとリースが起き上がり、頭をかき、座り、膝に手を置く。眩暈を覚ますために数回瞬きする。
リース: (埃でしゃがれた声)「君がここに…」
(岩の山のクイックショット)
岩が動く。転がる。そして力強く外へ爆発する。ハマンが瓦礫の中から現れ、ボロボロの服の埃を払い、深く息を吸う。
(3ショット: シャミル - リース - ハマン)
シャミル: (疲れた口調)「この怪物たち…自然を破壊しておいて、自分たちには何も起こらない…」
(ハマンの顔のクローズアップ)
歯を食いしばる。顎に力が入る。炎のように燃え上がり、消える両目。
ハマン: (呟く)「くそっ…奴が太陽を曲げた…俺の太陽を打った…その攻撃を俺から逸らした…真っ向から向けられていたら俺は死んでいた…まだ俺を嘲っている…くそっ…」
(リースの顔のショット)
疲れたが、はっきりとした眼差し。
リース: 「ハマン…君の暴力的な論理は破壊をもたらす…この荒廃した大地が明確な例だ。」
(ハマンが嘲るように笑う)
ハマン: 「ああ…俺だけが原因だ…君はこの全てのどこにいる?」
リース: 「君の攻撃に反撃しなければならなかった…先に手を出したのは君だ…兄弟に地獄の太陽を使う必要はなかった…君の軽率さがまず問題だ。」
ハマン: 「だが君の反撃はもっと強力で、俺たちを吹き飛ばすところだった!」
(パノラマショット - シャミルが二人の間に近づく)
シャミル: (大声で議論を遮る)「君たちは本当に子供のようだ!起こした過ちについて口論して!君たちの行いは軽率どころか…本当の狂気だ!」
(重い沈黙)
シーン2: フラッシュバック - 無垢な時代
(現在の沈黙から過去の笑い声へ移行)
(音: 子供の笑い声とさえずり鳥の声が混ざる)
(ショット: ザラン宮殿の庭 - 温かな黄金色)
木々の葉の間から差し込む太陽の光。ハルーンが座布団に座り、前にリースとハマンがいる。
(ハルーンがリースに向き直る)
ハルーン: (穏やかに)「リース…『忍耐』という言葉を書きなさい。」
(リースの手のクローズアップ)
絶対的な自信でペンを持つ。書き始める:
アリフ: 矢のように真っ直ぐな線
サード: 調和のとれた曲線
バー: 精密な点
ラー: 優雅な終筆
(紙の上のペンの音: ササッ…ササッ… 完璧な滑らかさで)
わずか数秒で言葉を完成させる。文字は美しく、調和がとれ、何年も前から刻まれていたかのよう。
(比較ショット)
左手: リースの紙 - 完璧な筆記
右手: ハマンの空白の紙 - 待機中
(ハマンの顔のクローズアップ)
リースの筆記を見つめる。目が少し見開かれる。唾を飲み込む。膝の上で拳を握りしめる。
(ハマンの内心の声): 「どうやって…こんなに簡単に?」
(ハルーンがリースの紙を受け取る)
軽い感心の表情でそれを見つめ、大袈裟なコメントなしに脇に置く。
(ハルーンがハマンに向かう)
ハルーン: 「ハマンよ、我が子…『忍耐』という言葉の文字を書きなさい。」
(クローズアップ - ハマンの顔)
ハマン: (呟く)「勉強?どういう意味?」
驚いて父のヌムルドを振り返る。
(ヌムルドのショット)
後方に立ち、励ますような眼差しで微笑む。
(リースがうなずき、ハマンに手を差し伸べる)
手が手に触れる。
リース: (微笑んで)「ようこそ、我が友よ。」
ハマンも微笑む。恥ずかしそうだが、本物だ。
(ハルーンが両手で二人の頭を包み、微笑む)
ハルーン: 「兄弟のようにあれ。」
(クローズアップ - ハマンの震える手)
ハルーンからペンを受け取る。今まで以上にその重さを感じる。白紙を見つめ…それからリースの傍らの筆記を見て…再び紙を見る。
ペンが紙に触れる…
(クローズアップ - ハルーンの顔)
試みるハマンを観察し、優しく言う:
ハルーン: 「持って…もう一度試してみなさい。」
(ハマンの手のクローズアップ)
震える手。ペンを握り、強い緊張を感じる。「ア」の文字を非常に苦労しながらも悪くはなく書く。残りの文字を続ける。汗が滝のように流れる。「忍耐」という言葉を完成させるが、大きく歪んで曲がっている。
(ハルーンが紙を受け取る)
熟考しながらそれを見つめる。
ハルーン: 「素晴らしい、我が子よ…君は前に文字を書いたことがないと言っていた…これは大きな成果だ。」
(ハマンの両目のクローズアップ)
リースの真っ直ぐな筆記を見て…ハルーンの顔に戻る。
(ハマンの内心の声): 「彼は私を慰めているだけ?」
(ハルーンはその視線を即座に理解する)
ハルーン: (賢明な口調で)「ハマンよ、我が子…聞きなさい…この紙を持って練習しなさい…そして決して他人と自分を比較してはいけない…」
(スローモーション - ハルーンがハマンの目を直視する)
ハルーン: 「…なぜなら、他人と自分を比較することは…自覚なく自分自身を破壊することだからだ。」
(夜のショット - ハマンの部屋)
ろうそく一本。壁に大きな影。机にかがみ、再び試みる。
(外部の音: ドアの軽いノック)
ヌムルド: (少し開いたドアの向こうから)「ハマン…まだ起きているのか?」
ハマン: (素早く振り返り、紙を隠す)「はい…父上…」
(ドアの隙間からのショット)
ヌムルドが珍しい微笑みを浮かべる。静かに後退する。
(ヌムルドの内心の声): 「私は彼を最も適した場所に連れてきたと思う…」
(翌朝 - 黄金の光)
ハルーン: (窓から庭を見ながら)「彼は今日やる気に満ちているようだ…」
(リースが庭に入り、あくびをする)
リース: 「ハマン…今日は早いね?」
(ハマンのショット - より自信に満ちた姿勢)
ハマン: 「ああ…もう二度と負けないぞ…」
リース: (はっきり聞こえず)「え?聞こえなかった…」
ハマン: (恥ずかしそうに微笑んで)「何でもない…」
(朝食後)
ハルーンが胡座をかいて座る。
リース: 「父上…勉強に飽きました…今日は戦闘訓練をしましょう。」
ハルーン: 「座って話すな。」
リース: (座る)「はい、父上。」
ハルーン: 「ハマンよ、我が子…学んだことを見せなさい。」
(ハマンがペンを持つ)
ゆっくりだが集中して書く。言葉を真っ直ぐで受け入れられる形で完成させる。言葉:「忍耐」。
(ハルーンが紙を受け取る)
ハルーン: 「素晴らしい…これは大きな進歩だ…君は本当に驚くべきだ!」
(リースが父を不思議そうに見る)
(ハマンが嬉しそうに微笑む)
(授業終了後)
リース: 「父上…外に少し遊びに行ってもいいですか?」
ハルーン: 「よかろう…だが遠くに行ってはいけない…誰とも喧嘩してはいけない…分かったか?」
リース: 「はい、父上!」(ハマンの手を取る)「さあ、行こう!」
(道中)
ハマン: 「君は遊ぶと言った?」
リース: (笑う)「ははは…いいや…それは僕のためさ…父上は…僕は冒険が好きで…狩りがしたい…ウサギ…動物…楽しみたい…でも父上はそれを許さないんだ。」
ハマン: 「君は外に行くと言った…君は父に嘘をついたのか?」
リース: (笑う)「君は…一度も父に嘘をついたことがないの?」
ハマン: 「ない…」
リース: 「それは変だな…」
ハマン: 「君は…冒険と狩りが好き?それらは僕の日常だった…」
リース: (興奮して振り返る)「本当?!君は父と放浪していたの?すごい!君のように生きたいとずっと思っていた!」
(ハマンが不思議そうに見つめる)
ハマン: 「そして僕は…君のように生きたいと思っていた…」
(二人が突然止まる)
風が彼らの顔を打つ。
(内心の声): 知恵: 人は皆、持たないものを望む…しかし、それを手にすると…飽きてしまう…人間の奇妙な性質…
(森に到着)
大きな木の前で止まる。
ハマン: 「リース…」
リース: 「ん?」
ハマン: 「君は何文字書ける?」
リース: 「たくさん…数は分からない…でも文章を書けるよ…」
ハマン: (ショックを受けて)「それなら…見せてくれ!」
(リースが棒を取り、土の地面に書き始める)
滑らかに書く。完全な文章:「友は星のよう…いつも見えるわけではないが、彼らが存在すると知っている。」
(ハマンの顔のショット)
呆然。感心。そして…不足感。
(ハマンの内心の声): 「なぜ彼は簡単にできるのに…僕には難しい?」
(突然 - 葉の中の動き)
リース: (興奮して)「ハマン!急げ!ウサギだ!」
(クイックショット - ハマンが動く)
即座に停止。集中した眼差し。棒を拾う。熟練した狩人の静けさで近づく。
(リースの視点)
呆然と見つめる:ハマンが棒を右に投げ…稲妻の速さで左に動き…ウサギの耳をつかむ!
(クローズアップ - ハマンの手の中で震えるウサギ)
ハマン: (淡々と)「持って…」
リース: (呆然として)「すごい!君は驚くべきだ!どうやってそんなに簡単に捕まえられた?」
(ハマンの顔のショット)
驚きの表情。そして理解。そして…本当の誇らしげな笑み。
ハマン: (驚いて)「これは…僕の日常の普通のことだった…」
リース: (熱心に近づく)「すごい!教えてくれ、お願い!」
(クローズアップ - ハマンの広がる笑み)
一瞬…価値を感じる。評価を感じる。自分が…重要だと感じる。
(そして…突然)
(音: 奇妙な葉のざわめき…深い…重い)
(スローモーション - ハマンの見開かれる両目)
リースの後ろに何かが見える…巨大な何か…危険な何か…
(リースはまだ微笑み、気づかない)
(音楽が突然止まる)
(クローズアップ - ハマンの両目の最終ショット)
彼の目に: 本物の恐怖…そして…決断。
(クイックショット - 二人を覆う大きな影)
[第81章 終わり]




