表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イザン:血の継承  作者: Salhi smail


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

53/75

影剣クラミ

病院 — ラーカンの病室


静かな病室。窓から差し込む柔らかな光。

ベッドに座るラーカンの周りには、弟子のスゼン、マヤ、そして父ハーマンとの修行で大きく変わったシグランが立っていた。


和やかな会話が続く中——

コン、コン。

ノックの音。


マヤが扉を開けると、

そこには 監察官ダリウス が立っていた。


ダリウス:


(シグランを見る——その瞬間、記憶が過去へ飛ぶ)


フラッシュバック

ダリウス:


「タジル村から多くの苦情が届いた。

倉庫管理の兵士たちが“異常がある”と言っていてね。

状況を確認するため、部隊員を派遣した。」


ハーマン:


「だが……彼らだけでは力が足りん。」


ダリウス:


「確かに。

ラーカン隊が必要だが……彼は前回の任務で負傷し、今は入院中です。」


ハーマン(瞳に怒気):


「ならば……ヒカリの息子の部隊を送れ。」


ダリウス:


「ですが、隊長の“ラーカン・ヒカリ”はまだ——」


ハーマン(鋭い声で):


「……彼“抜き”で行かせろ。」


ダリウス(青ざめながら):


「は、はい……申し訳ありません!」


現在へ戻る

ダリウス:


「すぐにタジル村へ向かえ。

仲間たちを支援してほしい。」


ラーカン(立ち上がろうとする):


「待て……俺も行く。隊長は俺だ!」


ダリウス:


「ダメだ。君はここに残れ。

彼らはもう子供ではない。

新帝国部隊の正式な一員だ。

そしてこれは“総司令官”からの命令だ……従ってもらう。」


ラーカン(悔しげに):


「……総司令官め。」


シグランを見ると、シグランは静かに微笑む。


ユズン(يزن):


「新しい任務か……」


マヤ:


「私たちだけで行くの?」


ダリウス:


「これが道順だ。

外に三頭の馬が用意してある。急げ。」


外 — 馬場


三人が馬に乗る……

ただ一人、ユズンだけが固まっていた。


マヤ:


「どうしたの?早く乗って。」


ユズン(顔が真っ赤):


「じ、実は……馬に乗ったことがなくて……」


シグラン:


「はぁ!?お前、本当に何もできないな!」


マヤ:


「じゃあ、私の後ろに乗ってもいいわよ。」


ユズン(心の声):


「マ、マヤの後ろ!?いや……シグランは絶対嫌がるし……くそ、どうすれば……」


マヤ:


「ほら、早く!」


——次の瞬間。


ユズンはシグランの後ろに飛び乗った。


シグラン:


「おい!!降りろ!俺の後ろに乗るな!」


マヤ:


「ど、どうして私の後ろは嫌なの!?」


ユズン:


「絶対降りない!!」


二人が馬上で揉める。

そして——


馬が突然暴走!


ユズン(しがみつきながら):


「し、しっかり掴まってえぇぇ!!」


シグラン:


「離れろ馬鹿ぁぁ!!」


マヤ:


「待ってってばぁぁ!!」


タジル村 — 戦場


燃えるような戦闘の中心。


イヴリン:


「くそっ……しつこすぎる!」


アドナン(الخيوط تحاصره):


「まだ動けないのか……この糸、どうにか切らねぇと!」


ルーカス は毒針サラフィールをアミールへと放つ。


アミールは雷で弾くが、

背後からの一撃を避けきれず——


足に命中。落下。


アドナン:


「アミーーール!!」


ルーカス がアミールの首を掴み、木に叩きつける。


倒れているナダの横を通りながら:


ルーカス:


「邪魔だ。」


——容赦なく蹴り飛ばす。


アドナン:


「テメェぇ!!」


クララ:


「ルーカス、女の子には優しくしなきゃ〜? ふふ。」


ルーカス:


「敵に性別は関係ない。全員潰す。」


その時——


黒い火花 が、倒れていた アンス の体から立ち昇る。


帝都 — ハーマンの執務室


窓際に立つハーマン。

その目が突然大きく見開かれる。


ハーマン(低く):


「……確かめねば。」


静かに部屋を後にする。


タジル — 覚醒の瞬間


ルーカスはアミールを持ち上げ、再び殴りつける。


ルーカス:


「弱すぎる……」


その瞬間——


闇の波動が爆発。


全員が振り返る。


アドナン:


「なっ……これは……

アンス!?」


ゆっくりと目を開けるアンス。


アンス:


「……俺、気絶してたのか……?」


目に映るのは、倒れるナダ、動けないアドナン、

そしてアミールを弄ぶルーカス。


ルーカス:


「起きたか。

ちょうどいい……次はお前だ。」


クララが巨木の根を放つ。


アンス——


黒い影の剣を顕現させ、

一瞬で全てを斬り裂く。


クララ:


「そ……そんな……!」


イヴリンが糸を放つが、

アンスはただ一歩踏み込み、正確に切断。


イヴリン:


「糸が……!どうやって見たの!?」


アドナン:


「これが……アンス・コラミ。

無口だが……

やる時は完璧にやる男だ。」


章の終わり


コラミ一族の子——

アンスが目を覚ました。


闇の気配の正体は?

そして、この戦いの行方は——?


その頃、

ユズン、マヤ、そしてシグランは

タジルに近づきつつあった。


作者から読者へ


読者の皆さん、本日は思うように楽しませられず申し訳ありません。

しかし——次回からは本物の伝説級展開が始まります。

皆さんの期待を必ず満たしてみせます。

ここから物語は大きく“転換”します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ