白い異形の者たち
訓練場に響く鋭い声。
「緊急警報! 全隊員、今すぐ集合せよ!」
数分で広場は兵士たちで埋め尽くされた。
ラエド、アスマ、ワーイル、ラエド、アナス、ナダ、ラーカン、ヤザン、そしてマイア。
しかしヤザンは、ある人物の不在に気づいた。
ヤザン(不安げに):「シーグランは? なぜ来ていない?」
マイア(小声で):「シーグラン……何があったの?」
その瞬間、重い足音と共にハーマンが現れた。
ハーマン:「あの忌まわしい組織が……シーグランを拉致した。」
マイア(震え声で):「な、なんですって!?」
ヤザン(怒りをこめて):「くそっ!」
ラーカン(低く):「やはり……予感は当たっていたか。」
ハーマン:「奴は宮殿の中から“時空術”によって連れ去られた。」
ラーカン(小さく):「スカイ……やはり怪しいと思っていた。」
ハーマン:「全隊、直ちに捜索を開始せよ。帝国全土を探し出せ。必要なら、国境を越えても構わん!」
マイア:「隊員が一人足りません。」
ハーマン:「心配はいらん。すでに補充してある。」
彼の背後から一人の青年が姿を現す。
ハーマン:「オウス・ハスミ。ミゼル将軍の右腕だ。」
マイア(驚愕):「お兄ちゃん!?」
ヤザン(小声で):「なるほど……彼がマイアの兄か。」
ラーカン:「仲は少し悪そうだな。」
—
オウス:「ラーカン隊長、敵の情報をお願いします。」
ラーカン:「首領はアズロン・マーヒ。時空を操る“結界”を持つ危険な男だ。
仲間のグリーン兄妹も要注意だ。」
オウス:「……厄介だな。」
ヤザン(微笑して):「むしろ燃えるな!」
—
ヤザン:「でも、彼らのアジトをどう探すんです?」
ラーカン:「もう手は打ってある。」
彼らが辿り着いた川辺に、犬を連れた男が待っていた。
ラーカンはシーグランのマントを渡す。
「これを嗅がせろ。」
男:「了解……行け!」
犬が走り出し、一行はそれを追う。
マイア:「すごい発想ですね。」
ラーカン:「戦場では、単純な手が一番効果的だ。」
犬が吠え、足を止めた。
オウス:「強いエネルギー反応が近い……!」
ラーカン:「来たな。」
ヤザン:「待っていろ、シーグラン!」
大地が震える。
白い霧の中から――五体の白い人影が現れた。
顔のない“白の兵”たち。
マイア:「なに、これ……!?」
オウスの水の矢が一体を貫く。
しかし、倒れた体はすぐに再生した。
ラーカン:「やはり……エネルギー供給源がある!」
オウス:「源を絶たなければ倒せない。」
ラーカン:「全員、撤退だ!」
戦いながら後退する彼らの前に——
「任せろ!」
風を巻き起こしながらアルダと支援隊が現れた。
ヤザン:「アルダ!?」
アルダ(微笑して):「楽しそうじゃないか。」
オウス:「面白くなってきたな……」
しかし、五体の兵が光を放ち、ひとつに融合していく。
巨大な白の守護者が姿を現した。
ラーカン(低く):「くそ……“守護者”か。」
——続く。




