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短編

「太陽と子鹿」

作者: hakucv



 初めて目を開けた時、その視界には赤い点があった。



 私は立つことすらままならない。でも、赤い点は私を見守った。



 時間は掛かったが立つことができた。私は気づいた。周りも、私も水浸しだと。私はその中から何かを口に入れた。そして、夢中でそれを飲み込んだ。そうしなければならない気がしたから。



 ふとした時、赤い点は見えなくなった。私は途端に心細くなり、たどたどしい歩みで辺りを駆けた。



 しかし、その赤い点を見つけることは出来なかった。



 不安の中でうなだれていた時、別の赤い点が遠くから顔を出した。それは明るく、暖かかった。辺りを見回すとそこには赤色の足跡があった。



 私は悟った。母はもう居ないと。




 そして、私は慄いた。あの時あった"2つ"の赤い点を。




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― 新着の感想 ―
なるほど。謎が解けて、スッキリしました。
答えを考えても分かりません。 答えを教えて下さい。
2つの赤い点って何ですか? 考えても分からないです。
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