01・青き者
数日前から書いていた、新しい話ですわぁ♪
良かったら読んで下さいなぁ♪
何処かの建物内部にある巨大な魔法陣の中心に、青い巨大な存在が居た。その存在は紺色の上着の様な法衣を纏っていた。そしてその手には身長と同じ位の杖が握られていた。
「……」
その存在は天井を見上げる様に顔上げるが、その瞳は閉じられている。そしてゆっくりと開けると、その瞳は恍惚に満ち溢れている、青い瞳であった。
「…やっと…君に会いに行くよ…」
優し気な口調で呟くその存在。
「好きで好きでたまらない…最愛の君…これからいっぱい…僕が愛してあげるから…」
うっとりとしながら、独り言を呟いた存在。
その者は杖を天に掲げると、何かの呪文を唱え始めた。すると足元の魔法陣が光り輝いてきた。
「…君が望むなら、僕は何だってやろう…君を世界の王にする事も、神にする事も行おう…そして君の事を、深く深く愛してあげるよ…」
深い愛に満ち溢れたその言葉と共に、室内は光に包まれた。そして全ての光が止んだ時、室内に居た存在は部屋から…いや…この世界から消失していた。
※ ※
光が止んだ時、その存在は何処かの山中に居た。
「…少し座標がズレたけど…着いたみたいだね…」
その存在は動じることも無く、辺りの確認を行う。そして確認が終えると、その者は何かの呪文を唱えた。するとその巨大な姿は、みるみると小さくなっていき、やがて一m程の大きさへとなった。
「此方でも使える様だね…」
確認する様に呟くその存在。そしてそれに合わせる様に、持っていた長い杖も短くなっていく。その者は杖を見つめた。すると杖は跡形も無く消えてしまった。
「此れで良し…じゃあ行こうか!」
その者が呟くと、その者は空高く飛び上がった。その者の背中には翼が生えており、それで空へと飛び上がった。そして眼下にある道に沿う様に飛行していった。
その眼下の道には、緑色の看板が備えられていた…『東京』という文字が記載された看板が…。
ラスター同様、異世界から地球に転移したみたいですわぁ。
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