142話 夢想の雷霆クリスマスパーティー
十二月二十四日。
イヴが日曜日ということもあってか、世間はクリスマスムード一択。
町にはデートをしているカップルで溢れ、仲睦まじい夫婦も今日という日を楽しんでいるようだ。
美琴には恋人というものは今のところいない。もちろん恋人がほしいという願望はあるのだが、いかんせん寄ってくる男子達はお眼鏡にかなわない。
大体が顔がいいからやスタイルがいいから、学校の人気者だから、龍博と琴音というダブル社長の娘だからという理由で寄ってくる。
付き合うなら真摯に愛してくれる人がいい美琴にとって、そういった理由で言い寄ってくる男子はかなり不純に見えてしまう。
探索者を始めたばかりの時に組んだ臨時パーティーの男性達を見ているからなおさらだ。
そんな苦い経験のある美琴だが、今日は恋人なんていなくても楽しい日を過ごすことができると少し浮き立っている。
何しろ今日は、夢想の雷霆のメンバーでクリスマスパーティーを行うのだ。
華奈樹と美桜も、それに参加するためにわざわざ京都からやってきてくれた。それも二十二日金曜日の夜に。
この二人は通っている高校は同じで、美琴の家に来る当日に冬休みに入ったため、クリスマスイヴを美琴の家で過ごしても次の月曜日に向けて深夜に京都に出発する、なんてことをしなくて済む。
ちなみに美桜の妹、十六夜志桜里も連れてきており、再会するのは九年ぶりだ。
美桜と容姿はよく似ているが、剣士のように鍛えられ引き締まった体ではなく、体の線はかなり細く触れるだけでたやすく手折れてしまいそうなほど儚げな印象を与えるが、彼女は呪術師でその師範に最強の呪術師の霊華がついており、見かけによらずかなりの実力者となっているようだった。
志桜里という一人だけサプライズ訪問だったために驚きつつも久々の再会に喜び、かつて京都にいた時はよく見かけた幼馴染組で楽しく過ごせた。
「まさかこうしてクリパをすることになるなんて思わなかったかも」
「お、おじゃましまーす……」
「なんだこの家……、すっげえ掃除が行き届いてんだけど」
美桜と志桜里で飾り付け、華奈樹、美琴、そして増援で呼んだリタで料理をしてクリスマスパーティーの準備を着々と進めていると、招待していたトライアドちゃんねるの三人が到着する。
彩音は昌に嵌められてホラー映画鑑賞の時に生贄として呼んでおり少しぶりだといった感じだが、慎司と和弘とは長いこと会っていなかったため久しぶりに感じる。
「和弘さん、慎司さん、お久しぶりです。今日は招待に応じてくださりありがとうございます」
リタと華奈樹に一言断りを入れてからキッチンから離れ、彩音達の方にぱたぱたとスリッパの音を立てながら駆け寄る。
「お、おう……?」
「ま、まあ、おれ達のクランマスターに呼ばれたとありゃ、応じないわけにはいかないしな」
美琴自ら出迎えると、慎司と和弘が頬をほんのりと赤くしながら視線を泳がせる。
別に今日は変な格好をしているわけではないのだし、どうしてそのように視線を彷徨わせているのだろうかと首を傾げる。
「美琴ちゃん、私服になると大人のお姉さん感が一気に増すよね」
「そうですか?」
「うん、すごく。それにエプロンだから、それに合わせて人妻感があってドキドキしているんじゃないかな」
「そ、そんなにですか?」
ちらりと二人しかいない男性メンバーに目を向けると、その通りというようにさらに目を背ける。
前にもアイリや視聴者に、料理している時は新妻感や人妻感があると言われていたが、あの時は悪ノリでそう言っているだけだと思っていた。
なのでこうして実際に本当にそうなのだというような反応をされて、美琴も少し顔が熱くなるのを感じる。
「と、とりあえず上がってください。準備はまだ少しかかりますけど、後はチキンとかをじっくりオーブンで焼くだけですので」
「はーい。さ、慎司くんも和弘くんも上がろ」
「何か手伝えることはないか? 招待されるだけされておいて何もしないのはなんか嫌なんだ」
「おれも。女の子達が頑張って準備しているのにおれ達だけ何もしないのは、こう、気分的に嫌だ」
「でしたら、飾り付けの準備を手伝ってあげてください。そっちももうすぐ終わりそうですけど、数人でまとめてやったほうが早いですし」
そう言うと彩音達はスリッパに履き替えるなり、真っすぐ荷物を持ってリビングに向かいそのまま飾り付けをしている十六夜姉妹の方に向かった。
美桜は深層攻略の時に、話したことはないが遠目で美琴と会話しているのを見たことがあるため全く初めて会うわけではないが、ああやって向かい合ってしっかりと話すのはこれが初めてだ。
美桜の癖の強い話し方に少し驚いていたが、話し方の癖が強いだけで根っこは猛烈にいい子でそれを感じ取ったらしく、即打ち解けていた。
彩音は美桜が全ての退魔師の始まりとなった十六夜の娘で、剣術のみで一等まで上り詰めたその実力と、立ち居振る舞いから自分よりも圧倒的格上だと見て分かったようで、もし時間があったら軽く手合わせをしたいと言っていた。
美桜もそれを快く了承しており、何だったらついでに華奈樹とも手合わせをしてみたらどうだろうかとも提案しており、華奈樹も別に構わないと言ったことで非常に喜んでいた。
♢
『メリークリスマス!』
午後六時。
夢想の雷霆メンバーが美琴の家に全員集合し、龍博と琴音も仕事を爆速で終わらせて休みをもぎ取って合流。
今までにないくらい大人数でクリスマスイヴを迎え、今日はとても賑やかになりそうだと美琴の心は弾んでいた。
「今日は偉い豪華だな」
「まあ、年に一回のクリスマスだし、メンバー全員でやる最初のパーティーだし、こうした日は思い切り豪華なものにしようってことになったからね」
「流石は私の娘ね! 華奈樹ちゃんとリタちゃんも頑張って作ったのね」
「少し張り切りすぎてしまいましたけどもね」
「こういう日くらいは、少しくらい羽目を外してもいいじゃろう。妾の実家はクリスマスにこのようなことはせんからのう。実に新鮮じゃ」
「お父さん達はこういうことはしたいって言っているけど、お爺ちゃん達が嫌がるからできないんだよね」
全員でテーブルに着き、全員でメリークリスマスと音頭を取る。
テーブルの上には豪華な料理がたくさん並んでおり、そのどれもが空腹になった胃を刺激するいい香りを立たせている。
美琴の対面に座っている灯里とルナは豪華な料理、特にリタが焼いたピラフ入りの丸鶏ローストチキンをきらきらとした目で見ている。
昨日から味を染み込ませて仕込んでいたようで、持ってきていた大きなバッグから袋に入った丸鶏が出て来た時は少し驚いた。
”すげえええええええええええええええええええ!?”
”実はプロのシェフが作りましたって言われても信じるクオリティ”
”ある意味プロ(戦闘力お化けメイド)がいるから合ってはいる”
”家で丸鶏ローストチキンって焼けるものなんだ……”
”死ぬほど豪華やんけ”
”華奈樹ちゃんと美桜ちゃんおる!?”
”というか美桜ちゃんが二人いる!?”
”美桜ちゃんそっくりな女の子は誰? 妹さん?”
”しんちゃんかっちゃん今すぐそこ変われえええええええええええええええええええ!!”
”マジで前世でどんな徳積んだら美少女の作った料理食えるんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?”
”ウラヤマシイウラヤマシイウラヤマシイウラヤマシイウラヤマシイウラヤマシイウラヤマシイウラヤマシイウラヤマシイウラヤマシイウラヤマシイウラヤマシイウラヤマシイ”
”しんちゃんとかっちゃん、クッソ居づらそうで草”
”龍博パパを除けば美幼女と美少女と美女しかいないからな”
”実質ハーレムだろこんなん”
”どうしよう、美琴ちゃんのクリパ配信観ながらスパークリングワインとローストチキン飲み食いしようと思ったのに、こんなん見せられたらそっち行きたくなるジャママイカ”
音頭の少し前に美琴の方で配信を始め、相変わらずものすごい数の視聴者達が集まってくる。
大量に送られてくるコメントは主に並んでいる豪華な料理のことだが、中には慎司と和弘への嫉妬も紛れ込んでいる。
「えー、改めて、今日は集まってくれてありがとうございます。色々ととんでもないことがあったけど、こうして無事クリスマスを迎えられました。まだまだ未熟なクランマスターですけど、今後ともよろしくお願いします」
「美琴、そういうのはどちらかというと年末とかに言うものだと思いますよ」
「でも実際、本当にとんでもないことがあって危うい瞬間とかあったし」
「そうねー、危ないところあったわよねー。無茶だけはするなって普段から言っているのに、それを破ってかなり無茶なことしていたわよねー」
「うっ……。もう何回もごめんなさいって言ったじゃないお母さん」
「約束を守らなかった美琴が悪い。あとはバアルのことを言わなかったのも悪い」
「だからってこんな格好させなくたっていいでしょ……」
彩音達が家に来た時はまだ普通の私服だったのだが、現在美琴はミニスカサンタの衣装に着替えている。というか無理やり着替えさせられた。
琴音の言う通り無茶をしたのは確かだし心の底から猛省しているのだが、無茶をしたこととバアルのことを言わずに黙っていたこと(こっちの方が大きいらしい)に対する罰として、このような格好にさせられたのだ。
もちろん顔を真っ赤にしながら反対したのだが、美琴に着てほしい服を手に持っている時の琴音の押す力と圧力というのはすさまじく、十分間の攻防の末着る羽目になってしまった。
ただのミニスカサンタではなく、ベアトップという胸から上が開いて肩をむき出しにしているデザインだ。
配信で普段している格好も、ベアトップではないが少し着崩れているように見えるデザインなため肩や胸の谷間が見えており、今着ているベアトップミニスカサンタコスも大差ないと思うだろう。
しかし、結構しっかりと体のラインが出るタイプだし、普段なら絶対にしないようなものなので、いつもの着物と比べてとてつもなく恥ずかしい。
「まあまあ、いいじゃないの。今日はクリスマスイヴなんだし、視聴者に対するちょっと早いクリスマスプレゼントということで」
「こんなクリスマスプレゼントになんかしたくなかったわよ。それより、なんでバアルは平気なの?」
「人間じゃないからじゃない?」
もちろんバアルもこのパーティーに参加しており、美琴と同じ格好をしている。
全く同じ見た目で双子っぽいのだから、せっかくなら双子コーデのようにしようと琴音が一人で盛り上がった結果だ。
美琴は着せられた時から今に至るまで恥ずかしさでいっぱいなのだが、バアルは全く動じておらず堂々としている。
生きてきた年月が段違いということもあるかもしれないが、彼女の言った通り魔神であることが一番大きいのかもしれない。
「そんなことよりも、早く食べましょう。私、お腹すいちゃった」
「本当に自由神というか、なんというか」
だが彼女の言う通り、早く食べてしまった方がいいだろう。
料理は暖かい時が一番美味しいのだし、誰かに食べてもらうなら一番美味しい時の方がいいに決まっている。
大勢に今の格好を見られているという羞恥心をどうにかして抑え込みながら、パーティーの主催者である美琴が乾杯の音頭を取る。
テーブルに並んでいる料理のラインナップは、オリーブと生ハム入りサラダ、ローストチキン(ピラフ入り丸鶏)、ローストチキンレッグ、ローストビーフ、キノコのグラタン、ラザニア、ピザ(生地から手作り)、フライドポテト、バゲットや温野菜のチーズフォンデュとかなり豪華だ。
どれから先に手を付けようかと少し悩むが、とりあえず先に野菜から食べることにする。
この日に合わせて、東京都内ではあるが田舎でのどかなあきる野市に住む琴音の実家から野菜が送られてきて、並んでいる料理に使われている野菜は全てその琴音の実家からのものだ。
農薬を使わずに育てており、土壌もかなりいいので正直スーパーで買う野菜よりも断然美味しい。
こうして野菜を送ってくれてありがとうと感謝しながら、シャキシャキとした葉野菜のサラダを食べる。
「このローストビーフ、美味しいですね。これは……美琴さんが作ったのですか?」
「よく分かったね。そうよ。右半分はリタさんのだけど」
「とても美味しいです。リタが作るものとは作り方が違うからでしょうか、少し歯ごたえがあっていいですね」
「炊飯器でやったんだけど、これが意外と歯ごたえがある感じに仕上がるのよね。不思議」
前に食べたリタのローストビーフは柔らかくしっかりと肉汁を閉じ込めるような仕上がりになっており、自分でやるのとでは大分違うなと驚いた記憶がある。
今日彼女が作っているのを見たのだが、炊飯器を使うのではなく全面をしっかりと中火で焼き目を付けてからアルミで巻いて放置しているだけだった。
それでも食感が大分違うのだから、見た限りでは焼いて巻いていただけだが、肉を持ってくる前にあらかじめ自宅の方で色々と仕込みを済ませていたのだろう。
”どれもこれも豪華すぎる”
”うわああああああああああああああ!! 今すぐそこに行きてえええええええええええええ!!”
”画面の向こうには、プロ顔負けの腕前をした美少女の作った手料理が並んでいて、究極なまでな飯テロすぎて泣ける”
”これでクリスマスイヴの料理ってんだから、当日はどうなるんだと思ったけどクリスマス当日は普通に平日だから、こうして全員は集まれないのかな”
”フレイヤちゃんとかリタちゃん辺りは家族と一緒に過ごす予定立ててそう”
”日本だと恋人と過ごす日って印象強いけど、実際は家族と一緒に過ごす日だからな”
”恋人もいなければ地元を出て一人暮らししているワイには関係ないな”
”マラブさん死ぬほど幸せそうな顔しながら黙々と食べてんのクッソ笑える”
”この人? 魔神? 一言も話さずに料理詰め込んでんなあwwwwww”
”この人普段から不憫属性発揮しまくっているから、こういう時くらい幸せな思いしたいんだろうな”
”その幸せが女子高生の手料理という”
”もう完全に餌付けされてんじゃねーかwwwww”
”胃袋掴まれたらもう逃げられねーぞ”
「マラブさん、なんか色々言われているけど」
「言わせておけばいいわ。普段目が回るくらい忙しいんだから、今日という日くらいは贅沢させて頂戴」
「お安い贅沢ね」
「あなたの手料理の価値をよく理解したほうがいいと思うわよ、マスターさん?」
お皿の上に料理をたくさん盛りつけたマラブはそう言い、また黙々と食べ進めいく。
まあ、所属している事務所の社長が琴音で、その琴音に全力で振り回されているのだからこれくらいはさせてあげようと、そっとしておくことにする。
「流石に前回、無理に日本に来たから雅火さんは来られなかったんだ」
「そうなんです。最近彩音先輩ともコラボして色々と教えてもらっているので、そのお礼がしたかったって電話で行っていました」
「教えられることの方が少ないんだけどなー。むしろこっちが教わることの方が多いくらい」
「ルナちゃんとよくやる魔術議論を聞いているだけで、余裕で探索者育成機関高等部の授業よりもためになる」
「おれは魔術はからっきしだからまるで分らんかったけどな」
リタが丁寧に切り分けてくれた丸鶏ローストチキンを気に入ったのか、じっくり味わうように食べていた和弘が、難しいものを見たかのような顔をしながら言う。
美琴も、バアルの記憶が入り込んできたこともあって前より術系に対する知識は付いたが、それでも魔術師や呪術師と比べれば素人同然の知識しかないだろう。
「お前はもう少し勉強しろ。せっかく魔力持ってんだから、宝の持ち腐れだろ」
「無理なもんは無理なんだよ」
「魔術って難しくとらえられていますけど、科学が得意なら魔術って結構簡単なんですよ」
「え、マジで? ……一応ルナちゃんにも聞くけど、マジ?」
「マジですよ? 火で例えると、火って可燃物と火種があってできるじゃないですか。それを魔力で代用するんです。水も土も風も全部同じことですよ」
「水も水素と酸素を結びつけることでできる物質なのは知っての通りですけど、私達魔術師は魔力を水素と酸素の代替にして水を作っているんです。結果だけ見れば何もないところから炎と水とかを作っているように見えますけど、しっかりと過程を理解すると科学なんです。だから魔術って、魔の現象を引き起こす学術って言われているんです」
「魔術っていう呼び方ってそういうことだったのか……」
「ちなみに呪術は魔術と根っこは同じでも理論とかそういうのはまるきり違うので、呪術の方が魔法に少し近いそうなんです」
「呪文が真言とかだもんね。ホワイトレイヴンズにいる私の友達も、似たようなこと言ってた」
呪術の多くは、仏や神に対して祈りを捧げるような呪文を唱えることで発動するため、灯里の言った魔法に近いというのは理解できる。
京都にいる時に霊華から似たようなことを教えられたことがあり、その最たる例が数ある呪術の中でもシンプルに火力が図抜けている大威徳法だそうだ。
大威徳法は大威徳明王の権威を借りて怨敵調伏を願う呪術なので、これはかなり魔法や権能によるものに近いものになる。
霊華から教えてもらったことなので嘘ではないと分かっていたが、こうして他の人から同じようなことを聞くと、本当のことなのだと納得する。
それにしても、魔術がどちらかというと科学側だということの方が一番驚いた。
でもルナと灯里の説明を聞くに、現象を引き起こすのに使っているものが魔力という非常識なもので、やっている内容は規模とかを無視すれば確かに科学現象にのっとっている。
流石にあの暴風の大鎌や、ルナの使う月魔術はその対象外になる異能に近いものになるだろうが。
そのような会話を聞きつつ、美琴も積極的にパーティー参加者全員と会話をしながら、豪華極まる夕食に舌鼓を打つ。
特に美味しいと思ったのは、やはりリタの作った丸鶏ローストチキンだった。
悔しいが、今の美琴では彼女の味を完全に再現することはできないだろうと負けを認めざるをえないほど、完璧なまでに美味しかった。
量の多さと人数もあって、食事を終えるのに一時間以上かかった。
海外では食事しながら会話を楽しむのは当たり前だそうで、これくらい時間がかかるのも当たり前だとフレイヤが言っていた。
確かに会話しながらの夕食というのも悪くはない。いつもはアイリというAIにいじられることもありながら食事をしていたので、これだけ賑やかな食卓は新鮮だった。
料理はいくらか残るものかと思っていたが、二十代の成人男性の探索者が二人いるのが大きかったのか、あるいはマラブが黙々と食べていたのが大きかったのか、作った料理は全てなくなった。
かなりあったのによく食べ切ったなと驚きつつ空になった食器を片して、食洗器に入れられるものは食洗器で洗い、入りきらないのは手分けして洗って片付けた。
デザートには苺ケーキがスタンバイしているが、それは最後の楽しみということで後回しになり、先に醍醐味でもあるプレゼント交換を先にすることになった。




