窓際ぼっち絵師最大のモテ期
―お前はすごい。こんなに絵が上手いなら漫画家になればいいじゃないか—
と、小学生の時に俺のおじいちゃんが言ってたけど、世間は甘くない。
絵が上手くても現実での評価は「へーすごいね」だ。
知っている人もいるだろうが、時は絵師戦国時代。
誰でも絵が投稿できる時代になった。クラスで落書きを披露したところで
SNSの天才で異彩で神かと思う絵を見れば希望は砕け、やる気を失う。
でも家に帰れば描いてしまうのだ。これから誰も見たこともないものを描くぞ、、と。
しかし、二階で何時間も描いていると、家族の早く寝なさいよコール。
これからなのにっ!!そして朝が来る。
学校へ来れば、人間の本能的に見た目でモテ度が決められる。
メガネでボサボサ頭で低身長なマンガ少年の俺のモテ度はマイナス1000%。
授業ですみっこに落書き描いてるやつはいない。寝ないためにはこれが一番なのにな。
チャイムが鳴る。
どれどれ休み時間に見てみるか
((大人気ゲームのキャラは50桁いった!!でも・・オリジナル作品はSNSで5いいね・・))か。
満たされない自分に、いつものように言い訳しようか。
ああ、神様仏様・・俺を一度でいいからモテさせてくださいっ!!
手を合わせ懇願していると、窓の外に光る物体が!!
【はいはいはい。ここまでご覧の皆様、お分かりでしょうがこれが世にいうモテない自慢ってやつですか。
この男の名は「山田」。山田です。え、これいきなり書いてるんでねぇ。名前思いつきません。
申し訳ない。
いい名前があったら教えてください。
さて、この山田少年この先、どうなるのかこうご期待は・・しないでください。
ではお痕がよろしいようで】