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第一話 発症

 寂れた風が吹き荒れる世界。一人想い悩みに囚われていた。


 夜風に動悸を起こした心を鎮めながら空を眺めた。以前までは空に浮かんでいたはずのまばゆい光は、そこにはなかった。


 僕は嘆息をした後に窓を閉め切った。晩秋の冷えた空気が部屋中に満ちていた。


「あれはなんだろうか」


 なんの風情もない無骨な部屋に僕の声は、やはりさびしく響いた。


 時刻はすでに三の字を回った闇夜の世界、ものものしい寂しさはこの時刻だけのせいではないのだろう。


 最近よく見る夢がある。よく見るというよりも床に就けば必ずと言って脳裏に浮かび上がる。ここのところ大学の図書館で遅くまである村の伝奇を読み漁っているのが原因かもしれない。


 それにしたってこの不安な気持ちはなんなのだろうか。まったくと言っていいほど心当たりのない夢に心は沈むばかり。いや夢とは突拍子もなく、感情や記憶とは無縁に見えるものが見えてしまうこともあるのだから、そもそも心当たりがあろうが無かろうが関係ないではないか。


 僕は再びまどろんできたことを良いことに布団を頭から被った。水でも飲めばよかったと考えたが、布団から起き上がるのでさえ億劫に思えそのまま目をつぶった。狂った夢が広がるまでそう時間はかからなかった。

ここまで見ていただきありがとうございます。


今回は初投稿につきお見苦しい点もあると思いますがどうか温かく見守ってください。


連載の目処があまり立っていないもので、毎週月曜日に次話をまとめて投稿させていただきますのでよろしくお願いします。


感想、意見もありましたら楽しみにしています。


ではまた来週会いましょう。

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