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後編 商人編

もっと書きたかった。

でも、あまり長く書いても面白くないかもしれないと思ってやめました。


 王都に到着後、ジンはポチと一緒に商業ギルドへ向かっていた。


「ジン様、さすがでしたよ。魔王ってあんなに弱いとは知らなかった」


「俺も、そう思ったぞい。魔王って魔物の頂点という認識だったけれどもその認識は間違っていたようだ。」


「ぞい。気持ち悪いですね」


「うるさい!!!」


 本当は勇者が倒すべき、魔物のナンバーワンであるところジンはいとも簡単に倒してしまった。魔王の核は西瓜五こ分の大きさとなっている。アイテムとしては、魔剣と魔王ぽい服と魔物を自由に操れる権利一回分そのような特典がある。ギルドへ持っていったら大騒ぎとなっていたようだ。


★★


 商業ギルドは、冒険ギルドの三軒隣となっている。商人になる第一歩として商業ギルドカード(項目追加)を取得することだ。冒険ギルドカードなどがある者は項目に追加される。裏書きをすることにより、他の国でも使えるようになるのだがごちゃごちゃして国ごとにギルドカードを作ってしまうのがオチだ。


「ここか。入るぞ」


「わかったワン。入っていいワン」


「あれ?いつから犬語になったん?まあ、いいけど」


「今から始める。やはっばり狼だしぃワン」


「いらっしゃい。見ない顔だから入会かい?」


「そうです。商人になろうと思いましてね」


「素晴らしい、心がけです。何か売るものはあるの?」


「沢山ある。だから、売るのさ」


「商人には2つあってな、一つ目がお店を持つという選択肢だよ。貴重なものを売るのには適しているね

二つ目は、移動販売だね。これは、儲かるんだけどね~移動が大変やろ。護衛は冒険者を雇うんだけど、金銭だけもって逃げるときがあるんだよ。高価な者は売れないね。」


「なるほど、お店をもちます。その方がいいと思うから」


「最初はそちら側の方がいいわ。」


 移動販売の場合は農村や町に行く場合は、生活必需品が主な買うものであり、ドラゴンの鱗を販売しても買う人がいないというか加工ができない。


今、空いている場所は


・ガラが悪い人達が集まる冒険者ギルドの隣

◎価格にうるさい客が多く、女性がいるとナンパをしようとするやつもいる。つばを吐くやつ~


・城門の一番近さ!

◎その分客は集まるが、とても忙しい毎日を過ごすことに

てか、見に来るだけ!!買わない!!買って行けよ!!展示会ではない!!


・離れてはいるが、中心街門から10分ぐらい

◎広告などが必要になる。又、常連客が増加しやすい。

時には無理なお願いもある。


「こんな感じ沢山の場所があるよ。くじ引きで決めるかい。城の前はやめたほうがいいね。遠いところでぼちぼちやっていくのがいいと思うわ。」


「わかりました。では、離れているところを買います。どのくらいしますか?」


「決めるの早いねぇ。金貨三十枚というところかな。お店の商品も次いでに置いて欲しければ金貨をプラス5枚というところかな。」


「なるほど。じゃあ四十枚ということで、みんなに広めてください。」


「分かったわ。」


ジンは、金貨が四十枚減ったところで懐に何も問題はなかった。


☆☆☆☆


数ヶ月後


店はオープンした。二階建ての店というよりも家とも言えるだろう。中心よりは離れているため穏やかで静かな場所だ。店の中は物を売る場所以外にも商談ができるよう名部屋もある。また、二階では人が住めるようにもなっている。


チラシを見たのか、オープン記念に来たのか分からないが、


「大盛況ですね。ジン様。猫の手も借りたい」


 丁度猫が通って行った。


 ニャーニャンニャン(今日はお散歩だニャン)


「あいつは気楽でいいよな。道歩いて、家帰る。そして餌をGET」


「そうですね。私ら、商人やらなくてもよかったのでは??」


「そんなこと言うな。余計にやりたく無くなるだろう」


「ですね。」


 大盛況だが、二人はのんきに喋りながらやっていた。

 ドラゴンを倒した時の鱗も一緒に販売をしていた。


◎うろこ 値段は要相談。

◎つの  値段は要相談。


鉄の剣とか様々なものは店を閉める前には……残っていた。


「はぁ。意外と残っていますね。」


「そうだな。もう4本売れたら、お祭り騒ぎだったなー。うろことつのは、貴族の肩が相談があると言っていたから高値で売れるな。」


「そうですね。貴重な品ですよ」


 ジンは、思っても居ないが、ドラゴンの鱗とか市場に出回っているわけではない。ギルドが買い取った場合は、資金にするために貴族に売りたいが殺到して処理をするのが面倒なため国に売りに行くことをする。国は冒険者の名前を答えろ!!と脅してくるが無視をして帰る。


――ギルドは、国の命令では動けない。という決まりだ。

――だたし、金には……。目が行ってしまう。


 人間はカネには目がないのだ。 


 どんな時でもカネは解決の方へ向かう。。


 物を買うにもカネは必要だ。


 そう。カネはどんな時でも必要だ。


 しかし、

 信頼を得るにはカネでは解決できないことが多い。


「さて、なんかがめつい人みたいになってしまったけど。明日が楽しみだ。ポイントカードとか作ってしまおうかな。」


「ジン様、ポイントカードとは何ですの?」


「ポイントカードとは、購入してくれた人に一つ判子を押すんだ。百個集まったら、百回購入してくれたということになる。お礼に銀貨五十枚分まで無料券とかを配ればいいのさ。」


「なるほど。よく知っていますね。」


「えーと……この


    転生者の話と言う本


    の第五巻

    異世界の買い物の仕方

という題名だったような気がする」


「そんな本があるんですね。他に何か面白いものありましたか?」


「それがね。……面白すぎて困っているんだよ。また、今度教えるよ。

 明日は、貴族の方が見えるらしいからきいつけや」


「了解でありんす。」


 貴族がくると言うことで、一層の警戒が必要だ。しゃべり方もより一層注意していないと罪になることもあり得る。というよりも、貴族に認めてもらえないお店は二週間で潰れるという噂が立っている。合わなければいいのだが、そんなわけにも行かない。


  ――あ、ジンは、貴族ですよ。


 次の日

 朝のうちに貴族がやってきた。

 お客たちは店から出て行ってしまったようだ。


「みんな居なくなってしまったではないですか。どうしてくれるのですか?」


 店の中に入ってきたため、ほかの人たちは恐れていた。そのまま話が続いた。後ろの方には護衛なのだろうか3人ほどついてきた。この状態のまま続くと今日は客が入れる気配は何処にもない。


「すまんな。これは想定外だ。こちらの方がジン様か?」


「はい。私がジーク・パースと申します。よろしくお願いします。」


「あー。あそこのお坊ちゃんか。久しぶりに見たな。」


「あ……そうですか。あまり家から出たことが無かったものですから。そちらは??」


「申し遅れた。ジュン・パソパソだ。伯爵だ。」


「これこれは、伯爵様が買いに来られる物がおいてありましたか?」


「何をふざけたことを。上がらしてもらうぞ。店の中だと、ほかの者に迷惑だからな。」


 伯爵は気づいたようだ。確かにこのままでは立っていては疲れる。


「了解しました。こちらに簡易的なお部屋ならございます。ポチ店のことは頼んだぞ。おいしい物がもらえるからって、ついて行くなよ。」


「もうー。ふざけないでください。店番はしてますのでごゆっくりなのんな」


「おう。では、こちらどうぞ」


☆☆


 店の中には、ちょっとした広さで机一つと椅子が4つぐらい入るような部屋が用意されていた。まあ、商談など使うのだろう。


「それで、ジーク殿が討伐したドラゴンの鱗を買い取ろうと考えたのだ。いい話だろう。」


「あ……あぁ。そうですね。いい話かは別にして買い取っていただけるなら光栄です。」


「そうだろう。それで、鱗は何処にあるのだ。」


「今、お持ちいたします―――――これです。一応五体ぐらいは倒したので、ここには十枚ほどあります。2枚ごとに違う種類のドラゴンだと思われる。」


「そうか。この緑かかって半透明なやつは傷がなくきれいだが、真っ白なやつは傷が多いから高くは買い取れないな。」


「そうですね。ホワイトドラゴンは最初の慣れないときに討伐をしたため、そのような配慮には欠けていたかもしれないです。」


「そうか。ならグリーンドラゴンの鱗は、金貨500枚としよう。ホワイトドラゴンの鱗は金貨50枚としよう」


「…………………………そんなにいただいても大丈夫なのでしょうか。あまり、価値が分かっていなくて」


「そうだな。あまり、そのようなことを言うことは辞めた方がいい。タダでもいいかという貴族も仲にはいらっしゃるからな。兎に角、市場には出回らないため、相手が払うと言った金額を頂ければいいのだ。」


「わかりました。」


 市場にで回らないため、参考になる価格と言うのが存在しない。でも貴族など欲しい人から見れば金貨100から白金貨3枚までが相場となっている。防具などに鱗を使うと絶対防御となり、剣はおろかどんな攻撃でも防具が負けることはない。


「それでは契約をするぞ。私は3日後払う契約をしているのだが、遅くはないか?」


「はっ。大丈夫です。」


「ジン殿は何も知らないようにお見受けられるので、説明をするぞ」


「ありがとうございます。」


「まず、契約書は貴族が、発行する。金貨百枚以上を対象となる。

 貴族でない場合は商人が発行だが、あまり効力がない。

 貴族に対してはないが、平民や農民にはある。

 貴族発行の場合は払わない場合は王城へ報告をする。爵位降格があり得る。

 平民や農民の場合は、ギルドへ報告。ワンランク降格となる。

 支払いは、その場で渡すよりも、ギルドカードへ入金されることが多い。

 盗まれるからだ。

 以上」


「とても、分かりやすい説明でした。あざっした」


「私は、三日後、ジン殿のギルドカードへ振り込む契約とする。」


「了解しました。」


「また、何か討伐して来た時は伯爵様お願い申し上げます」


「了解をした。」


 伯爵はうろこを持って帰って行ったとさ。


 後日、ジンの懐はとても潤っていた。

 それもそのはず、一日おきに貴族が来て、角・鱗を買っていった。やはり、伯爵ほど資金を持っている者は少なく、低額による販売が多くなっていた。ところが王族がきてしまったのだぁ。


「ジン様はいらっしゃるだろうか。」


「はっ。私がジーク・パースと申します。」


「そうか。私はこの国の王だ。バスーガン・フェージンと……」


「おい。このお方を知らないとはこの国の者か??もしやスパイではないだろうな???」


「申し訳ありません。あまり外に出たことがなかったものですから、名前だけ存じ上げておりました。」


「フリート前へ出てくるな。中心街に住んでない国民達は知らないやつらも多いことは知っとる。」


「このフリート、こんな店には来たくなかったでやす」


「そんなことを言うな。ジン殿に失礼だろ!!」


「あーの。どういったことで来られましたか?」


「ジン殿で売られているうろこ又は角が最高級だという話を聞いたから、ちょっと拝見と商談にきたのだ。」


「これはこれは、そんな対したものではありませんよ。外で居られると他の人たちが萎縮してしまうので国王様には似合わない場所ではありますがどうぞ。」


「おう。気にするな。」


「国王様はやさしいんだぞ。誰に対しても敬え!!」


「フリート、だまっとれ!!」


「はっ!」


 国王のおつきである、フリートはついつい挑発をしてしうまう。特に商人などの貴族には当たらない人に対して挑発がひどい。しかしおつきの中では一番の強さを誇っているためかやめさせることはできない。



――――――どこからでも矢が飛んできても、剣できることができるのさ。




王城では、ジンのことばかり話の話題のため面白く思っていない貴族もいるが、国王まで興味を持ってしまうと何もいえなくなるとさ。


「じゃあ、このうろこを白金貨50枚とする。次討伐した場合の分を3枚入れてある。

また、つのも入っている。2日後にギルドカードに入金となる。」


「はっ。ありがとうございます。」



一ヵ月後


「すいません。速達がとどいています。」


「はーい。」


「ジン。

 至急!一ヶ月以内に家に戻ってくること。」


「えぇー。3日後に出発しないと間に合わないな。ポチ!!家に戻るから店じまいするぞ」


「ジン様。分かりました、準備するね」


その後


 跡継ぎは、任せたという話だったが、まだ30年後の話であり、ジンはまだ想像もしないほど大変なことと知るのはまた


別の話。


 


お読みいただきありがとうございました。

短編の予定でしたのでこれで完結とします。

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