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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

勢いで書いた ✝MOMOTAROU✝

作者: 春風 村木

 むかし、むかし。あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。


 おじいさんは、山にある原子力発電所へ働きに行き、おばあさんは川へ洗濯に行きました。


 おばあさんが川の水を洗濯機に入れていると、どんぶらこ、どんぶらこ。と、推測、縦横奥三メートルの桃が流れてきました。


「それで、つい桃を家に持ってきてしまったと言うのか?」

「ええ」

「え、えー……。 マジかよ……」


 じいさんは、ばあさんにドン引きします。


「この桃はお隣さんの桃畑から流れてきたものだろう? 返してきなさい」

「やだわ。この桃を川に流してしまった時点で誰の物でも無くなった。そして私が拾ったから、私の物よ」

「なんでこいつと結婚したんだろう……」


 貴方がプロポーズしたんでしょ? うっさい。っと会話し、じいさんは呟きます。


「というか大きすぎね? この桃」

「数日、桃づくしだわ」

「疑問に思えよ。こんなのファンタジーだよ。……一応、ガイアーカウンターを使ってみるか」


 じいさんは仕事用のガイアーカウンターTERRA・MKS-05(アマゾン価格:¥ 45,437 )を使って放射線度を測ります。



 放射線度は通常値を遥かに上回っていました。



「ソイアッッッッ!!!!!!」


 じいさんは、五十キロは平気で超えているだろう桃を両手で放り投げました。

 桃はパリィン! と、窓ガラスを割って外へ飛んでいきます。


「ああ! 桃がっ!!」

「あんなの桃じゃねぇ!! 放射線で変異したナニカだわ!!!」

「でも食べれるでしょ?」

「おま……、マジかよ……」


――おぎゃあ、おぎゃあ


「だって桃の匂いだもの。腐ってないもの」

「放射線物質かかってるんですけど……」

「放射線物質ってなによ?」

「夫が原子力発電所で働いてるのに知らないとか、お前やべぇよッ!!!」


――おぎゃあ、おぎゃあ


「声大きいわよ。ほら赤ちゃん泣いてるわよ」

「ここら辺は限界集落!! 平均年齢六十七歳のココに赤ちゃんなんて居るわけな――


――おぎゃあ、おぎゃあ


 ――い……。 マジかよ……」


 赤ちゃんの泣き声が聞こえる方へ、外を出て確認してみると、外に投げた桃が割れていて、中には赤ちゃんが泣いていました。


「マジかよ……」


 さて、今日だけで何回マジかよって言ったでしょうか。


「四回」


 こいつ……、脳に直接……!






 じいさんは、桃の放射線物質の量から、原因が職場にあるのではないか? そう仮説を立て、職場に確認したところ、原子力発電所から放射線物質が漏れ出ていることが確認できました。


 じいさん達の住む、限界集落の人々は裁判で訴えようとしましたが、職場の本社による一億五千万円で口を閉じました。


 桃から生まれた子供は、一億五千万円貰った祭のバツゲームで、じいさん、ばあさんの家で育てる事になりました。


 桃から生まれた子供の名前は、the “M”onster “O”f “M”otor is nuclear p”o”wer because the “T”ower “A”lso “R”ay “O”verになりました。


 略して、MOMOTARO ももたろう 桃太郎 です。


 文法の破たんを目をつぶり、意味を挙げるとすれば、そのモンスターなモーターは原子力発電。なぜなら、そのタワーも光あふれているから……。


 意味が分からない? 私もです。






 ――そして、月日は流れ……






「あー、暇だ……。 よし! 強盗しよう!!」


 桃太郎は、元気あふれる青年になりました。


「強盗するなら、やっぱ銀行が一番いいよな……」


 育て親である、じいさん、ばあさんはもういません。桃太郎が保険金を賭けて、アリバイトリックによって殺害したからです。

 証拠は一切ありません。完全犯罪です。


「仲間が必要だな……。三人は欲しいな……」


 じいさん、ばあさんでそれぞれ一億五千万円もらったので、資産は三億。

 それをもらえる親族らは桃太郎以外、殺したので独り占め。

 遊んで暮らせる量の金を手に入れる事が出来ました。


「よし! このアフリカ難民のボブと、ジョンと、アレックスにするか!!」


 桃太郎はそのお金で、ねずみ講をスペシャル・ビジネスとして提供するカンパニーを建て、金を稼ぎ、数々の詐欺の資本金として運用しました。

 桃太郎は頭が悪い方に良かったので警察所の門をくぐる事はありませんでした。


「よし、銀行強盗の作戦会議を行う」

ボブ「ヨロシク」

ジョン「……」

アレックス「Daalụ(よろしく)」


 そして、桃太郎のカンパニーは、世界有数の詐欺会社になりました。

 ちなみに、稼いだ金は麻薬栽培に使って更なる利益を出すようにしています。

 それで、本来より稼いだ金は、警察機構の口止めに使ってるわけです。


「以上だ。何か質問は?」

「ナイ」

「……」

「Enweghị ihe ọ bụla(特になし)」


 世界に悪意をばらまき続ける彼は、暇つぶしとして犯罪行為を自ら行っています。

 今回の銀行強盗もその一環。


 そんな彼は、世界からは「頭に放射線物質が回ってそうな狂人」と呼ばれています。事実ですね。


「じゃあ、行くぞ……。 ターゲット、鬼ヶ島銀行へ!!!」

「イクゾー!!!」

「……!!!」

「Oooo!!!」


 その後、鬼ヶ島銀行には四人の覆面人間が銀行内の人間を皆殺し。


最終的にはミニニュークが撃たれて、止めに来た警察、自衛隊、ついでに、アフリカ難民のボブ、ジョン、アレックスは灰になりました。


めでたくない。めでたくない。

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