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殺し屋と奴隷


短いです。


結局、奴隷を買わず一周してしまった。

一応見て廻ってはいるのだが見つからない、二分の一に賭けて諦めた目をしている奴隷を探してみようと思い足を踏み出した時、騒ぐ声が聞こえた。


何だ?


声のする方向に人垣が見える。

気になってこの小さい体を押し込み器用に掻い潜っていく。

人の隙間から除くと言い争っているのが見える。


中々、すっきりとした顔立ちの男が鞭を振るっている。その鞭をぶつけられているのは九歳ぐらいの少女だ。

そして目に付くのは耳だ頭の上に犬の耳が生えている、ライカンだ。


確か狼人間みたいな存在だったのを覚えている。


他の奴隷と同じようにみすぼらしい格好をしているが、誇りは捨てていないような雰囲気があり、強い目をしている。

どうやら奴隷商の言うことを聞かず反抗的な態度をとっているらしい。


あれでいいな。


日本の奴隷商の言葉を信じて、人垣の中心にでる。

いきなり出てきた子供に面を喰らっていたものの身なりをみて貴族だと判断したのだろう。

文句を言ってくることはなかった。


「どうしました?お坊ちゃん?ここは鞭が飛ぶから危ないですから、下がってください」

「この奴隷を買いたいんだ」


俺の発した言葉に困惑する。


「これをですかい?」

「うん」

「これはね、反抗的な態度だから違う奴隷を紹介しますよ」

「ううん。これでいいんだ。これがいい」


ライカンの少女を指差す、指された少女はこちらを睨んできたが。

その様子を見てまたも鞭を振り上げる。


「お前っ!!」


咄嗟に少女を庇うように前に立っていた。

何をしてるんだと思う間もなくしなる鞭が体を襲い、痛みで気を失った。


次に目を覚ましたのは市長のベッド上であった。


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