3 ヘビがやってきた!
学園へ踏みいるガクト。巨大な校門をくぐると、家の門から玄関までの距離くらい近くに校舎の入り口があった。校舎からスーツをきた変なオッサンが出てきた。
「なんだオッサン。」
「なんだじゃない。お前こそなんだ?ヘビか?いや 、ヘビは私だ。ヘビはいいぞ~~♪」
陽気なオッサンは意味不明なことを好き放題言い出した。
「オッサン誰だ?」
すると次の瞬間、オッサンは口から牙を剥き出しにし、ガクトに毒を吹き掛けてきた!
「!!」
寸での所で毒をかわしたが、僅かに毒がかかった衣服が一瞬にして溶け落ちた。
「な~?ヘビはいいだろ~?」
「なんだてめえ!!ぶっ殺してやる!!」
拳を握り、戦闘態勢に入るガクトに対し、
「まあ待て!入学おめでとうのあいさつだ!これでお前は三等級クラスへの入学が決定した」
「!?あ?三等級ってなんだ?」
「いいぞ~ヘビもお前も。このわたし、蛇野の毒を喰らえば、解毒治療ののち最下級四等級への入学が義務づけられる。衣服にもかすることなく毒を完全に防ぎ、 わたしへの迎撃の意を示せば、その時点で二等級クラスへの入学が決定したんだがな~。」
「ふざけやがって。、、、、二ってことは一もあるんだな?」
「わたしに攻撃の隙すら与えない、あるいはわたしの超猛毒すら効かないそんな恐~~いおぼっちゃん、お嬢ちゃんたちのいるクラスが一等級クラスだ。し か~し、これから言うこととヘビの良さは決して忘れるな~。
天界神立神風超等学園、超等級クラスこそがこの学園最強のクラスだ。
現在、超等級クラス在籍はたったの二人。 この学園の理事長、兼、学園長のコユキお嬢ちゃん。そして、お前と同じよう~に入学のあいさつに伺ったこのわたしを、見るなり素手でバラバラに切り裂いて、五校舎あった学園のひとつの四号舎を粉々にぶっ潰して、素手で地面に風穴をあけて海底火山を噴火させた、始末の悪いイカれ~~たぼっちゃんがこの学園の番長を名乗ってるもう1人の超等級在籍者、ゴウキ。
バラバラに切り裂かれたわたしは、半年も体の再生に時間がかかっちゃったよね~。滅多に登校しないからいいけど、ゴウキには二度と会いたくないよね~。」
「話聞くだけで化け物だな。でもバラバラに切り裂かれてヘビみたいに再生してるお前も化け物だけどな。」
「ヘビはいいだろ~?ひひっ。まあそんなことより、三等級クラス入学だ!ひとまずおめでとう~。」
ヘビ親父の正体は結局分からないままだった。腑に落ちないままガクトは、校舎の中へと入っていき、三等級クラスの教室へと向かったのだった。