2 天界神立神風超等学園(てんかいしんりつかみかぜちょうとうがくえん)
ドンブラコ~、、、
ドンブラコ~、、、
凍えるような極寒の海を小舟で渡っていたガクト。
霧じゃない、なにか奇妙なモヤモヤがかかった空間に直面した。
「真っ白でなんにも見えねえな、、、、ただの眼じゃよ!!!!!!! 」
普段は閉じている額の第三の目、魔眼が開きだした!
「俺に見えねえ、感じ取れねえものはねえ!!」
魔眼が放つ光がモヤモヤをかき消す!
すると、凍えるほど冷たい海を渡っていたはずが、いつしか穏やかな風の吹く草原に立っていた。
「幻覚だったのか?、、、、、いや、、、」
瞬時にガクトは異変に気づいた。先程までいた世界とは全く別の世界に入り込んだ事を。そして修行の成果によってわずかに感じ取ることができるようになった強者の気が、押し寄せる程明確に感じるようになったことを。
「とんでもねえ化け物が住んでやがる、、、。だが、まあいい。そんなやつらをぶっ倒して俺が最強なのを証明するためにきたんだからな。どこだ学園とやらは!!!!」
再び魔眼が光を放ち、ガクトを導くように一本道が目の前に現れた。花園に囲まれ人影ひとつない穏やかな道をガクトはひたすら歩き続けた。歩き続けること3日、ようやく学園へとたどり着いた。
ガクトは巨大な校門に書かれている学園の表札を見て、
「なになに?天界神立神風超等学園、、だぁ?ふざけた名前しやがって。」
この世のものとは思えない、ではない。正に別世界、この世のものではない、禍々しい気を放つ学園へとガクトは覚悟を決め入っていった、、、。




