27 最強を決める学園祭
校庭に設置された、全長1キロ四方に及ぶ闘いのリングと、学園の教師と二等級生徒のための巨大な観覧席。観覧席にはコユキのオーラでつくりだされた、光の結界が三重もの層になり張られている。すでに観覧席、校舎のモニター前には全生徒が集まっていた。
「すごいなぁこの結界。理事長コユキが作り出したんだってよー。」
「ホント。こんなの作れる人間がいるんだよ?やっぱ理事長が最強なんじゃないかなー。」
二等級生徒がざわつく。
「いつか拙者も、、、、。」
自ら二等級へと戻ったイナ吾も気持ちを押し殺し席に座っていた。
一方、校舎の多目的室でモニター観戦する三等級、四等級の生徒もざわついていた。
「賭けしよーぜ。やっぱ噂どおり番長が一番人気だろな。」
「理事長でしょ。神の化身だぜ?」
「それなら破壊力が神の、副学園長もやっぱ有りだと思うけどな。」
「なんとなく、ガクト、おれはアイツにいくとこまでいってほしいけどな。」
ホリがつぶやく。
「そろそろはじまるぞ。」
ざわついた学園は静まり返り、張りつめた緊張感が漂う。午前8時。
晴天にみまわれた天候の中、学園祭は開かれた!!
「それでは学園祭開幕とする。レフェリーはわたし、学園指導主任マキゼンが執り行う。それでは第一戦、ガクト、アポロ両者闘技台へ。」
闇のオーラを体に纏ったガクトが現れた。禍々しい魔の闘気とは裏腹に、志は真っ直ぐな、最強を求めて闘い続ける現代の大魔王。
「むっろーぉ!!」
全てを食べ尽くす超人、アポロ66号見参。
「ガクト、ぼくに食べられてすぐ終わり。美味しそう、、、大魔王のお肉!!!!」
「それでは、学園祭第一戦、、、、開始!!!」




