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神々戦線  作者: イーオ
12/36

11 少年よ大志を抱け!

殺伐とした空気を張りつめさせ、バトルロワイヤル形式による受験生四人同士での試験が始まった。

口火を切って、イナ吾が抜刀して刀を振りおろす。


「大壊剣」


目に見えない斬撃が、他の3人を襲う。


「ぷぷぷ、みゅみゅみゅ~!!」


アポロは大きく口を開け、斬撃を食べた。ブシャシャシャシャ!!!体内で斬撃が暴れまわる。軽い内出血を起こした。


「魔眼。」


全てを感じることのできるガクトの魔眼は、見えない斬撃をはっきり捉え、簡単に交わした。


ミヤモンは斬撃をモロに喰らい、血まみれになり吹っ飛ばされた。


「よらば、標的大魔王殿成。」


イナ吾は、斬撃を唯一交わすことのできたガクトを標的と定め、これ以上ない早さの摺り足でガクトに忍び寄る。


「無幻イナ吾流、初手、無数斬徊剣」


文字どおり、無数の太刀がガクトを襲う。


「はっはぁ!!なめるな。努羅喰餌(どらくえ)方式魔術、滅羅憎魔(めらぞうま)!!」


いい年の割にオチャメなネーミングをするガクト少年。だがその術によって生み出された、真っ黒で巨大な炎が、斬撃を弾きとばしイナ吾を覆い尽くす。


「む。円天回避刀。」


イナ吾が剣で弧を描く。太刀によって炎をかき消す。


「む!」


邪気を察知したイナ吾が後ろを振り返ると、妖魔術によって完全覚醒したミヤモンがいた。まるまるした巨体に尖らした鼻と耳。


「ブヒィイ!!!!」


豚の化身と化したミヤモンがイナ吾に突進してきた。



「む。凄まじい覇気!!!!」


刀を構え、防御体制をとったイナ吾だったが、強烈なミヤモンの突進で地に叩きつけられた。その衝撃で、月面のクレーターのような大穴ができあがった。


「が。」


血を吐きダメージを受けるイナ吾。

三等級繰り上げ試験とは明らかに別次元の強者同士の戦闘。


「ヘビビ~!!!なんてやつらだ!!」


歓喜にうち震える蛇野。

審査員席をチラチラ見るガクト。


「いねぇな。今日はコユキは見てねぇのか。まあいい、遥かに強さを増したこの大魔王様がこいつらの更に上をいくことを証明、、、ん!!?」


ミヤモンがガクトに突進してきた。イナ吾と同じく叩きつけられたガクト。


「ぐあ!!!」


とてつもない突進。最高速度で走る新幹線にぶち当たるよりも痛いだろう衝撃。イナ吾がゆっくり起き上がり、剣を鞘に納める。



「無幻イナ吾流、抜刀の手、蜘蛛(くも)隠れ。」


目を閉じ静かに敵の攻撃を待つ。わずかな心の乱れも許されない、イナ吾の抜刀術の真髄蜘蛛隠れ。巣を張った蜘蛛の糸に獲物がかかれば、たちまちその獲物は蜘蛛の餌食になるだろう。


「ブヒっ!!」


猪突猛進。再びミヤモンがイナ吾に突進!!!イナ吾の剣の間合いに入ったミヤモンは、目にも止まらぬ抜刀により真っ二つに斬られてしまった。


「!!!!!!」


ガクトとアポロが驚いた。


「ブヒぃぃゃぁぁぁ!!!」


血しぶきをあげてミヤモンはイナ吾にやられてしまった。


「やっぱコイツ相当やべえ。」


イナ吾を警戒するガクト。するとずっと黙っていたアポロが突然吠え出す。



「ぷもぉぉぉぉぉ!!食べる食べる食べる食べる食べる食べる食べる食べる食べる食べる食べる食べる食べる食べる食べる!!」



先程斬撃を食べるとゆう異業を行ったアポロ。食欲旺盛。イナ吾を強敵と認知したアポロは、ナイフとフォークを手に取り、お前を食べるんだよ☆と言ってないけど、言わんばかりに突っ掛かっていった。


「気持ち悪い奴。だが奴を先にしとめるのは、俺だ俺だ俺だ俺だ俺だ!!」


タカ&トシ、タカみたいなことをし始めたガクトもイナ吾に一直線に向かっていった。


真っ二つに斬られたはずのミヤモンも、妖魔術により再生し更に醜い豚の化身へと進化し、今までより更に激しくイナ吾に突進していく。


「くう、、、。多勢に少々分が悪い、、、!!無限イナ吾流奥義、イナ吾乃突苦渓(イナゴのつくだ煮)!!」



四者大激突。

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