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第二十八話 防衛機構

センサーに反応あり.....


都市内に侵入者発見.....


侵入者の情報の収集を開始.....




戦闘員...7名...


魔力の付加が確認される通常種の人間


魔力値:4000~8000


武装:剣2名 弓矢1名 機械人形1名 魔法2名 銃1名


全員が防御魔法の掛かった衣服を着衣 進行中の部隊展開状態から非戦闘員を守護する事を


最優先目的として活動していると見られる。



非戦闘員一名...都市内の住人リストに登録された少女...


住民番号120030番、名称:スミレ 年齢:11



情報不一致者一名...


人型をしているが種族が特定不可能...


人間と仮定した場合の情報...


魔力の付加が確認される通常種または獣人種の人間


武装から戦闘員であると予測


魔力値:測定不能


武装:銃 防御魔法のかかった衣服を着衣


魔物と仮定した場合の情報


LEBEL:3 タイプ:ヒューマノイド 許容魔力:測定不能


人間と行動を共にしている。魔力により人間を騙し行動している可能性有り。




侵入者の進入経路確認中............



確認完了



進入経路第二緊急避難通路として利用されていた通路から進入


現在位置は南地区住居区画の都市外円部避難通路進入路



侵入者の迎撃モードに移行します.........


ガードシステムの起動を起動............


起動不可............


エラー............


エラーの修復.........


エラー原因の判別――


エラー原因の判別が完了


原因:ガードシステムの機構の一部または全ての破損


自己修復システムの確認............


自己修復システムの異常を確認


修復システムの異常によりガードシステムの修復が不可能


ガードシステムの起動を中断.........


中断の完了.........


南側地区第一ゲートの確認.........




稼動可能な二足歩行型ガードロボットの確認


完全状態で存在する個体無し


武装のみの破損にて稼動可能個体が1機


下半身を消失した個体が1機



破損個体の修復.........


修復システムの異常を確認.........


個体の修復は不可能



武装のみ破損個体


個体のシステムを稼動.........


稼動を確認


感覚情報デバイスの接続.........


接続の完了


メインカメラの稼動を確認.........



視界が点滅する――


目の前に表示されていたモニターと重なって別の映像が情報としてメモリに流れ込んでくる。


??? 「個体型のデバイスとの接続に一時的にプロテクトをかけます」


つい口から漏れたその言葉も次の瞬間には聞こえなくなる。



感覚デバイスの接続を確認.........接続の完了


動作デバイスの接続を確認.........接続の完了



ピピピピっと電子音が頭の中で響き渡る。機械の眼を動かしてあたりの確認をする。


ガードロボットの格納庫の中であるが、 照明のシステム系統に異常が発生している為真っ暗である。



メインカメラのモードの変更.........


通常状態から暗視モードに変更.........


変更が完了



ウィーンッとカメラのオートフォーカスの稼動音がすると同時に、


真っ暗な視界がやや不鮮明だが辺りの様子が見えるようになった。


再度辺りを見回してみる。


整備用の台に固定された腕を動かしてみる・・・


ブチブチッとケーブルの千切れる音が響き、 視界の中に自らの腕が現れた。


肘の辺りから引き千切れ、ケーブルがだらりと垂れている腕が――


腕の先に稼動情報を送ろうとすると、垂れているケーブルがビクッビクッと痙攣する。


あまり見ていて気持ちの良いものではない。


今度は足を動かしてみる。


またしてもブチブチッとケーブルの千切れる音――


足の状態は普通である。


稼動状態から、両腕が引き千切られているだけで足の稼動には問題が無い事が確認できた。


整備用の台から立ち上がり、格納庫の扉へと向かう。


扉は堅く閉ざされていた――



南側区画第一ゲートの防衛機械人形格納庫


扉のロックを解除.........失敗



下半身の消失した個体


個体のシステムの起動.........起動を確認


武装システムの起動.........起動を確認


装備中の機関砲の標準の設定.........設定の完了



下半身の消失した機械人形が右腕につけた機関砲を扉の方へ向ける。


ドガガガガガガガンッと機関砲が火を噴いた。



扉が吹き飛ぶ。


その扉から両腕を欠落した機械人形が外に出た。


その動きはまるで人間の様に滑らかで…

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