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異世界へ!

異世界編スタートです!

「いてて…皆無事?」

智紀、蘭、光、史郎、蓮羽は、天井の高い大きな城の中で目覚めた。

神の加護を受けた王国として城の床には、水晶、オリーブの葉、動物達、雲、人々の曼陀羅の絵のモザイクと、天井には星々が描かれており、それは全宇宙を表現していた。教会のような造りは、女神と王への強い信仰心の表れであり、重さ700キログラムのシャンデリアは純金製だった。


智紀達が城に見惚れていると、

「なんと!魔王ザルガバースの手の者か?王・エリュオニム様が魔王討伐に出かけて不在の時に困ったコロ、困ったコロ」

燕尾服を着て、方眼鏡(モノクル)をしている執事風な初老のコオロギのような生き物が現われ、喋っている。

「何だこの生き物?」

智紀たちは目を白黒させた。

「コロ虫に会うのは初めてかね?この世界のものではないコロね」

執事風のコオロギのような生物が言った。

「僕らは魔王ザルガバースをやっつけにきたんだ!」智紀が言うと、

「なんと!小さき者たちよ。だがお前さんたちは、この世界のものではない故、力を持ち合わせていないようだ。この城に住む、女神アテーナイエ様から力を啓受してもらうがよい。案内するコロ。私はこの城の執事。セバスチャン・コロ。コロ爺と呼んで下されコロ」


女神アテーナイエ、王エリュオニム、魔王ザルガバース……。叔父が話してた人物の名前だ。

ここは一体どこなんだろう。智紀達は、コロ爺の後をついていった。


「お掃除してもきりがないわ。なにせ440も部屋があるんですもの」

天使の姿をしたメイド達が城の中を箒を持ちながら、あたふたと急いでいる。


火を急いておこしましょう。

282の暖炉に!

薪をもって!

早くしないと、昼になって暖かくなってしまうわ。

朝燃やした暖炉はもう白く灰になってしまった。

夜が来るので、また火を急いでおこしましょう。

282の暖炉に!

薪をもって!!


天使メイド達は薪を片手に歌いながら仕事をしていた。


女神アテーナイエに会うために、智紀達は84もの階段を上がっていかなければならなかった。コロ爺が道を間違えて、5回も同じ階段を上った。

「コロ爺さん、まだアテーナイエの所には着かないの?」

息も絶え絶え、智紀たちが言った。

「小さき者たちよ。だらしがないコロよ」

コロ爺は()()()()笑った。


階段を上っていくと、最上階から、美しい歌が聞こえてきた。

歌は、すべてのなつかしさを持っているような響きがした。

「また、天使メイドが歌ってるの?」智紀が聞いた。


「女神アテーナイエ様じゃ」


コロ爺は最上階の扉を開けた。


7話よろしくお願いします。

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